友だちの数で寿命はきまる 人との「つながり」が最高の健康法
- マガジンハウス (2014年11月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838727216
作品紹介・あらすじ
「つながり」についてこんな研究データがあります。
・「つながり」が少ないと死亡率が2倍
・お見舞いにきてくれる人の数で余命が変わる
・孤独は喫煙より身体に悪い
・作り笑いでも、寿命は2年延びる
・同僚があなたの寿命を左右する
「つながり」とは平たく言えば人間関係のこと。あなたの前に座っている同僚、しばらく連絡を取っていない中学校時代の同級生、犬の散歩の際に挨拶をかわす近所のおばあさん、故郷の両親、そしてあなたの配偶者・・・。
実はその「つながり」が、あなたを健康のために極めて大切な存在だったのです!
そう、言われてもすぐにピンとこないかもしれません。本書では、予防医学研究者の石川善樹が、国内外で行われた数多くの研究を例に挙げながら、健康にとっての「つながり」の重要性を面白く、わかりやすく解説していきます。
読後には、同僚や旧友や配偶者が、いままでとは全く違った存在に見えてくるはず。人生100年時代の“健康力”のカギを握るのは「つながり」に他ならないのです!
感想・レビュー・書評
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困難に直面したとき、男性の多くは「逃げるか戦うか」
しかし女性はさらに第三の選択肢「友だちになる(喋る)」
を持つ。
なるほど確かに! と膝を叩きました。
よく喋り、つながりが多い女性の方が
平均寿命が長いというのは大いに納得できるものでした。
肉体面からの健康ばかり考えていたので、
精神面からの健康を見直すきっかけになりました。
つながりを作るのが致命的に下手なので、
なんとか趣味を絡めてつながりを広げて行きます。
勇気を出して地域の将棋大会(コミュニティ)に参加してみよう… -
女性は旦那に介護されると長生き。男性は息子の嫁に介護されると長生き。笑
つながりと言っても、ただ単純にSNSでつながればいい、とゆーことではない。自分が入院したら、二回以上見舞いに来てくれるような人は何人いるだろう?改めて、自分の繋がりを考える。
そして、この本で、著者の石川さんがニート時代があったと知る。ニートからハーバード大学って、、、すごすぎるステップアップ。本人自身がつながりを作るのが苦手で、その大切さを実感した様子がすごくリアルに感じた。 -
タバコを吸わない、お酒を飲みすぎない、運動をする、太り過ぎないといったことよりも、「つながり」があることの方が寿命を長くする。仕事の合間に雑談をすること、多くのコミュニティに属して「弱いつながり」をつくること。まわりの誰かとインタラクションできる趣味をすること。
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ゆるいつながり
3-2-15呼吸法
稲森「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行せよ」
マルチビタミン、葉酸多量は避けて、VD追加
雑談。感謝。
物事の印象はピーク時と終了時で決まる>寝る前に一日にあった善いこと3つ書き出す。「いいこと日記」 -
位置No. 17 つながり」が少ない人は死亡率が2倍になる。 ・同僚があなたの寿命を決めている。 ・「つながり」が単調な男子校出身者は早死にする。 ・お見舞いに来てくれる人の数で余命が変わる。 ・女性が長生きなのは「つながり」を作るのが上手なことも関係する。 ・たくさんの「つながり」を持つほど長命である。 ・「つながり」が幸せ感を高めて
ハイライト (黄) 位置No. 263 作り笑いでも2歳寿命が延びていたの
ハイライト (黄) 位置No. 341 つながり」はその強さよりも、多様性が大切なの
ハイライト (黄) 位置No. 408 人間の脳は頑張って難しい課題について考えるときも、何も考えないでボーッとしているときも消費エネルギーはほとんど変わらないと言われています。「今日は頭から煙が出るくらい脳を使ったな!」という日でも、そうでない日でも1日に身体が消費するエネルギー代謝のおよそ 20%ほどなの
ハイライト (黄) 位置No. 467 ヒトは基本的に歳を重ねるごとにネガティブな感情に傾きやすくなり、うつ病的な傾向が強くなります。うつ病とは、気分が落ち込み、何事にも意欲的でなくなくなる状態が長く続き、社会生活に悪影響が出る
ハイライト (黄) 位置No. 495 まず未来のことを楽観的に考えて、そのあとで現実の困難さを悲観的に考えるという順番がベストだという事実がわかってきました。順番を逆にして現実から考え始めるとやはりモチベーションが落ちてしまうの
ハイライト (黄) 位置No. 499 大切なのはどのレベルの目標であっても、その目標をクリアするためにどういう困難が発生するのかを徹底的に考え抜くこと
ハイライト (黄) 位置No. 518 理想的なのは「プロセスは悲観的に考えて、結果は楽観的に捉える」
ハイライト (黄) 位置No. 545 日本人に「つながり」が少ないという傾向はかなり昔から知られてい
ハイライト (黄) 位置No. 587 「孤独な人は死亡率が2倍に
ハイライト (黄) 位置No. 624 多くの人が順応できない失業に有効なのも「つながり」です。それも家族や同級生、同僚などの強い「つながり」ではなく、弱い「つながり」だと言われます。これはスタンフォード大学の社会学者であるマーク・グラノヴェッター教授が「弱いつながりの
ハイライト (黄) 位置No. 627 グラノヴェッター教授は1970年、無作為に選んだ282人のホワイトカラーに「どうやっていまの職を得たのか」をたずねてみるという研究を行いました。すると、よく知っている人たちよりも、あまり知らない「つながり」が弱い人からの情報を元にしていることが判明しました。 強い「つながり」で結ばれている人は置かれている環境が似ているためにほとんど同じ情報を共有していますが、弱い「つながり」で結ばれている人は環境がまるで違うので自分の知らない新しい情報を持っている可能性があり -
<目次>
はじめに 「つながり」の世界へようこそ
第一章 健康と寿命を決めるのは「つながり」だ
第二章 日本人の「つながり」の意外な問題点
第三章 健康に効く「つながり」の作り方
家庭での「つながり」の作り方
職場での「つながり」の作り方
地域での「つながり」の作り方
自身での「つながり」の作り方
第四章 「つながり」は心を健康にし、幸せを作る
おわりに これから病気と元気を共存させる時代が始まる
2015.01.02 山崎亮さんのツイート〜Facebookより。
2015.02.11 予約
2015.07.09 読了 -
つながりという切り口で健康を語っている。
どんなものであれ、弱いつながりをたくさん持っていると、たしかに心穏やかになりますよね。
紹介されているものたちの、元論文を読んでみたくなりました。 -
研究分析結果からわかる事実、つながりが少ないと死亡率が上がり早死する。日本人の高齢者には家族以外のつながりが希薄、孤独者が増加。意識してつながりを作る工夫をしていくべし。
健康において、感染症などの病気がなくなり、生活習慣病などに対する対応がされるようになり、こころの時代になってきた、ということがわかりました。 -
人と人とのつながりが健康や寿命に影響するというのは誰もが実感できると思います。
どんな人でも6人を経由すればだどりつくことが出来るという「六次の隔たり」は有名ですが、この本では「3次の隔たり」についても紹介。
これが非常に面白いくてなるほどと思えました。 -
本心から笑っている人は目の横にカラスの足跡のようなシワが寄ります。これを、この笑顔に初めて注目した19世紀のフランス人神経学者の名前から「デュシェンヌ・スマイル」といいます。p28
京セラの創業者である稲盛和夫さんもビジネスに関して「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行せよ」とおっしゃっていますが、健康づくりでもそれは同じです。p59
「弱いつながりの強み」という概念
グラノヴェッター教授 1970年 p72
消極的休養と積極的休養 p94
瞑想で大切になるのは「調身」と「調息」と「調心」です。p156
瞑想の方法
①「フォーカスト・アテンション」(止瞑想)
②「エンパシー・エンハンスメント」(共感の瞑想)
③「オープン・モニタリング」(観瞑想)p159 -
・健康になるためにもっとも大切なのは「つながり」、平たく言うと人間関係。
・日本人は休養の取り方を知らない。休養には「消極的休養(パッシブ・レスト)」と「積極的休養(アクティブ・レスト)」がある。パッシブ・レストのもっとも効果的な休養は眠り。日本人は頑張り屋、アクセルを踏み込むのは得意だが、ブレーキをかけるのが苦手。とくに大切な脳の緊張を解いて疲れをオフにする工夫。脳を休めるのは睡眠しかない。瞑想も有効。アクティブ・レストで「つながり」を作り、仕事の能率も上がる。ビル・ゲイツは1年に1回「Think Week」と名付けた1週間を設ける。この間に仕事を一切せず、集中的に本を読み、じっくり考える時間に充てる。大学の研究者は通常の研究を離れて1~2年の間、好きなテーマの研究をする「サバティカル」と呼ばれる長期休暇をとる。そこで創造的なアイデアが生まれるケースも少なくない。「攻めの休暇」をとることで、新たなアイデアが湧いてきて、仕事のパフォーマンスが引き上げられる。
・日本人をはじめとするアジア人は、ネガティブな要素に敏感で、ポジティブな要素に鈍感という心理的な特質がある。(「人生山あり谷あり」という感覚は欧米にはない。)積極的休養で見つける「つながり」と仕事以外のアイデンティティを持つことはとても重要になってくる。
・「つながり」は質よりも量を追求した方が良い。
・愚痴るとストレスが倍増して老ける。
・世界のトップ企業は愚痴らない教育をしている。
・思考と感情は変えられない。だから行動を変える。
・寄付によって幸せ感は高まる。誰かのためにお金を使うと脳は幸せを感じる。石油で財を成したロックフェラーは給料が安い時代から「給料の10%」は寄付すると決めてずっと実践していた。
・誰かを思いやると幸福度が高くなる。 -
石川先生の講演を聞いたことがきっかけで購入。
いやー、面白かったです。
この分野のことは少しくらい理解しているつもりでしたが、
見たことのないデータが沢山出てきてビックリしました。
もう少し引用文献がはっきりと書いてあるとよかったのですが。
「つながり」が大切ということをしみじみと感じました。 -
勧められて読んだ、健康に関し「つながり」の大切さを伝える本。様々な研究を紹介しながらとてもわかりやく読みやすい内容でした。とくに健康の捉え方が国によって文化的に違いがある点などが興味深かったです。ネットワーク理論についてなど、関心が広まりました。
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科学的根拠があるデータが盛りだくさん。信ぴょう性もあり読みやすい。内容が深くて分かりやすく書かれてある素晴らしい本。著者もニートからハーバード大という異色の経歴にも惹かれます。
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きちんとした研究結果がたくさん紹介されていて、非常に面白かった。タバコよりもお酒よりも食べ物よりも、孤独が一番人を死に追いやるのですね。他にも、楽観的に考えて悲観的に行動せよなど、なるほどと思うことが多々あった。妻は夫に介護されると早死にし、夫は妻に介護されると長生きするとは、思わずクスリと笑ってしまった。
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予防医学の研究者である著者が、人との「つながり」をたくさん持つと健康になれる、と説く。
最新の研究結果でも実証されているようですし、人と楽しくおしゃべりをしたりアクティブに動いている人の方が健康で長生きする、というのは感覚的にも納得できます。
SNSだって上手に自覚的に使えば、良いつながりづくりに一役買う。
世界保健機関(WHO)は、健康を「単に病気がないだけでなはく、身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態」と定義しています。
これは、身体的に完全な状態であることが健康だという西洋の考え方と、精神と人格を重視して元氣を長持ちさせる「養生」という東洋の考え方を、うまくミックスしてできた定義なのだそう。
医療が発達して身体の病気はだいぶ治せるようになってきましたが、それに比べて精神的・社会的に良好であることに対しては、まだまだ人類は発展途上なのでは。むしろ地域や家族のつながりが薄くなってしまった現代の日本、社会的な良好度は昔よりも低くなっているのでは…?
健康づくりのためには、運動や食事で身体を良い状態にすることと、人とのつながりをたくさん持って善く楽しく生きることとは、同じくらい大切なのかもしれない。 -
感想未記入。引用省略。
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予防医学の研究者による、健康や長生きに、人とのつながりがかなり有効であるという解説。
孤独はタバコより健康に悪い。などなど。
なるほどなーと思わされっぱなしだったけど、特に感じたのは、
他人のためにお金を使うと幸せになる の段。
自分のための買い物は一時的に買った人を幸せな気持ちにさせるけど、長続きしないため、幸福感を求めてまた買い物をしてしまう。
でも、人のためになにかを選んで買う(そして与える)ことで金額以上の幸せを感じることは、遺伝子に組み込まれているらしい。
確かに、子どもは何かを貰った時も嬉しそうだけど、他人に何かを上げて喜ばれることはもっと好きそうだ。
子どもが何かくれた時は、喜んで受け取ろうと思う。
オススメの本だけど、感想まとまらない(笑) -
「つながり」の功罪というより、それに関連した多くの研究結果が紹介されていたところが面白かった。
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この本はオススメ。人とのつながりの中で暮らしていこうと思った自分に、裏付けを与えてくれる一冊。一緒に笑って過ごすことで人から元気をもらうこともあるし、ストレスの解消にもなる。奥トレはただでさえ自然の中で運動するので健康的だと思うけど、その中で参加者同士をつなげていくことで、さらにこの先に楽しみをもたらしてくれるんじゃないかと思う。周りにいる人たちと飲んだり笑ったりしながら、元気に年を重ねていけるといいなと思います。
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予防医学研究者が、健康という観点で”人とのつながり”のススメを説く本。
2014年11月に出版されたばかりで、なかなか好評ということです。
以下、粗々ながら要旨。
日本人は性格上、無目的な人のつながりを作ることに不得手。
増える高齢者。それまで企業戦士として、仕事を中心とした閉じたネットワークのみで生きてきた男性が、リタイヤして地域に戻ることになる。
地域のために働く第2の人生・・・とはいかず、それまでとは違うスケールの毎日に嘆き、いつしかテレビだけが相手の老後を送ることになってしまう。
当然体力の衰えは加速し、健康寿命を縮めることとなってしまう。。。
本書はそんな男性を強いターゲットに、人とつながることの良さを、医学的・健康学的な見地から述べています。
”地域とつながるって健康にもいいんですよ”と。
本の前半はほぼ、その健康上の好影響を主張するための根拠を並べることに使われています。
(欧米を中心とした)諸研究をとりあげ、こんな風にすると寿命が長い。というふうに。
個人的には、怒涛のごとく根拠が並べられていること、その「ほんまでっか!TV」感が、逆にマユツバ感を増幅させて疑念を抱くほどだったのですが。笑
後半は、いかにつながりを作るかということ。
後段は楽しく読めるのではないかと思います。 -
コホート研究の結果などが記載されていることには驚いた。お医者さんが書いているとはつゆしらず。
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最新の研究や学説から「健康」を再定義した良書。書名を良い意味で裏切られました。
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妻とか母親とか、友達とかに勧めたい本。