サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838724505

作品紹介・あらすじ

男がオムレツを作るとき、どんな風景がいちばんふさわしいでしょう?おたくの猫には、音楽の好き嫌いがあると思いますか?村上春樹さんは占い師として、はたして大成したでしょうか?Etc.
村上春樹(文)、大橋歩(画)によるエッセイ集「村上ラヂオ」第3弾!最新のムラカミ情報満載!

感想・レビュー・書評

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  • 「村上ラヂオ」の3冊目。
    さらりと読めるのだけれど、1つ1つのエッセイに心に引っかかるところや気付きがあるのです。
    ポーンと響くところがあるのが魅力だなぁ、と思いました。

    大橋歩さんの挿画がとてもすてきでした。
    弦楽四重奏で使われる4つの楽器が、雀卓を囲む絵がなんともシュールで忘れられません。

    気軽に読めるこの連載も、本書収録分で連載終了とのこと。
    もっと読んでいたいなぁ…とちょっと残念です。
    でもきっと、このエッセイはまた手に取るときがきそうな予感がします。
    休日の朝にカフェラテを飲みながら、金曜日の夜にお酒のお供に。
    肩の力をふぅっと抜いて過ごしたい時間に、傍らに置きたい本なのです。

  • 期待を裏切らない村上さんのエッセイ。
    大好きです。

    タイトルの付け方も好きだし、視線も好きだし、大橋歩さんのイラストも好き。
    今回もこのエッセイを読んで予約を入れた本が・・。
    『自分の体で実験したい』
    『木山捷平全詩集』
    『なぜ人は走るのか』の3冊。

    そして、印象に残ったのは
    猫は3つの名前を持たなくてはいけないらしい話。
    簡単な普段使いの名前と気取った名前。そしてその猫自身しか知らない秘密の名前。。
    ま、村上さんは適当にしか付けたことがないみたいですけどw。

    私の日常では考え付かないチャンネルをさらっと見せてくれる、そんなエッセイ。

    • jamさん
      nyancomaruさん。
      春樹さんはネコ好きな点でもポイント高いです(^^)!!
      大橋歩の原画展ですか??そそられますねー!私も見たーい!
      nyancomaruさん。
      春樹さんはネコ好きな点でもポイント高いです(^^)!!
      大橋歩の原画展ですか??そそられますねー!私も見たーい!
      2013/02/14
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ↓こちらでメルマガ購読すると、情報が入ります。。。
      http://www.iog.co.jp/contents.html
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      2013/02/15
    • jamさん
      nyancomaruさん、ありがとうございます!!
      東京での挿絵展、2/11までだったんですね(>_<)!!!
      めちゃめちゃ残念です~。
      メ...
      nyancomaruさん、ありがとうございます!!
      東京での挿絵展、2/11までだったんですね(>_<)!!!
      めちゃめちゃ残念です~。
      メルマガ登録しました♪
      次は見逃さないゾ~。
      2013/02/15
  • サラサラ読めて面白かった。
    時代に古びない価値観を持つ人は羨ましいな〜。

  • 村上春樹の独特の世界観はそのままに、ほっこりさせてくれるエッセイだった。
    小説も十分おもしろいけど、人間的にもすごくおもしろいひとだなー

  • 村上ラヂオシリーズは面白い!
    特にこの3が最高だ。

    ムンクの叫びは、本人が叫んでいるのではなく、自然を貫く果てしない叫びを空中に聴き取り、耳をふさいだらしい。そのエッセイのところに書いてある、今週の村上の「基本政策を持たない政府って、便所のないビアホールみたい」というのがいい。

    言葉の本当の価値は、言葉そのものよりも、言葉とそれを用いる人の関係性の中にあるのではあるまいか という文にははっとした。

  • アンアンに連載されてたエッセイ村上ラジオの3冊目。挿絵の展覧会に行ったのがきっかけで読んだ。
    なんで椰子の木はたかいのかとか、日常のなにげないことがつづられていて
    まったくそのとおりだとおもうことがあった。
    それぞれにつけられているタイトルも秀逸だと思う。ほのぼのする。

  • すっごく久しぶりに読む村上春樹のエッセイ
    。たわいもない話かと思うと、物事の深淵をずばり突いてくるから、
    なかなか気が抜けない(笑)。
    でもまるで語りかけてくるような柔らかな文章が心地よくて、
    ずっとずっと読んでいたかった。

    気づいたら「村上ラヂオ」2を読んでなかった気がするので、
    心地よさを求めて次に読んでしまいそう。
    ビールと映画と猫と野菜の話が好きー。
    それにしても「サン・ピエールの生命」のオチが気になる。

  • 村上春樹さんのゆるゆるっとした全体の雰囲気がとても好きです。だからエッセイしか読まないんだけど。今後何度も目を通すはずなので、さらっと通しで読みました。また休日にふと思い立って、好きな話を選んだり、ランダムに開いたページを読んだりするのが楽しみです。

  • 安心して手にとり、ワクワクと読み進み、
    だんだん読み終わるのが惜しくなる・・・
    大好きな春樹さんのエッセイ。
    待ちに待った村上ラヂオの第三弾!!!

    くすっと笑ったり、しみじみと考えたり、
    共感したり・・・楽しくて豊かな読書時間。
    のびやかで、やさしい気持ちになり、
    時に深く、しっとりと胸にしみる・・・。
    「ことば」っていいなぁと、嬉しくなれる読後感だった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「「ことば」っていいなぁと」
      暑い夏に、気持ちをサラっと出来そう。。。
      実を言うと、2が文庫化されるんじゃないかと、期待していたのですが、、...
      「「ことば」っていいなぁと」
      暑い夏に、気持ちをサラっと出来そう。。。
      実を言うと、2が文庫化されるんじゃないかと、期待していたのですが、、、未だ暫く読めそうにないかなぁ~
      2012/07/17
  • 村上さんの小説とは違って、軽くすらすらと読める肩の凝らないエッセイ。好きです。これも発売されたと知って小躍りするくらいうれしかった。
    すらすらと読めすぎた感じもしなくもないけれど。はっとしたり、すごく感心したり、なにかメモしたり、とかそういうことがなかったような。(昔は、村上さんのエッセイを読むとそういうのがすごくあった気が。わたしの側の問題かもしれないけれど)。
    印象に残ってるのは、「ちょうどいいくらいがなにごともいい」という話とか。

    トピックをつねにたくさんストックしていて、今週はこのトピックについて書こう、という感じで書いているという。なんか、お題さえ与えられたらなんでも、すらすらぴしっ(オチが決まり、字数ちょうど)、っと書けそう、と思います。(村上さんともなれば当然か)。
    村上ラヂオ2や1を読み返したくなりました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「なかなか深い意見も」
      そうですね、硬軟混ざっているから、若い人に良い刺激になるような気がします。エルサレムでのスピーチとか、、、
      「なかなか深い意見も」
      そうですね、硬軟混ざっているから、若い人に良い刺激になるような気がします。エルサレムでのスピーチとか、、、
      2012/07/11
    • niwatokoさん
      社会的な意見もあり、あと、ほんのちょっとしたことだけど、人生とは、というか、たとえば、ものごとにはいい面と悪い面が必ずある、みたいな意見をさ...
      社会的な意見もあり、あと、ほんのちょっとしたことだけど、人生とは、というか、たとえば、ものごとにはいい面と悪い面が必ずある、みたいな意見をさらっと書かれていて、妙に感心したりします。
      2012/07/11
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ものごとにはいい面と悪い面が必ずある」
      そう言うコトって普段忘れてますからねぇ、、、これが心に残ると、冷静さを取り戻せそうで素敵です。
      「ものごとにはいい面と悪い面が必ずある」
      そう言うコトって普段忘れてますからねぇ、、、これが心に残ると、冷静さを取り戻せそうで素敵です。
      2012/07/18
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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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