「空気」を変えて思いどおりに人を動かす方法

著者 :
  • マガジンハウス
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838725557

作品紹介・あらすじ

21世紀は自由で豊かな社会が実現されると思ったのに、
予想に反して現代日本は、いまだに空気に縛られて
なんだか息苦しい社会だと感じている人は多いはず。
●空気をどう読めばいいのか理解したい人
●空気を読み過ぎる息苦しさから解放されたい人
●ビジネスや人間関係、恋愛の空気を動かしたい人
このような人たちの問題解決のための1冊。

日本人特有の組織的な問題を読み解いた『「超」入門 失敗の本質』(ダイヤモンド社)が
ベストセラーとなった著者が、
本書では「空気」をキーワードにしたコミュニケーション術を展開し、
日本人特有のコミュニケーションの問題点と解決法を紹介する。
職場や家庭、サークルなど複数の人が集まれば、
そこに「空気」が生まれ、その「空気」の取り扱いのまずさが、
さまざまな問題を引き起こす。
とくに日本人は「空気」の取り扱いが苦手で、
そのために過去には国家レベルでの失敗(戦争、公害対策)も冒してきた。
でも、その苦手さを克服しなければ、
これからグローバル社会の中で日本人はますます生きにくくなっていく。

「空気」を制して勝者になるか?
「空気」に飲み込まれて敗者になるか?
自分を生きやすくするための<空気の動かし方>を身につけよう。

感想・レビュー・書評

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  • 「空気」って、どの世界にもあるけど、やっぱりいい意味でも悪い意味でも日本は独特なものを持っている気がするな。

    ・提示された「問い」を疑う
    ・「問い」を健全な形に書き換える

    両方とも大切!
    クリシンで習った事に通じるな、、、と、論理的思考&伝える力が必要なんだな~と改めて思った。

    ・冷静かつ合理的な判断をする
    →これ今のテーマだな。相手の感情に反応しない!!

  • KYと言われないように、人は空気を読んで行動しようとする。裏を返せば、空気を上手く作れれば、人の行動を誘導することができるということ。残念ながら世の中には、そうした原理を理解した上で、人を自分本位に誘導しようとするシーンが多数ある。空気が持つパワーと、その誘導法を理解し、その手の誘導に引っ掛からずに、空気を入れ替えていく術を紹介した一冊。なかなか興味深かったです。

    ・空気を操る4つの手法と対策

    ①問いの投げ方で議論を誘導する
    ・人は質問されると、そのことに意識が向き、その問いに対する空白を一生懸命に埋めることに注力する習性がある。
    ・しかし、その問いかけが全てではないはず。もっと重要な問いがあるかもしれない、ということに意識を向けてみることが需要。
    ・良い問いを立てることが、課題解決をスムーズに進める上で極めて重要であることを理解しておくこと。
    ・問いの立て方は、主語を相手におくことで、相手が自分事として考え始める。

    ②レッテル貼りによる誘導
    ・事前にインプットされた情報によって、物事の印象が大きく変わってしまう。このインプットの情報をコントロールすることで、印象を大きく変えることが出来る。
    ・事前にインプットされた情報を懐疑的に捉えてみる。その情報が事実にそったものなかのを冷静に確認する癖をつけること。
    ・例えばタベログで高得点だから美味しいとは限らない。タベログに限らず、ランキングが高いから、権威の発言だからなどなどは、典型的なレッテル判断。本当にそうなのか?っと疑問を持ってみる。

    ③循環論証による誘導
    ・議論の前提となる定義をコントロールすることで、議論を誘導するテクニック。
    ・戦艦の強弱は射程距離の長さで決定される(前提条件)⇒戦艦大和は射程が世界トップ⇒戦艦大和は最強の戦艦である。という循環論証があったとする。この場合の前提条件が正しいのであれば、戦艦大和は最強であったはず。が、大和は沈められた。ここでは、前提が戦艦同士の戦いが前提となっており、飛行機との交戦を前提から除外していた。前提条件を限定することで、誤った結論に陥るリスクがあることを理会しておくこと。
    ・前提の条件が提示されたら、その前提自体が本当に正しいのか、その他の前提が抜け落ちてないかを確認すること。

    ④限定選択肢による誘導
    ・A案orB案orC案どれが良いか?という投げかけをすることで、それ以外の4つめ、5つめの案を検討から除外するテクニック。
    ・選択肢を3つ提示しておいて、そのうちの2つはやや条件が厳しめの案とすることで、先方が妥協したという感覚を持ちながら、もともと合意したい案に落とし所をもっていくという手法は、本当に世の中に満ち溢れているので注意が必用。
    ・そもそも提示された選択肢以外の選択肢の可能性を探ることと、本当に落としどころとして妥当なのかという視点を持つこと。





  • http://kashiwabaray.com/blog/index.php?itemid=371

    「空気」がテーマの1冊でなかなか面白い観点で描かれておりました。特に日本人が大切にしている「空気」。いかに「空気に勝つ人」になるか、ヒントが詰まった1冊です。

    ■「空気」で人生に勝つ人、「空気」に負ける人
    「空気が悪化する」「空気が硬直化する」ことは、何らかの悪い出来事の先行指標のようなものです。だからこそ、私たちが空気の正体を見破って、それを正しく動かすことで、豊かな未来を創ることが今必要なのです。「悪い空気」の正体を見抜いて勝者になるか、「空気」に呑み込まれて敗者になるか。私たち日本人の人生を左右する存在こそが「空気」なのです。
    日本人は特に「空気」を大切にする。だからこそ「空気」に対してどのような態度を取るのかが重要となってくる。もっと「空気」に敏感になり、その上で空気を壊すのか、空気に従うのかを決める必要がある。「空気」に負ける人間ではなく、「空気」に勝つ人間になろう。

    ■「空気」には四つのタイプがある
    1.問題への「問い」を設定することで生まれる「空気」
    2.体験的な思い込みに固くこだわることで生まれる「空気」
    3.検証、測定による偏った理解に固執して生まれる「空気」
    4.選択肢を限定してしまうために生まれる「空気」
    「空気」の4つのタイプを理解して、今の「空気」がどの空気なのかを捉えよう。その上でどう「空気」を動かしていくべきなのかを考えよう。

    ■一流の人、粋な人は美しく「空気」を読んでいる
    -あえて「それを詮索しない」ことが粋
    楽しむ場では「空気」は「約束事」だと理解すると、肩の力を抜くことができます。唯一の留意点は、あなたがその「約束事」を楽しめるかどうかだけなのです。
    楽しむ場における「空気」は、ある種の虚構です。しかしその虚構は、健全な形で一緒に楽しむ人たちにとっては、意義や価値がきちんとあるものです。したがって、たとえあなたとは肌が合わなくても、ほかの人の趣味の時間をその場で邪魔するのは、それこそ「無粋」というものです。
    楽しむ場では、空気に従うのが粋。郷に入っては郷に従え。美しく空気を読める人になろう。

    【1読書1アウトプット】
    「空気」にもっと敏感になる

  • 「空気」と言われているものの捉え方が勉強になった。

  • 誰しも「KYな人(=空気が読めない人)」とは言われたくない。少なくとも「空気が読める人」くらいにはなりたいもの。本書は「空気を読める人」になりたいという人はもちろん、「空気を変える人」になりたいという人の望みをかなえる指南書である。

    本書を読みはじめると、とにかく本書・・・いや「空気の動かし方」一つで世の重要なこと全てをカバーできてしまうという気にさせられる。事実、本の帯には「人間関係を新しい視点で捉えられるようになる」、「スポーツや試験で勝負強くなれる」、「会議やプレゼンを段取りよく進められるようになる」、「婚活や合コン、結婚生活がうまくいくようになる」、「リコール対策が迅速にできる組織になれる」・・・などと書かれている。私たちが日々直面する様々なシーンに活用できると本は唄っているのだ。

    さて、本書に対する率直な感想だが、正直、評価は難しい。どちらかと言えば、私にはあまり感動がなかった。ただ、Amazonをはじめ、結構な数の書評家たちから高評価を得ているような感じなので、きっと好き嫌いが分かれる本なのだろうと思う。

    ちなみに、私になぜ感動が少なかったのか。理由の1つを挙げさせていただくと、本を手に取った直後こそ、「空気」という切り口を斬新に感じたものの、読み進めるにつれ、「あれ!?なんか似た切り口の本があったな」と気がついたからだ。そう、書きっぷりこそ異なるが、「間(ま)」をテーマにしたビートたけしの著書「間抜けの構造」と、イメージが重なる部分が少なからずあるように思ったのだ。

    先述したように、おそらく好き嫌いが分かれる本なのだと思う。つまり、私のようにこういった類の本を何冊も読んでいる人には、向いていないのだろう。逆に、普段からあまりこういった啓発本を手に取ったことがない人であれば、私のようにひねくれた見方をすることもなく素直に楽しめて読めるのだと思う。

    書評全文はこちら↓
    http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2013/12/blog-post_30.html

  • チェック項目6箇所。●空気をどう読めばいいのか知りたい人、●空気を読みすぎる息苦しさから解放されたい人、●職場や人間関係、恋愛の場面での重苦しい空気を動かしたい人、このような人たちのために本書は書かれていますが、「空気」に隠された謎も、できれば皆さんと一緒に解明すべく、解説を進めていきたいと思います。精神的に追い込まれるような困難を体験しているとき、人は食べ物がのどを通らなくなるものです、しかし、「だからこそ」食べることが何より大切であり、無理にでも食べろとまで指摘しています。会社の業績悪化で、多くの職場は「空気」がどんどん悪くなります、権限を持った人たちが、社員の仕事ぶりを確認するために、何度も会議に顔を出すなど、現場社員の仕事を「監視」し始めるようになります、その結果、社員は成果を上げるよりも、叱られないためだけに、上司の前で忙しいフリをするようになっていしまうのです。「問いの設定」は、あらゆる議論や問題解決において、最初の「空気」が作られる場面です、一方的に「問い」の方向を決めることは、どの方向に目隠しをするかを決めることでもあるのです。例えば会社で出世したければ、単に仕事で成果を挙げるより、人事権のある上司と感情的な意味で接点を持つほうが有利なこともあります、あなたが上司と仲良くなることで、仕事ができるか否か、という要素が人事評価に占める「影響利率」を低めることができるかもしれないからです。数値;・計測の「空気」に解説を通してご理解いただきたいのは、テストの評価、または何らかの測定器で計測された数値などには、必ず死角と呼ぶべき、その測定が網羅していない別の可能性があるということです、例えば、「高学歴」が単純な成功の要因でないことは、すでに多くの人が知っています。すべてのスタートは「与えられた選択肢を疑うこと」です、提示された選択肢が隠している本当のチャンスがあるのではないか、常にそのような姿勢を身に付けていれば、「人生の空気を動かして」新たな勝利を得ることもできるのです。

  • この本は、山本七平氏の”「空気」の研究”の超入門とも言え、超入門”失敗の本質”の続編とも言える。

    空気=構成メンバーが持っている先入観や思い込み、決まり事、お約束

    日本特有の現象ではないであろうが、そう思わせるほど蔓延しており、かつ自覚している。

    問題提起=前提条件で変わるとあるので、メディアの報道による共同認識の錯誤は当然であろうが、体格や言語による特定方面への得手不得手もあるのではないかと感じる。

    今までと違う枠組みに持っていくという点では、失敗の本質での要旨とあまり変わらないが、プレゼンの方法についての四つの注意点がシンプルで良い。後に列挙される注意点はその詳細版になっている。

    著者による、fast&slowとか行動分析学とか影響力の武器とかの”超入門”が読んでみたい。

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著者プロフィール

1972年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。ビジネス戦略、組織論 、マーケテイングコンサルタント。MPS Consulting代表。貿易商社にてカナダ・豪州の資源輸入業務に 従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、新たなイ ノベーションのヒントを探ることをライフワークとしている。『超入門 失敗の本質』『古代から現代まで2時間で学ぶ 戦略の教室』(ダイヤモンド社)、『実践版 孫子の兵法』(プレジデント社)など多数。

「2017年 『信じる覚悟 超訳 西郷隆盛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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