世界のエリートはなぜ歩きながら本を読むのか?

著者 :
  • マガジンハウス
3.34
  • (18)
  • (36)
  • (46)
  • (11)
  • (10)
本棚登録 : 444
感想 : 47
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838725298

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【感想】
    タイトルではテーマがよく分からなかったが、要するに「ワークアウト」がテーマの本。
    サラっと読めて、イイ気分転換になったかなレベルの本。

    確かにビジネスマンたる者、きょうび鍛えていないとダメだろーなとは激しく同意。
    ひょろっとしたガリ勉タイプは何か頼りないし、かといって脳筋の体育会系タイプも暑苦しくてウザイ。
    どちらも兼ね備えた「文武両道タイプ」が、仕事相手としては印象や信頼度も高いのは頷ける。

    しかし本書に関しては、はじめの数ページだけでおなか一杯になったというか、内容があまり伴っていなかったなと感じた。
    主題の根拠として長々と書かれていたが、蛇足ばかりで・・・・笑
    そもそも、「運動をすることで海馬の血流がよくなって云々・・・」というのに、科学的根拠はあるのか?!と思った。笑
    (しかし、文中で紹介のあった「ミリタリー・エリート」はマジでカッコイイなと思った。)

    ただ、やはりビジネスマンとしてこれから頑張っていく上で、ワークアウトもまた必須になる事には非常に同意!
    日本ではいまだに「細マッチョ」のウケがすこぶる良いが、、、
    そして米兵のようなガチガチのマッチョになんざなるつもりは毛頭ないが、、、
    勉強ばかりではなくしっかりと肉体も鍛え、自分の内外をバランスよく向上させていこうと心から思った。


    【内容まとめ】
    1.日本のリーダー層は運動が足らず、コンディショニングが今ひとつ
    運動不足で食事や心のケアへの配慮が不十分だから、疲れやすく勉強や仕事に行き詰まってしまう

    2.アメリカのエリートは例外なく朝型!
    早朝ワークアウトは脳にいい。
    記憶を司る海馬の血流がよくなり、神経細胞が増える。それらの接点であるシナプスが繋がり、記憶力も頭の回転も良くなる。
    脳と身体は連動している。

    3.すべての鍵は「文武両道」。
    勉強だけのガリ勉や、脳みそも筋肉の体育会系。
    「武なき文、文なき武は共に真実の文ではなく、武でもない!」
    それはセットになって初めて真価を放つもの。

    4.「ミリタリー・エリート」
    アフガニスタンやイラクなど、みんな極限状況を生き抜いてきており、リーダーシップや実戦がどういうものかを身をもって理解している。
    高い点数やきれいなレジュメだけで入学してきた連中とは気合いが違う。
    ・仲間を見捨てないため、人望や人脈も築きやすい。
    ・大目標を立て、そこから逆算して中目標そして小目標と準備をし、目的が定まれば徹底してコツコツと歩みを進めていく。
    ・最後まで集中力が途切れず、誘惑にも負けない。
    ・体力がエグイ


    【引用】
    現在、日本の世界のリーダー像には大きな乖離がある。
    かつて織田信長も宮本武蔵も、武道の達人であると同時に科学・戦略的思考・芸術に通じた人物であった。
    世界でいえば、哲学者プラトンもレスリングのチャンピオンだったのだ。

    日本のリーダー層は運動が足らず、コンディショニングが今ひとつなのだ。
    運動不足で食事や心のケアへの配慮が不十分だから、疲れやすく勉強や仕事に行き詰まってしまうのである。


    p7
    ・アメリカのエリートは例外なく朝型!
    早朝ワークアウトは脳にいい。
    記憶を司る海馬の血流がよくなり、神経細胞が増える。それらの接点であるシナプスが繋がり、記憶力も頭の回転も良くなる。
    脳と身体は連動しているのだ。
    肉体を鍛えることと脳を鍛えることは、切っても切り離せない!!


    p24
    ・すべての鍵は「文武両道」にある。
    勉強だけのガリ勉や、脳みそも筋肉の体育会系。
    「武なき文、文なき武は共に真実の文ではなく、武でもない!」
    それはセットになって初めて真価を放つもの。


    p30
    ・ミリタリーエリート
    アフガニスタンやイラクなど、みんな極限状況を生き抜いてきており、リーダーシップや実戦がどういうものかを身をもって理解している。
    高い点数やきれいなレジュメだけで入学してきた連中とは気合いが違う。

    そんな軍隊出身者の魅力は「仲間を見捨てないこと。」
    落ちこぼれ寸前の仲間に、自分の睡眠時間を削って勉強を教え、救い出す。


    p31
    ミリタリーエリートは「地頭」もいい。
    大目標を立て、そこから逆算して中目標そして小目標と準備をし、目的が定まれば徹底してコツコツと歩みを進めていく。
    最後まで集中力が途切れず、誘惑にも負けない。
    仲間にも協力を惜しまないので、人望や人脈も築きやすい。

    加えて、体力。
    数日間徹夜が続いても平気なくらい鍛えられている。


    p83
    ・知能を良くしようと思ったら、やはり運動すべき
    脳の燃費の悪さと相まって、大量の血液と酸素を脳に送る機能が必要になる。
    この機能が高いほど、燃費の悪い脳を効率よく使えるのだ。
    運動すると、燃費の悪い脳にグルコースと酸素を大量に送ることが可能になり、神経細胞が増え、海馬の動きも活発になり、論理的な思考能力や記憶力が高まる!

  • タイトルが面白いが、中味は運動と脳の活性化の関係性を踏まえ、どうエリートと渡り合っていくか記載されてる。パワーブレックファースト、パワーランチはやはり効果的だと思う

  • 海外(主に米国)のエリートは体を鍛えまくっているということ、体を鍛えたほうが脳は活性化するということが主な主張。そのほか、豆知識的な内容もあったが、実用的な内容ではない。時間を絞って効率的にトレーニングしたいと思っていたから、クロスフィットについて知れたのはよかった。
    トレーニングのモチベーションはあがる。

  • 著者の田村さんは元参議院議員。
    テレビの政治バラエティに時折出演して
    派手で変わったネクタイをしていて目立っていた記憶があります。
    まぁもともとエリートの方なのかと思いますが、
    そんな田村さんが主に運動や食事などの具体的方法を
    実際、世界で活躍しているエリートに取材して
    ご自身でまとめた一冊ですね。

    特に目新しい情報もないですが、
    タイトルの通り、運動しながら本を読むと頭に入りやすいですよ、
    なぜなら、海馬が活性化されるからですよ、みたいなことが書いてありますね。
    それから短時間で運動効果抜群のクロスフィットが図解入りで解説してあります。
    これはかなりキツそうで自分には無理っぽい。

    出来そうな提案としては週一日だけの^
    ベジタリアンというやつかなぁ。
    一週間に一日だけでも肉抜きの日を作る、ということですね。
    自分もたまに野菜だけで
    食事を済ますことがあるんですが、
    内臓に負担をかけないからなのか、その日は調子よくなりますね。
    まぁ、何事もバランスですから毎日ではなく
    週に一回とか、無理ないところでやってみたいアイデアですね。

    それから今年の春亡くなった渡部昇一さんのお話が少し出ていた興味深かったです。
    田村氏「ご多忙な中、時間管理はどうしてますか?」
    渡部氏「長生きだよ。長生きすることを視野に入れればなんだってできる」
    田村氏の見解

    あの年までにこれをやっておかねば、と常に常識にとらわれ、あくせくしているが、
    渡部氏のように、100歳まで健康で頑張る、と仮定すれば、
    もっとゆったり物事に取り組める。

    ライフシフトに書かれていたことともつながってきますね。
    ちなみに渡部氏の代名詞的名著といえばこの本。

    【知的生活の方法 (講談社現代新書) 新書 – 1976/4/23渡部 昇一 (著)】
    www.amazon.co.jp/dp/4061158368

  • たしかに、運動すると頭がすっきりして、回転が良くなる気がする。健康以外にも効用があるというのはモチベーションがあがる。
    「運動をすると燃費の悪い脳にグルコースと酸素を大量に送ることができるようになるため、神経細胞が増え、海馬の働きが活発になる。」

  • 題名と内容に少し違和感を感じるが、文武両道や身体の維持の方法を記している。

    確かに特に欧米ではいかにもスポーツマンというほうが優男より印象がよいため、世界基準で言えばこのような考えがより浸透していくとは考える。
    あらためてワークアウトをしようと感じることができたため、日々意識が必要。

    p.151 座禅

    p.189 子供の教育。米国のエリートは文武両道。
     ボーディングスクール(全寮制)で高校に行かせ、厳しく育てる。
     独立心、自尊心、創造性、リーダーシップを学ぶ

  • 世界のエリートは例外なく朝型
    パワーエリート達は文武両道が当たり前

    ミリタリーエリートの時間管理の優先順位
    1家族 2.運動 3.勉強 4.課外活動

    人類は運動するために脳を進化させた
    全身に血液を送る能力と知能は比例
    認知症は脳の糖尿病、と言われている

    短時間でワークアウトの結果を出すのがクロスフィット
    (筋力とコンディショニングアップを目的としたサーキットトレーニング)

  • 16/249

  • 世界のエリートの典型は朝型で毎朝ジムに行く文武両道。
    グローバル婚活市場ではマッチョが有利。

  • 頭のために体を動かそうっ!! 再度思い出した。

著者プロフィール

田村耕太郎(たむら・こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
米ミルケン・インスティテュート フェロー/一橋大学ビジネススクール 非常勤講師

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。10年まで参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務めた。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。他、米国、シンガポール、イスラエル、アフリカのベンチャーキャピタルのリミテッド・パートナーを務める。

「2023年 『地政学が最強の教養である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田村耕太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×