世界から猫が消えたなら

著者 :
  • マガジンハウス
3.33
  • (375)
  • (696)
  • (880)
  • (387)
  • (126)
本棚登録 : 6016
レビュー : 1049
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838725021

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • なんとなく寂しそうな本だと思っていた。
    タイトルと表紙の猫が気になって、でも買う勇気はなくて。
    図書館で予約をしたことを忘れた頃に話題になっていることを知り、予約の順番がまわってきた。
    でもまだ読むかどうかぐずぐず悩んで…、表紙の猫と1週間くらいにらめっこをして読むことに決めた。

    キャベツ、可愛い。
    ござる、可愛い。
    アロハ、怖い。
    なんて簡単に話が進んでいくんだろう‥。

    この世界からひとつだけ何かを消す代わりに1日寿命が延びる、と悪魔(アロハ)は言う。
    「僕」はこの世の中は必要ないものが溢れていると考え、その取引を承諾する。

    命と何か(例えばチョコレート)を天秤にかける。
    さあ、どちらを選びますか?

    読んでいてどんどん気分が沈んでしまった。
    コロッと殺してくれた方がどんなに楽か‥。
    最後に「僕」が気付けたことの温かさに少しほっと出来たけれど、もやもやが消えない。
    良かったと心から思えない。

    時計がなくなった世界にいるお父さんは「僕」の会いたいお父さんなのかな?
    ぐるぐるとそういうことを考えてしまう。
    映画を失った彼女は?ツタヤは?
    ぐるぐる…渦巻いて、あぁ、なんて残酷な物語だろうと思ってしまう。
    ゆっくりゆっくり沈んでいく。

    「僕」は間に合うのかな‥?

    • MOTOさん
      そういえば、世界にはいつの間にか(モノ)が増えましたね。
      以前は無くても普通に生活を営めていたのだから、何かひとつくらい無くなっても…。

      ...
      そういえば、世界にはいつの間にか(モノ)が増えましたね。
      以前は無くても普通に生活を営めていたのだから、何かひとつくらい無くなっても…。

      と、考えてしまいました。
      この本の主人公、何を消してくれたんだろう?
      それは、最初から無かったもの、として処理されて行くのかな?
      (戦争)はダメかな。モノじゃないからダメか~
      (原発)は、どうかな?
      (悪魔から、ダメ出しくらいそう…っ^^;)

      チョコレートや時計、可愛らしいアイテムが登場している所をみると、そんな感じじゃなさそうですね。
      あ、でもすっごく気になる本です!表紙の猫ちゃんが、何か言いたげなのも気になります。
      2013/03/19
    • takanatsuさん
      MOTOさん、コメントありがとうございます!
      要らないモノってたくさんあるような気がしますよね。
      しかも自分の寿命が1日延びるという甘い...
      MOTOさん、コメントありがとうございます!
      要らないモノってたくさんあるような気がしますよね。
      しかも自分の寿命が1日延びるという甘い罠まであって…まさに悪魔の囁きです。
      「表紙の猫ちゃんが、何か言いたげなのも気になります。」
      本編にも可愛い猫(キャベツ)が登場しますので是非!
      いつもMOTOさんのレビュに新しい世界を見せて頂いているので、MOTOさんにはこの物語がどんなふうに映るのかとても知りたいです。
      2013/03/19
  • 水嶋ヒロのKAGEROUかと思った。なんだろう、似てる。
    内容はそこまでひどくないけど。

    レビューで泣いたって人が結構いるけど涙腺のツボが分からないまま終わってしまった。

    我が家にも猫が2匹いるけど、いなくなったらどうなっちゃんだろう。
    人生の大半には猫がいるからな。
    やっぱりNo cat no life! だよね。

  • へ~、こんな話だったんだ。
    じゃあどんな話を想像してたのかというと上手く言えないけれど、とにかくちょっとイメージしてたのと違う感じではありました。

    軽くくだけた文体で、内容もファンタジーだけど、寂寥感や喪失感がそこはかとなく漂っています。
    この世にある何かと引き換えに寿命が一日伸びるとしたら。
    消せるものを選べるといいのですが、そんなに甘くはなくて、取引相手の悪魔の思いつきひとつで決められてしまう。
    電話や時計はちょっと大きな支障が出そうな気がするけど、映画なら他の娯楽で代用できそうな気がした。
    でも、電話や時計なら不便さの代わりに何か得るものも大きそうな気もするけど、映画はなくてよかったとはならない気がする。

    そして猫か。
    猫にはぜひとも私が消えるまではこの世に存在していてもらいたい。
    この本はなー、タイトルがいちばん好きだな。

    母親の”死ぬまでにしたい10のこと”が、とてもとてもよかった。

  • まず、表紙がイイ!
    前からずっと読みたかったのですが、
    きゃつらが消える世界ってありえない!と読めなかった本。
    そういう話じゃなかったです。

    人は誰でも大切な人の死に対峙しなければならない。
    人は誰でも自分の死について思わなければならない。
    世界の中で生かされている自分というもの、
    様々な事柄との均衡を保ちながら
    今日も生きることをしなければならない。

    もしも今、自分がいなくなったら・・・

    考えさせられることたくさんあって、他の人と話をしたくなる本です。   

  • KUにて。あんまりおもしろくなかった。①自分語りが多い ②文章の密度が薄い ③物語の展開が単調で先を読むワクワク感がない ④「生と死」なのか「家族」なのか「時間」なのか「愛」なのか、テーマが曖昧でぼやけている ⑤言葉の使い方が陳腐で、「読む快感」がない……あたりが原因だろうか。ただ、しゃべるキャベツはかわいい。それだけ。あと、タイトルの付け方がうまいのと、「猫」を前面に押し出しているあたりは、どうすれば「売れる」のかをわかってはいると思う。しかし、また読みたいとは思わない本ではある。

  • 自分にとって必要か不必要か。たったそれだけ、そんなちっぽけな世界でしか通用しない理由で、存在を消してしまおうなんて、とんだ傲慢だよ。

    猫は消させない。

    • nikemamaさん
      全く同感!!
      猫は消させない!!!
      全く同感!!
      猫は消させない!!!
      2014/11/26
  • 余命幾許もない主人公のもとに、死神がやってきた。
    その死神は、この世界から何かを消すことで、一日寿命を延ばすことができるという。
    主人公は、電話を、映画をこの世から消すことで寿命を延ばす。
    そして次に死神が指定してきたものは「猫」だった。
    猫を愛する主人公は、猫を消して寿命を延ばすのか。
    それとも自らの死を選ぶのか。

    本屋大賞ノミネート作ということで、期待して読んだのですが
    がっかりでした…。
    本屋大賞は「本好きな」「一般読者」が選んでいる、という点で
    信頼していたんですけど、
    信頼に値しないのかもしれないと思ってしまった。それぐらいがっかり。

    設定に興味を惹かれて手に取ったのですが
    それ以上の面白さはなかったです。
    さらっと読めてしまって、なにも残らなかったのですぐに忘れちゃいそう…。
    死の直前に死神が出てきて主人公とやり取りする系では
    死神の精度を超えるものは今のところないです。

  • 余命宣告された主人公は、悪魔が見えるようになる。
    その悪魔は、世の中から何かを消せば、寿命を1日延ばすと約束する。
    まぁ切り口はいいけど、浅い。。。テレビ作家さんという経歴を見て納得。

  • 本屋大賞ノミネート、著名人が激賞だったので、期待して読んだのだけど、びっくりするくらい面白くなくて、自分の感性がおかしいのかと、密林レビューを読んじゃいました(笑)。
    設定とかエピソードとか思いついたはいいけど、物語を作り上げる文章力がなかったのかなあ。

  • 冒頭のエピローグの部分を読んだだけで、俄然、この作品への興味が湧き上がる。
    本文に入るとあまりに軽くて、フワフワな軽薄さに面食らう。
    が、読み進めるうちに、そのテーマの深さと重さに驚かされる。
    そして、グングン物語に引きずり込まれる。

    そのテーマを一言で言うなら「生と死」。
    私にとっても、最近ことあるごとに考えさせられるテーマ。

    私が死んでも残された人間にたいして影響を与えないのだとしたら、それなら、私の “ 生 ” に意味はあるのかしら。
    時間をただ消費するだけの “ 生 ” にはしたくないと思うけど、だったらどうやって生きていくべきなんだろう。
    死にたくはない。
    でも、生きることも難しい。

    2、3時間で読めるくらいの文量だったけど、色々と考えさせられて朝方まで眠れなかった。
    とてもいい作品。

全1049件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1979年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。18年、初監督映画『どちらを選んだのかはわからないがどちらかを選んだことははっきりしている』がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に選出。

「2019年 『ブレスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

世界から猫が消えたならのその他の作品

川村元気の作品

ツイートする