ぐるぐる 七福神

著者 :
  • マガジンハウス
3.42
  • (8)
  • (40)
  • (47)
  • (11)
  • (0)
本棚登録 : 196
レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838723478

作品紹介・あらすじ

「恋愛」5年前別れてから音沙汰なし。「仕事」起業失敗からは職を転々…。さえない日々を送る船山のぞみ32歳。ひょんなことからめぐり始めた七福神は果たして彼女にご利益をもたらしてくれるのか!?東京に御座す、さまざまな七福神をめぐりながら、恋と人生を思索する新感覚"プチロード小説"誕生。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 映画「麒麟の翼」の場面の一部・日本橋(人形町)七福神の内容有。図書館貸出。

  • 本を読んで、声を出して笑ったのは久しぶりでした。
    独特の言い回し、主人公のぞみとその友達真紗代の毒舌っぷりが最高。

    ゆったり、まったり物語が進んでいっているかと思えば、深く、グサッとくる一文がさりげなくまぎれこんでいる。危うく読み飛ばしそうになるくらいさりげないから、余計に染みる。

    迷宮の入り口は誰の足元にも開いている。それを気にし出したら、歩けなくなる。だからこそ下を見ないで、次の角を曲がれば希望があると信じて、早足で歩いて行かなければならない。
    という文章には、心打たれた。


    そして東京にこんなにたくさん七福神巡りができるところがあったなんて…!
    わたしものぞみのように、たい焼きやお寿司や餃子が気になってしまいそうだけど。

  • 都内の七福神めぐり、とっても面白そうだ。参拝する時、背負っているものを1度神様に預けて、また背負い直す、って表現が好き。ご利益だけが全てじゃないのよ。精進せねば、と思う。あと食べ物の表現が魅力的で、行きたい場所が増えた。サクサク読めてこんなに素敵な作品に出会えるなんて、ツイてるな~と思う。

  • わたしはどんなに悩んでも七福神めぐりなんかしないけど、読んでおもしろくってもめぐりたいとは思わないけれども、でも期待してなかったわりにおもしろくほくほくした気持ちになった。NHKっぽい。

  • 祖母が入院することになり
    家の整理をしているときに見つけた七福神の御朱印。

    御朱印が一つ欠けているのに気付いたのぞみは
    祖母の回復を願って、七福神巡りをすることになった。

    同時に大学時代に付き合っていた大地が、
    はるか遠いインドで行方不明になっているという
    情報を知り、自分のせいだとうろたえる日々。

    谷中七福神を巡りながら思い出す大地との記憶。
    真沙代と巡った武蔵野吉祥七福神で女の強さを知る。
    日本橋七福神で出会ったじいさんの鶴田さん。

    港七福神でモンタに渡された大地のノート。
    大地の残したノートを読みながら浮かぶインド七福神。

    上司の堀田さんとの餃子、亀戸七福神。
    祖母、鶴田さん、真沙代、堀田、モンタ
    みんなでわいわい出歩いた浅草名所七福神。

    のぞみはインドまで大地を探しに行くんだね最後。

    七福神巡りなんて、おもしろそー!って思って
    前半はまあうきうきで読めたけど
    上司の堀田さんが亀戸あたりで突然に
    オカマキャラになって、ついていけなくなった。

    著者っぽい(?)いい意味で(?)ガサツな感じが、
    印象に残りました。
    年末に読めてタイムリー)^o^(

  • 元彼氏、大地の訃報を突然に聞かされ、入院中の祖母の容態も一向に良くならない。そんな時に祖母の家で見つけた七福神の御朱印帳。唯一欠けていた寿老人の御朱印を埋めるのがキッカケで七福神めぐりを始める。偶然知り合った他人と、友人と、職場の同僚と歩きながら思う大地のこと。自分自身のこと。時には楽しく、時にはしんみりと、のぞみと共に七福神めぐりをしているかのように読んだ。口汚く、思い込みの激しいのぞみは面白みがあり、それを飄々と受け止める大地も好感が持てる。ちょっとした驚きもあり、七福神めぐりの末にのぞみがたどり着いた答え。その先に大地との明るい結末があるといいな。

  • 30代独身派遣社員ののぞみはある日、街でばったり出会った大学時代の知り合いから、当時のぞみが付き合っていた彼が数年前に死んでいた事を知らされショックを受ける。彼はなぜ死んだのか。お祖母ちゃんの病気が治ることを祈って始めた七福神めぐりがのぞみを答えに導いてくれる。

    最初はのぞみのネガティブで人嫌いな様子に若干ウンザリ気味で読み続けるのが辛かったのだが、彼女の周辺の個性的な面々が登場し始めるとだんだん面白くなってきた。
    他の作品と同じくこれも、面白い友人が書いているような気安い文体が楽しい。

  • 沈黙や行間を感じる時や会えない時や1人になりたい時、人は成長するのです。

  • う〜ん。
    いい話なんだろうけど、なんかピンとこないな〜。

  • 入院中の祖母の家を片付けていたときに見つけた御朱印帳。七福神巡りの御朱印が集められていたそれには、一箇所、寿老人の御朱印が抜けていた。縁起が悪いと考えた主人公は、御朱印帳を完成させるべく、七福神巡りを行う。そんななか、偶々会った名前も思い出せぬ大学時代の同級生に、長年付き合って別れた恋人が死んだと聞かされた主人公は、七福神巡りを通して、自分と向き合い、真の心を取り戻していく。

    個性豊かな登場人物達が面白く、肯定的に書かれているのが良かった。東京という街の、江戸と現代が重層的に入り混じった楽しさが伝わってきて、読んでいると、自分も散歩に出かけたくなる。
    少し安易に感じられるところもあるのが残念だけれど、前向きな気分になれる物語だった。

全48件中 1 - 10件を表示

中島たい子の作品

ツイートする