友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838727216

感想・レビュー・書評

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  • 予防医学の研究者による、健康や長生きに、人とのつながりがかなり有効であるという解説。

    孤独はタバコより健康に悪い。などなど。

    なるほどなーと思わされっぱなしだったけど、特に感じたのは、
    他人のためにお金を使うと幸せになる の段。

    自分のための買い物は一時的に買った人を幸せな気持ちにさせるけど、長続きしないため、幸福感を求めてまた買い物をしてしまう。
    でも、人のためになにかを選んで買う(そして与える)ことで金額以上の幸せを感じることは、遺伝子に組み込まれているらしい。

    確かに、子どもは何かを貰った時も嬉しそうだけど、他人に何かを上げて喜ばれることはもっと好きそうだ。
    子どもが何かくれた時は、喜んで受け取ろうと思う。

    オススメの本だけど、感想まとまらない(笑)

  • 「つながり」の功罪というより、それに関連した多くの研究結果が紹介されていたところが面白かった。

  • この本はオススメ。人とのつながりの中で暮らしていこうと思った自分に、裏付けを与えてくれる一冊。一緒に笑って過ごすことで人から元気をもらうこともあるし、ストレスの解消にもなる。奥トレはただでさえ自然の中で運動するので健康的だと思うけど、その中で参加者同士をつなげていくことで、さらにこの先に楽しみをもたらしてくれるんじゃないかと思う。周りにいる人たちと飲んだり笑ったりしながら、元気に年を重ねていけるといいなと思います。

  • 「友達100人できるかな〜」という歌が懐かしい。

    友達の数が多いことだけに意味があるのか?
    数少ない親友と深くつき合えばいいのか?

    ゆるくてもいい、繋がる友達が多い方が、人生はハッピーだというのが、著者の主張。

    「つながり」=「健康」というのは、納得できつつも、絶対ではない要素だと感じます。

  • 予防医学研究者が、健康という観点で”人とのつながり”のススメを説く本。
    2014年11月に出版されたばかりで、なかなか好評ということです。
    以下、粗々ながら要旨。

    日本人は性格上、無目的な人のつながりを作ることに不得手。
    増える高齢者。それまで企業戦士として、仕事を中心とした閉じたネットワークのみで生きてきた男性が、リタイヤして地域に戻ることになる。
    地域のために働く第2の人生・・・とはいかず、それまでとは違うスケールの毎日に嘆き、いつしかテレビだけが相手の老後を送ることになってしまう。
    当然体力の衰えは加速し、健康寿命を縮めることとなってしまう。。。
    本書はそんな男性を強いターゲットに、人とつながることの良さを、医学的・健康学的な見地から述べています。
    ”地域とつながるって健康にもいいんですよ”と。

    本の前半はほぼ、その健康上の好影響を主張するための根拠を並べることに使われています。
    (欧米を中心とした)諸研究をとりあげ、こんな風にすると寿命が長い。というふうに。

    個人的には、怒涛のごとく根拠が並べられていること、その「ほんまでっか!TV」感が、逆にマユツバ感を増幅させて疑念を抱くほどだったのですが。笑

    後半は、いかにつながりを作るかということ。
    後段は楽しく読めるのではないかと思います。

  • コホート研究の結果などが記載されていることには驚いた。お医者さんが書いているとはつゆしらず。

  • 最新の研究や学説から「健康」を再定義した良書。書名を良い意味で裏切られました。

  • 妻とか母親とか、友達とかに勧めたい本。

  • 人が生きていく上で、つながりが大事だということは当たり前なのだけど、健康というキーワードで命に直接関わるということに言及したのは初めてなのではないだろうか。予防医学のの立場から世界の研究をさらりと紹介しつつ、「つながり」を簡単に表している。

    つながり=人間関係

    日本人の「つながり」の特徴
    ・日本人は「つながり」が少ない
    ・普段一人でいるか、家族以外と「つながり」がない無職の独り身が増えている
    ・孤独死が多い
    ・日本人の高齢者の満足度の低さは「つながり」の希薄さにある
    ・日本人男性は悪い「つながり」でメタボになりやすい

    メタ=高次の

    メタナリシス=独立した複数の研究をまとめて分析する手法

    P17「孤独は喫煙より悪い」

    作り笑でも寿命は2年延びる

    友人が多くて「つながり」が多様だと友達にはなしているうちにストレスが軽くなってとんど解消される

    中長期的展望がないと、生きる意欲が湧かない

    楽観的に考えて、悲観的に実行せよ

    休養には消極的休養と積極的休養がある
    消極的休養(パッシブ・レスト)はひたすら休む
    積極的休養(アクティブ・レスト)は心身ともに軽く活動させて
    血流を改善しながら心身のストレスを緩和させてパフォーマンスを上げる方法~その中でつながりを強化する

    低成長時代には仕事以外のアイデンティティを持つ

    4段階の人生設計を
    0~25:肉体的成長
    26~50:精神的成長
    51~75:衰退的成熟
    76~100:機能的喪失

    世界は6次のつながりでできている

    本)
    『つながり社会的ネットワークの驚くべき力』
    『新ネットワーク思考=世界のしくみを読み解く』
    『複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線』

    強いつながりと弱いつながりがあり、どちらかにかたよるのはよくない。
    良いつながりと悪いつながりがある

    家庭でのつながり~感謝
    職場でのつながり~雑談力
    地域でのつながり~コミュニティ属する(責任のある立場が効果的)
    自身でのつながり~瞑想

    西洋と東洋の健康の定義
    西洋~health~healから「完全な状態にする」
    東洋~本来備わっている「元氣(元=もともと持っている氣=正体エネルギー)」をいかにいたわり、長持ちさせるか 
    養生=良き人格を保ち、元氣を保つ

    養生訓~いま持っている元氣を無駄に消費しないように倹約し、良き人格を目指せ

    WHOの定義=健康とは、単に病気がないだけではなく、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態である

    人が幸せを感じる3パターン
    快楽パターン
    意味パターン
    没頭パターン

    愚痴るとストレスが倍増して老ける

    思考と感情は変えられない、だから行動を変える

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著者プロフィール

予防医学研究者、医学博士。1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。近著は、『フルライフ』(NewsPicks Publishing)、『考え続ける力』(ちくま新書)など。

「2022年 『むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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