最高の自分を鍛えるチームの力 なぜ、競泳日本は11個のメダルを取ることができたのか?

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  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838724925

作品紹介・あらすじ

松田丈志、入江陵介、萩野公介、鈴木聡美、寺川綾…チームワークを発揮して、最高のパフォーマンスを見せた最強の競泳チーム。個人の力を最大限に引き出すのが、真のチーム力である。

感想・レビュー・書評

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  • If you don't forget, new memories will not come into your brain. If you don't output, your ideas won't be input.

  • 水泳でも陸上でも、個人だけど団体スポーツだと思う。応援のルールを決めたり、コーチングとティーチングの使い分けだったりすることをこれから活かしていこう。まずノートにまとめようかな。

  • チェック項目9箇所。自分自身を超えるというチャレンジを続ける限り、真剣勝負で自らのリミットに挑戦したプロセスは次につながるヒントを秘めている。「楽しい」とは言い換えると「充実している」という意味、予選落ちしてしまった選手は充実感を持ちにくいですから、楽しめるわけがありません。オリンピックのような大部隊で実力が出ない選手の大半は「心技体」の心の部分が悪くなります、プレッシャーやストレスといったさまざまな要因から、突如としてメンタルが不調になるのです。コーチングでは「良いときは練習を変えない」が基本セオリーですが、良い結果が出たときこそ、プロセスを変えてみるのも有効です。「自分に勝つ」とは何だと考えると、突き詰めて言うなら自問自答の繰り返しだと思います。やる気はないと困るのですが、モチベーションが高くなりすぎたときは要注意、やる気がありすぎるといつも以上の力を出し切ってしまい、それが故障や疲労の引き金になるケースがあるからです。失敗するたびに目標を下げていると、大きくつまずいたときに対処するためのアイデアの引き出しが増えません。「速く泳ぐだけなら、魚には勝てない」(古橋廣之進)……スイマーは記録を追い求めるのではなく「何のために泳ぐのか」という哲学を持ちなさい。打ち込めるテーマを見つけ、哲学を持って努力を続ける大切さをメダリストたちは私たちに教えてくれました。

  • 今後のヒントが沢山書いてあり、付箋で一杯になりました(笑) 体と技が伸びなくなっても、心が伸びることでタイムが伸びるなんて滅茶苦茶新鮮でした!

  • 2012年のロンドンオリンピックで競泳チームのヘッドコーチをした平井コーチが、ヘッドコーチとして選手やコーチとの連携をいかに図ったか。ということを中心になぜ成功したかを、内部にいたからこその視点で分析をしている。
    世界の中で日本チームの活躍は、想定以上だったようで、各国のコーチの日本を見る目についての雰囲気が伝わってくるように感じた。
    また選手も、日本の指導方法に浮いて興味を持ち、指導を仰ぐにくるような環境になっていることは、素晴らしいことだと思う。

    若い世代も台頭してきており、リオ五輪での活躍、そしてロンドンでは果たせなかった、金メダル獲得をしてほしい。

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著者プロフィール

平井伯昌(ひらい・のりまさ)1963 年5月31日生まれ、東京都出身。早稲田高、早稲田大、早稲田大大学院修了。現在、東洋大法学部教授、同大水泳部監督。早稲田大進学後、体育会水泳部に所属し2年時まで選手として活躍した。オリンピックを狙える選手の入学が決まったことをきっかけに、マネージャーに転身しコーチングのキャリアをスタート。大学3年時で迎えた1984年ロサンゼルス五輪へは、奥野景介を五輪代表に導いた。以降、1996 年から指導してきた北島康介を2000 年シドニー五輪代表に押し上げ、2004 年アテネ、2008 年北京と2大会連続でオリンピック2冠、そして2種目の世界記録保持者へと導いた。2008 年10月に日本代表ヘッドコーチ、2015 年6月に競泳委員長に就任。2013 年4月より現職で、東洋大では、2016年リオ五輪400m個人メドレー金メダリストの萩野公介、2021年東京五輪200、400m個人メドレー金メダリストの大橋悠依はじめ、オリンピックのメダリストならびに日本代表選手を多数輩出・指導している。

「2023年 『勝つ理由。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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