世界から猫が消えたなら

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 6016
レビュー : 1049
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838725021

感想・レビュー・書評

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  • 脳腫瘍で余命わずかであることを宣告された僕が、悪魔との契約により、世界から何かを消すことで1日だけ命を得ることができる。いつもあるものが急になくなった時、人は初めてその大切さに気が付くのだろう。世界からものを消していくうちに、主人公の心の中から消えていたはずの記憶が蘇る。人はどうしてこんなに、暖かいのだろう。

  •  軽いタッチで書かれた本。
     頭に映像が浮かんできて、とても読みやすかったです。あっという間に読み終わりました。
     一日寿命を延ばす代わりに世界から何かを一つなくす。世界からもし猫が突然消えたとしたら、どうなるんだろう…。
     涙腺にくる場面もいくつかありました。読んでいる私自身はまだ死ぬわけではない。けれども、走馬灯のように思い出があふれ出てきました。幼い頃の思い出だったり、最近のふとした瞬間だったり…。
     世界から○○が消えたなら――私はどうするんだろうなぁ。

  • 悲しいのにすっきりしていて、柔らかい言葉で考えさせるような文章が時々ある、心温まる一冊です。

  • 病院での長ーい診察待ち時間で読み終わりました。文体が軽い感じですらすら読みやすかったです。泣きそうになる場面もあり、人前なのでぐっと堪えました。良い本にめぐりあいました。

  • ブックオフで平台にてアピールされてたのと、猫の表紙がかわいかったので購入。
    新宿西口のブックオフの話題本の情報収集能力の高さにビビる。

    30歳の郵便配達人が病気により余命あといくばくか。母を亡くし、父と仲違いしたままの主人公のもとに、悪魔が現れ、寿命を1日伸ばす代わりに、世界から何かを消すという。

    携帯電話、映画、時計、そして猫、これらが世界から消えたときに起こりうる生活を一緒に想像しながら読み進めると、途中途中で出てくる登場人物との会話の中にありきたりでシンプルだけど、大切な言葉がダイレクトに出てくる。
    そして、これもありきたりだけど、母の愛。自分よりも家族を優先する母に今さらながら感謝する息子と、亡くなった母の願いを初めて知ったとき、自分の寿命を延ばすのをやめて、本当にしたいことを行動にうつす。
    その結果は綴られていないのは映画脚本家ならではといったところかしら。

  • わたしも含め人間はほんとう勝手なんだなーとおもった
    失うことと得ることは同じ価値がある
    ふだんはやっぱりそんなこと考えない
    ひとりひとり誰かにとって
    なににも変えられない存在価値があるのだね
    気付けてよかった
    目の前におこっていることを
    きちんと受け入れられる人になりたいと思いました。

  • 重い内容を悪魔キャラが軽くしてる感じ。全体的になんだか物足りなさを感じました。映画化するようですので、期待したいです。

  • 当たり前にそこにある、という日常を重ねてくると、それがある日存在しなくなったらーという想像すらできなくなる。奪われてみて初めて、不自由さと自由さをまのあたりにすることになり、存在する意味を考えてみたりする。
    自分が存在する意味も 死 を目前にして初めて考えることになる。

    歳を重ねると失うものが多い様に感じていたこともありましたが、失うからまた得られることもたくさんあるのかと。
    歳を重ねられるって、

    すごくありがたいことだな。。
    死を感じることから生きることを考えさせてくれた作品です。

  • 話のテンポが早くてとても読みやすく、気持ちのいい小説でした。
    人は自分の死を感じた時に何ができるのか?
    何をすべきなのか?
    そのすべきことに気付くことができるのか?
    そんなことを考えさせられました。
    元々犬派なんですが、猫もちょっといーなって思ってしまった(笑)

  • 時間は限られている。

    相手にすぐ伝えたい、渡したい

    そんな気持ちが一番大事。


    家族は「ある」ものでなく「する」ものである。

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著者プロフィール

1979年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌11年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。12年、初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。18年、初監督映画『どちらを選んだのかはわからないがどちらかを選んだことははっきりしている』がカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門に選出。

「2019年 『ブレスト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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