癌一髪！　悦楽的闘癌記

著者 : 寺崎央

• マガジンハウス (2012年3月8日発売)

作品紹介・あらすじ

災い転じて福となす&転んでもただでは起きない!手練れのベテラン編集者にかかれば、闘癌も格好の取材ターゲット。TAE、ミリプラ、リナック、腫瘍マーカー、医療被曝…見るもの&することすべて新鮮?!究極の試練を乗り切る極意は、何でも楽しむ精神にあり。

感想・レビュー・書評

[闘病記パラメディカ/わたしのがんnetさんの感想 · 2017年9月5日]

http://www.my-cancer.net/cafe/book/bs_038.html

　著者は1943年生まれの自称「雑文屋」。「平凡パンチ」「ポパイ」など雑誌の編集者・ライターとして活躍。肝臓がんのステージⅣと診断され、“TAE(肝動脈塞栓術)”と放射線治療で治療を受ける。二か月余りの入院中に仲間の見舞いを全て断ったお詫びにと、「花咲比呂志」の仮名で闘病記を書く。肝臓がんでもかなり深刻な病状なのだが、古希を迎えるまで病院と縁がなかったという著者はサービス精神旺盛で、「Ｔ字帯」や「検査機器」、「自動支払機」など病院生活のあれこれを描写する。ストレッチャーに乗せられて治療室に向かう際に、往年のテレビ番組のタイトルバックを思い出して看護助手に話しかけ、「ベン・ケーシー？なんですか？それ。」と言われている。

[fight2no1さんの感想 · 2012年11月11日]

一気読み、ユニークな闘病記録で面白かった。どんな状況に置かれてもその状態を受け入れて興味の対象に置き換え、楽しみに替える作者に感動しました。