ズームイン、服! (POPEYE BOOKS)

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 197
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838727315

作品紹介・あらすじ

ポパイの人気連載が1冊に。作家であり建築家、画家、音楽家でもある坂口恭平。彼がその活動の中で最も得意とするフィールドワークによる現代の読み解き。“服”をキーワードに若者の思想、経済、生活様式を浮き彫りにしていく。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙が奇抜で気になったので読んでみた。人の多様性のある生き方について、着ている服をきっかけにして語っている。みんないろんなことをして生きているんだなあ。本文のイラストはちょっと苦手だった。

  • ファッション

  • 著者が自分で自覚しているとおり、服からどんどん脱線してボクの大好きな人物録になってはいるが…著者に視点があるのでそれなりに読める。

    P156 何もないところに「ゼロ」の気配を感じ、それを器に活けることで今まで人間が持ちえなかった知覚の芽を表出する。

    P186 重視しているのは『自らの経済』である。もっと重要なもの。それは人間だれしもが持っている本質的な経済の語源「経世済民」なのだ。

  • ファッションについて語った本ではなく、クリエイティブな人々を服を切り口にインタビューした本。

    インタビューされる方々は、皆、一般的な社会に馴染んで生きるタイプではなく、社会に違和感を感じながら、人生に迷いながら、自分の大切なものを見つけた人達。

    筆者の坂口さんの交流関係から広がった人達であり、坂口さん自体がアーティスティックな感覚を存分にもっているからこそ、この人脈があるのだろう。
    皆、言っているが、坂口さん自体が話安い雰囲気をもっている、そのバイタリティーが成す技でもあうのでしょう。

    アートと人生が一体となっている人達に憧れと怖れ、そして嫉妬を感じる。

  • これはムネが熱い。服をつくる、アクセサリーをつくる、できることからはじめていつの間にかそれが仕事になる。
    著者は熊本出身、大学は建築科で卒論はホームレスの調査を行った『0円ハウス』のひとである。著者の詳しいことはあまり知らなかった。なんだか面白そうなインタビュー集らしいので手にとった。
    誇り高き熊本のファッション。ポール・スミスが福岡をとばして熊本に出店したのは悔しかった思い出がある。なぜ熊本なのか。なぜこんな面白そうなひとたちが生まれるのか。自分でつくって生きることを選択したひとびと。熊本を出て大阪、東京、世界に旅立ち、一周回ってまた熊本に戻ってきている。紆余曲折、それぞれの人生。老若男女。これを読んだ読者は慰められるだろうか、もっと自由に生きてもいいのかもしれない。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784838727315

  • 服がどうこうというより、皆さんの人生、ライフスタイルがおもしろい。グッ!

  • 異能の建築家・坂口恭平が「POP EYE」で連載していたファッションに関するコラムの書籍化。
    ファッションに関する、というより、坂口恭平が「おもしろそう」と判断した人たちがどうやって服を選び、どうやって服と向き合っているか、というお話。
    全部で30人が出てきますが、どれもこれもすごく面白い。
    彷徨い、生き方を見つける中で、服に何を見出すのか。
    自分を飾り、自分を隠し、自分を表現する、ファッションの価値は?という問いにもヒントがありそう。
    彼らは坂口恭平が言うところの「ホモ・オイコノミクス」であり、通貨の新しい形態を自然と考えている、そしてその延長線に、記号としてのファッションがある、と。とにかく面白い。読み返します。

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著者プロフィール

1978年、熊本県生まれ。料理家、作家、建築家、音楽家、画家。2001年、
早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年、路上生活者の住居を収めた写真
集『0円ハウス』を刊行。2008年、それを元にした『TOKYO 0円ハウス 0円生
活』で文筆家デビュー。2014年『徘徊タクシー』で三島由紀夫賞候補、『幻
年時代』で第35回熊日出版文化賞、2016年『家族の哲学』で第57回熊日文学
賞を受賞。著書に『cook』『自分の薬をつくる』『お金の学校』『ゼロから
始める都市型狩猟採集生活』『現実宿り』『よみぐすり』など。

「2022年 『中学生のためのテストの段取り講座』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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