どうしよう

著者 :
  • マガジンハウス
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838728329

作品紹介・あらすじ

「働くのも生きることもイヤになったそんな日は、飼っている猫を抱きしめる――」。校則の厳しい女子校で青春時代を送り、紆余曲折あって今に至る著者が、自身のコンプレックスや弱点、本音をちりばめながら、ポーカーフェイスの裏に秘められた波乱含みの日常を告白。すっぴんの壇蜜が見えてくる書き下ろしエッセイ集。



●恋人を呼び間違えて/酸いも甘いも常識も知らず/重たい過去のブログ/寝過ごす恐怖/あなたは誰?/送料無料の誘惑/半裸のバスタブ前/いつもの壇蜜/色音痴/仕事あるの?/ガラスの中年/保守か改革か/捨てたい願望/好きの理由/芳香への欲求/眠くて仕方ない/使い物にならない個性/空気の読めない女/達者でいたい/友達がいない/数字に弱い/褒められ慣れていない/思っていたのと違う/昔の傷跡/頼みごと/面倒な自分/働きたがりの反動/うまく言えない/ストレスは消えない/噂は怖い/お土産は手強い/大丈夫は不安/不純な動機でも/小銭の音/私の良いところ/“ 理不尽”の取り扱い/荷物が多い/真心を伝える手段/「ながら」が出来ない/緊張という呪縛/こじれたファザコン/性根が悪い/ジンクスを抱えて/曲げられないこと/落ち着かない/決めつけられて/意地悪と向き合う/すさみきった心/何でもとっておく/自分を保つ術(全50篇)

感想・レビュー・書評

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  • 最近"壇蜜"の文章に興味が湧き連読。5年前に刊行されたエッセイ集だが、あまり古さは感じられなかった。「lot#29 ストレスは消えない」にすごく共感した。

  • 壇蜜姉さん、美しくて聡明なのうらやましすぎて勝手に弟子入りした。冷静で温厚で、ちょっとひねくれててでもまっすぐで、人間味溢れる素敵な人だったな。そんでなんかゆっくりおもろくて好き。

    落ち込んだときに思い出したい言葉↓
    最低と言われても、死ぬよりマシだ。
    期待は、皆からされるものではない。寄り添い、向き合える者たちにだけしてもらえばいいじゃないか。
    自分の「どーしようもない」部分は、派手に失敗し、揉めて傷つけ合わないと見えてこない。だから、若い頃のミットモナイは財産なのかもしれない。
    信じるものを揶揄する権利は誰にもないが、信じるものを押し付ける権利も誰にもない。
    孤独でいい、孤独も仕事のうち、と「社交シャットダウン」を決め込んでいる。
    誰しもが持っているであろう物差しや天秤。それをそれ以上に武器としてトランスフォームさせないよう注意したい。

  • 読むごとに安心感がわきます。なんだか、ホッとするのです。文章のリズムというか、間の取り方というか、いろんなものが合っているようで、とにかく一行読むごとにほっとする感じを受けます。
    うんと苦しんで滅びてしまえ、などという言葉は、心の中に秘めていながら自分でもなかなか表に出せずにいるもの、それをスーッと表現してもらえると、それがなんとも言えない安心感に通じるのでしょう。太宰に通じる、などというのは思い入れを持ちすぎでしょうか。
    また、心が疲れたときに、別のものも読んでみたいと思います。

  • 安定の文章力。
    理由の話が好き

  • 壇蜜さんが日頃『どうしよう』と困っていることをまとめた一冊。文体は奥ゆかしくでも時に強く、自分をしっかり持っていて好きです。

  • 彼女の本は好きだ。ちょっと、一歩下がって自分を見ながら、どのように外界との壁をつくるかを考えているのかと。以前の著書は、内容自体に興味深いもの(男性はヒモのついた服が好きとか)が多かったが、本作は構成も文章もよく練られていて、読ませる力があると思う。まあ、そんなことはないだろうが、国語のテストに出題されてもいいレベルに達しているのではないか、及ばないかもしれないが向田邦子に近いのではないかと思った。褒めすぎかなあ。ちなみに何冊も壇 蜜さんの本は読んでいますが、写真集などは持っていません。

  • 壇蜜さんの書き下ろしエッセイです…。

    壇蜜さんが書かれた既作品とは異なり、
    自然体の彼女の想ぃが語られています。

    日常の困ったこと…、どぅしよう…??
    といぅシチュエーションにおける、
    壇蜜さんなりの解釈と対処法が、
    50編のエッセイとして語られています。

    とは言え、壇蜜さんは、とても不器用、
    むしろ、ネガティブ思考の方?なので、
    明日を頑張って生きるための活力剤…、
    などとは言いません、言えませんが…、
    どのエッセイも、あるある感が満載で、
    とても親近感のある内容、作品でした。

  • テレビで見る姿に、美しくて賢い方だなぁと思っていました。
    彼女の中の謙虚さと不器用さと強かさ、いろんな職種や体験がギュッと混ぜ合わさって、今の唯一無二の壇蜜さんがいるのですね。
    とても素敵な女性です。

  • 岡村ちゃんの結婚の本で対談するにあたって読みましたと言ってたので私も読んでみた。これは悪口ではないけど、"陰"の人だなあと思った。しずかと名付けられてここまで静かな人がいるのか。しかし"陰"だからこそあの妖艶さがあるのだと思うし、変わっているけど面白い人だなと思う。ブスと呼ばれて生きてきたと語る割に、女性性を使う仕事をあまり抵抗なさそうに選んでいるのもまた不思議だ。なんていうか、若いうちがパッとしなかったのもわかるというか。やはり歳をとっているからこその妖艶さが似合う人だと思った。一国一城の主であることに固執する、という話にすごく共感した。

  • 文章に壇蜜さんらしさが出てて改めて好きになりました

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著者プロフィール

壇蜜

1980年12月生まれ。昭和女子大学卒業後、多くの職業を経験。調理師、日本舞踊師範など多数の免許・資格を持つ。2010年に29歳の新人グラビアアイドルとして注目を集める。映画やテレビなど活躍の場を広げ、「結婚してみることにした。壇蜜ダイアリー2」(文藝春秋)、「壇蜜歳時記」(大和書房)、「どうしよう」(マガジンハウス)など著書多数。

「2020年 『三十路女は分が悪い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

壇蜜の作品

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