おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2

著者 :
制作 : 大橋 歩 画    
  • マガジンハウス
3.94
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本棚登録 : 2012
レビュー : 333
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838722501

作品紹介・あらすじ

アンアン連載の人気エッセイ、村上春樹のテキストと大橋歩の銅版画がつくり出す居心地のいい時間。野菜の気持ち、アンガー・マネージメント、無考えなこびと、オキーフのパイナップル、あざらしのくちづけ、うなぎ屋の猫、決闘とサクランボ、ほか全52篇。

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌「anan」連載のエッセイをまとめた本。
    最初の『村上ラヂオ』収録のエッセイから、大体10年くらいブランクがあったとのこと。
    個人的には1冊目のほうがゆるくてのんびりとした印象を持ちました。
    でも、こちらも大橋歩さんの挿絵と相まって気楽に手に取れます。

    村上春樹さんの引き出しの多彩さに驚かされます。
    音楽や食べ物、ランニング、外国での生活のこと…など、日常の中で出会ったちょっとしたことをのんびりした文章で綴っています。
    のんびりなのだけれど、スタイリッシュ。

    シアトルのホテルのルームサービスの話が好きでした。
    1匹の金魚が入ったガラス鉢を部屋に持ってきてくれる、という、オリジナルなルームサービス。
    さりげないけれど、印象的ですよね。

  • いい感じに肩の力の抜けたゆるーいエッセイが、やっぱりおもしろいのね。
    ほんとにどうでもいい話でも、不思議と味わいがあって、くすっと笑えるこの程よいさじ加減。
    村上春樹だなぁという文章と、中身のない内容で、深い考察を示すみたいな感じです。
    あといろいろ旅に行きたくなったり、食べたくなったりするよね。
    村上春樹は紀行文もとても好きで、いろいろ持っているのでまたよみかえしたくなりました。

    アボカドのむずかしさについては、ものすごく共感する。
    おおきなかぶ…シュールすぎます。「今昔物語」よんでみるか。

  • 初めて読む、村上さんのエッセイ。ユーモアたっぷりの文章にほのぼの気分で味わえました。銅版画の挿絵にもホッとさせられ、文末の今週の村上の一言もクスッと笑わせて頂きました。年に2回くらいチョコ好きの短気なこびとが体内で暴れたり、スペインでのサイン会で作家として責務を果たすと仰り求められればキスをしたとか、お料理もお上手そうで色んなお顔を持たれたお人柄に触れられました。村上ラヂオ1、3も読んでみたいな♪

  • ほのぼのするエッセイでした。
    今回も大橋さんの挿し画が素敵です。

    いわゆるミート・グッドバイ
    静かな図書館で思わず笑いそうになってしまいました。

  • 「(あなたにとっては)どうでもいい(事柄)ですよね?」と前置きしながら、訥々とした彼の口調(書き方?)が好きだ。
    まぁ極端な話をしてしまえば、エッセイなんていうものは、書いている本人以外の他人から見たらどうでもいいような事をツラツラ書いてくのがソレなわけで。
    肩ひじ張らずに「しれっ」と読めちゃって、なおかつ「ふふっ」となるところもあって、読んだ片っ端から忘れても問題ない(笑)、そんなエッセイって、ありそうで無かった。

  • 何度も書くけど私は村上さんの小説が苦手で。
    これだけ人気のある作家の本を、なぜに私は読めないのだと、大変残念な気持ちでいました。

    だけど今回これを読んで、村上さん自身にも苦手な作家がいるとわかって、少しホッとしました。
    「なかなか最後まで読み通せなかった」と書いている。よかった、私も同じです。
    うまく言えないけど、読めない読めないと思っていた作家本人に「気にしなくていいですよ。僕にだってそういう作家いますから」と言ってもらえたような気持ちになりました。

    私はエッセイは、やや自虐的な内容が書いてあって、笑って読めるものの方が好みなので、このエッセイで時々「オシャレ感」が出てくると「ふん」と思ったりもしましたが、興味のある話も多く、読みやすかったです。
    私もオリンピックは、どこで開催するかでそんなに騒ぎなさんな、と思ってるうちの1人なので、村上さんも似たようなこと思っていたのが嬉しかったりして。

  • 村上さんご自身ではエッセイを書くのはむずかしいです、とこの本の話題でも取り上げていますが、読者の一人としては気にいっていますよ。と言いたいです。村上さんの物の見方や感じ方が分かるからです。今回も「国境なき医師団」を「医師なき国境団」という言葉遊びを頭に思い浮かべる下りがあり、どうでもいいようなことですが笑えてしまいます。文章とは別に今週の村上というコメント枠もあり、これもおまけの楽しみがあります。
    大橋歩さんのイラストも内容にはまっています。

  • 村上さんの作品は基本的に好きなんですが、
    私には小説よりもエッセイの方があってるみたい。
    そもそも彼の作品にハマッタきっかけはエッセイでしたから・・・。

  • 読み進めるのが勿体なくなってしまうくらい好きな村上春樹のエッセイ
    この人は小説もおもしろいけどエッセイのほうにも才能があるみたいで、読んでると楽しい気持ちになれる
    村上ラヂオも村上朝日堂もサラサラと読めてしまうけど読み進めるのが勿体なくなる
    小説にあるような個性的な哲学がさらりと盛り込まれてたりする
    しかし小説のように人を選ぶ文体でもないので村上春樹の小説が苦手な人はエッセイだけ読むというのも有りな気がする

  • 大好きな春樹さんのエッセイ。
    くたびれていて、でも活字に触れたい時に手にとると、心が回復します。

    春樹さんのあたたかさ、視点の確かさに、ぐらついた心が救われました。

    やっぱり、春樹さんの文章が大好きです。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市・芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴があるが、芥川賞は候補に留まっただけで受賞しておらず、賞に対する批判材料となっている。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年の発表時期は日本国内でニュースになっている。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけており、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年5月9日、対談集『本当の翻訳の話をしよう』を刊行。

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