ダイオウイカは知らないでしょう

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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838721917

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌「anan」連載コーナー「短歌上等!」を1冊にまとめたのが本書。
    短歌初心者の西加奈子さんとせきしろさんが、毎回のゲストと一緒にお題に合った短歌を詠んで披露しあいます。
    毎回のゲストも素敵なのです。
    穂村弘さん、俵万智さんといった、その道のプロから、女優のミムラさん、お笑い芸人の山里亮太さんなど、いろんな方面で表現することを仕事にされている方が参加されています。

    西さんは物語性がある歌を。
    せきしろさんは独特の視点で世界を切り取った歌を。
    連載の順番に短歌を見ていくと、1年半の連載のあいだに、お二人がそれぞれの色や形を見つけていったことがよくわかります。

    特にせきしろさんの短歌はトリッキーで、最後まで油断できない歌が多いのです。
    五・七・五・七までは平凡に見せかけて、最後の五で「やられた!」となったり。

  • 短歌初心者の二人が題詠短歌に挑戦した1年半の記録。これ、短歌じゃない…って思うようなのもちらほら。批評や感想や自作解説があるので、へぇ〜とわかりやすい。ゲストを交えての歌会ですが、やはりゲストが歌人の時が面白い。穂村さんも東さんも俵さんも「ほめて伸ばす」タイプですかね。「短歌ってやればやるほどヘタになるっていうのが有名なジャンルだから(穂村)」…そうなのか。

  • 面白いような面白くないような・・・
    せきしろさん・西さんのコンビ、会話が楽しいです。
    短歌は奥が深くて難しいですね。たった何文字かで、その情景や読み手によってそこまで解釈がかわってくるものなんだという文字の発見もできました。

  • 短歌に現れる西加奈子さんとせきしろさんのそれぞれの考え方や生き方が面白い。西加奈子さんの関西弁で真っ直ぐな感じ。小説的なストーリーを裏に潜めているところ。せきしろさんのカッコつけない、つけられない現実の一部を切り取ったような感じ。短歌、対談、エッセイが一冊で楽しめる。

  • せきしろさんと西加奈子さんのやり取りが最高に微笑ましい。この2人のやり取りを肴にお酒飲める。

    ▼メモ
    *せきしろさんが高校時代に組んでたバンド名 傷害致死。
    *内田百聞が名前を書いたらあかん人を甘木さん、筒井康隆はイヤな女を米田共子と書いてたこと。
    *入山さんとせきしろさんのやり取り
    *穂村さんがせきしろさんの短歌にたいして字余りしてないのを誉めてるのが面白い。

  • 穂村弘さんが出てくるので読んでみたが…。私はこういうオモシロ系というかインパクト重視系というか、そのテの短歌がどうにも苦手だ。仲間内でやっといて、って感じ。まあ、歌にはそういう遊びの伝統があるわけだから、それはそれで正しいあり方なのかもしれないし。

  • くっくっく‥と笑ってしまう本。 
    こんなのも短歌なんですね〜… 
    暇つぶしに丁度良い。元気出したい時とか、怒ってる時とかの、気分転換になるかな。電車や喫茶店での独り笑いには注意。 

    鎌倉吟行 大仏の回、面白かった。


    ただ…関西弁、文字に起こすとかなりコテコテで、ちょっとツラかった。

  • せきしろさんは巧み(少し嫌味なくらい)西さんは感覚的で、感情的。いいコンビだと思う。制限があるからの楽しさ。五七五七七守らなさ過ぎで、リズムが悪いと思うことしばしば。

  • 本書は、2009年1月から2010年7月まで雑誌『アンアン』に掲載された、「短歌上等!」という連載を一冊にまとめたもので、西加奈子さんと文筆家のせきしろさんが、ゲストに出されたお題で短歌を詠む、というもの。

    対談形式で書かれており、けっこう笑えた。

    ゲストは、歌人の穂村弘さんをはじめ、作家の山崎ナオコーラさん、いとうせいこうさん、南海キャンディーズの山ちゃん(この回が一番おもしろかった)、光浦靖子さん、華恵さん、サンボマスターの山口隆さんなど、かなり豪華な面々です。

    ゲストとの会話も興味深かった。

    短歌って、どこを切り取ってどういう言葉を持ってくるか、深くて難しいのね。

  • せきしろのことが好きになる

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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