「名前が出ない」がピタッとなくなる覚え方

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838728497

作品紹介・あらすじ

顔は出てきたけど、名前が思い出せない。
──これって、年のせい? 

この部屋に何にしにきたのか、忘れてしまった。
──老化現象でこうなるの?

昨日の昼に何を食べたか、思い出すのにひと苦労。
──いよいよボケの始まりか?

注意していたのに、鍋の火を止め忘れて
焦がしてしまった。
──まさかの大失敗、もしや認知症?

あれが出てこない。
それを忘れてる。
これって何だっけ。
──覚えているはずなのに、思い出せない。

年齢を重ねると、ちょっとしたもの忘れが
気になって、心に不安やストレスを
引き起こすこともあります。

でも、大丈夫。
「忘れている」「思い出せない」という
自覚があるなら心配はいりません。

もの忘れにも、ど忘れにも、
〝忘れる理由〟があります。
そして、その理由を知ることで、
もの忘れを防ぐことはできるのです。

近頃、もの忘れが気になっている人へ。
年を重ねて記憶力に不安が出てきた人へ。

忘れる理由と記憶の正体を知って、
ちょっとの工夫と「忘れない」対策、
前向きに楽しみながら習慣にしましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 35歳過ぎてから、人の名前や買い物するものなど忘れるようになってきて、「やっべえ、これは噂に聞いていた‘老化現象’ってやつか」と焦った。
    でも特にどうするでもなく、ほうっておいていたのだが、ブクログでこちらの本のレビューを見て、なんとなく読んでみることに。

    著者は記憶術や速読術の本を数多く書いている方。
    分かりやすく、親切設計なつくりになっている。
    忘れる例→何故忘れるか→どうすれば忘れないか、がテンポ良く21例ポンポンと並べられている。
    目次まで至れり尽くせりで、ここだけ読んでも本の概要がわかるように作っているのが分かり、感動。         
    鍵はワーキングメモリ=脳のメモ帳。
    ここの容量が意外と少なく、記憶を多くとどめておけない。
    ここに入っただけでは覚えられない。
    どうすればいいか。
    「繰り返す」「イメージと結びつけて覚える」「見る、のではなく観察する」「関心を持つ」「メモをとる」
    要するにぼーっとしてちゃダメっ!てことなのかな。
    ‘記憶力のいい人’は意識的か無意識的にそういうことを行っているから‘記憶力がいい’のだそうだ。
    あと私は記憶力が悪い...とあんまり自分を責めない!
    そもそも脳は膨大な情報を‘忘れる’のがお仕事。
    『私』と『脳』で情報の取捨選択が基準が違っているので
    、こういうことが起こる。
    上手に『脳』の特性を利用して覚えれば良い。

    読んでちょっと気が楽になって気分も前向きになった。
    記憶術の本であり自己啓発本でもあるのかな、この本。

    とりあえず100均でメモ帳買ってきました。

    • 5552さん
      読書猫さん、こんばんは。
      お褒めいただき光栄です(^-^)
      でもこの話題禁断でしたか(笑)
      ビビらせてしまって申し訳ないです(^-^;...
      読書猫さん、こんばんは。
      お褒めいただき光栄です(^-^)
      でもこの話題禁断でしたか(笑)
      ビビらせてしまって申し訳ないです(^-^;

      読書猫さんのお読みになる本は難しそうなものが多いですよね。この本は専門用語(という程でもない?)は‘ワーキングメモリ’ぐらいなので、気軽にさらっと読めました。「忘れっぽくてもすぐに認知症かな、と心配しないで!」と書かれているのでシニアの方向けなのかもしれません。内容は若い方にも充分役に立つものだと思うのですが。

      記憶の宮殿(マインドパレス)はネットで検索してみましたよ。ワクワクします!
      レクター博士、タモリさん、そしてシャーロックまで使っているとは!
      10日間で記憶の宮殿を作る、といサイトの1日目をやってみました。途中で挫折するかもしれないけれど続けようかなと思います。

      貴重な情報ありがとうございました!




      2018/03/26
    • 夜型さん
      ああ、それから、蛇足になりますが、
      TEDのこちら https://www.ted.com/talks/joshua_foer_feats...
      ああ、それから、蛇足になりますが、
      TEDのこちら https://www.ted.com/talks/joshua_foer_feats_of_memory_anyone_can_do なども詳しいですよ。
      忘れなくなる効能も素晴らしいけれど、こうやって新しいことにチャレンジするワクワク感は良いですよね!
      小生もチャレンジ中だったりします(笑)
      お互い楽しみましょう。
      2018/03/26
    • 5552さん
      読書猫さん、こんばんは。

      リンク先の講演を聴いて...というか日本語訳を読んでみました。
      とても興味深く面白かったです!
      この私が...
      読書猫さん、こんばんは。

      リンク先の講演を聴いて...というか日本語訳を読んでみました。
      とても興味深く面白かったです!
      この私が終盤の質問の答えを答えられるとは思いませんでした(笑)

      最近はブクログで知った守備範囲外の本をよく読んでいます。新鮮。
      未知の事を知ったりやったりするのは楽しいですね。

      2018/03/26
  • ここ何年か、人の顔と名前を覚えられなくなって久しい。新しく覚えるのも厳しくなっているし、当然覚えているべき名前を思い出せないことも多い。知り合いの名前もそうだし、芸能人などの名前も同じ。ということで、あまり直接的な効果は期待しないもののタイトルに惹かれてこの本を手に取ってみた次第。

    「「思い出せない」を「記憶力」のせいにしないこと」とまず書かれている。「記憶できるかどうかを左右するのは、能力よりも圧倒的にくり返しの量」だという。

    忘れないポイントを6つ挙げる。まずはそれを覚えることから、だけれど。

    1. くり返す
    2. 最初はざっくり・だんだん細かく
    3. 経験に変える
    4. 注意を向ける
    5. ビジュアルのイメージに変える
    6. 空間記憶を活用する

    人の名前などは、とにかく呼びかけのときなどに意識して名前を口に出すことが重要。また、本の内容などもくり返し読んだり、読んだことを他の人に自分の口で伝えることをくり返すとその内容が身につくというのはとてもよくわかる。こうやって、読んだ後に書評を書くのも、読んだ内容を身につけるためにとてもよい。それでも忘れるのだけれど。

    また、注意を向けるという点についても、実際「見ているようで見ていない」というのはその通り。見ようと意識して見る、覚えようと意識して名前を聞く、ということでなければ当然覚えていない。そもそも覚えていないものを思い出せるわけがない。

    でも、実践はなかなか難しく、と言っていると絶対やらないからなあ。納得はするけれども、効果は...どうだろう。

  • 宇都出さんの本は6冊目です。

    いやーわかりやすい!
    目次や見出しについて書いてあるだけに、とてもわかりやすく一目で内容がわかるようなものになっています。
    ただタイトルはなんだ!?って感じ、編集者とかと売れやすさについて考えてつけられたものなのかな?
    日常生活で誰もが経験するような「思い出せない!」について書かれている記憶に関する本です。
    ・パスワード
    ・記念日
    についての話がおもしろかったかなー

    そして、やっぱり今回も「センスオブワンダー」についての記述があって笑っちゃいました。
    本当に好きなんですね、僕も好きになりそうです。

  • 物忘れ、人の記憶の仕組みについて、分かりやすくシンプルに教えてくれる本。

    人間は基本的には忘れっぽい動物で、忘れることができるからこそ、日々生活していくことができる。というのが基本スタンス。

    「最近物忘れが激しくて、老化なのか?」ではなくて、「もともと忘れっぽかったんだよ、貴方。」と優しく解説付きで諭してくれる感じ。

    何回も繰り返し、何かと関連づけないと、頭の中の小さなワーキングメモリからすぐに消えてしまうよ。というのが趣旨。

    体を動かす、何かをイメージする、忘れる前は何をしていたかを思い出しきっかけをつくるなど、それぞれの事象に対する解決策が、さくっと書いてある。確かに確かにとうなずくことしきり。

    私がブクログを始めたのがまさに、「読んだことをすぐ忘れていって、せっかく読んだのにもったいない。」というのが理由だったのだけど、
    この本にちゃんと忘れる理由が書いてありました。

    「なぜ忘れるかというと、そもそも人は1日前にあったことを8割がた忘れる動物だから、記憶ってそんなもの。」とクールに教えてくれて、解決策は「よんだら話す、話したら読むその繰り返し」です。
    要は忘れ去られる前になんども色々な五感を使って定着させるということですね。

    ブクログの感想を書こうと思って、再度ザーッと読み直すこと、ブクログ自体を書くことは、やはり、読んだ内容を自分に定着する術として正しかったんだなと、なんだか安心感を感じました。

    以下、なるほどと思ったもの。

    置き場所を忘れる→置き場所に名前をつける
    寝たら忘れる→記録は記憶よりも強し。メモをつける。
    ガスコンロの火消し忘れた→脳のワーキングメモリがいっぱい。家事を同時にこなし。→確認をルーティン化する。

    そもそも忘れっぽい人の為に、目次を読むだけで、ポイントが分かるように、明解に書いてくれている。さすが。

  • 自分のアタマを信じるということですねd(^_^o)
    ザックリ繰り返すことで段々自分の経験になっていくので記憶に刻み込まれます。
    そこまで行けば忘れないんですよね。
    でもなんであんなに論証は覚えられへんかってんやろなσ^_^;
    多分自分の中に拒否反応があったんやろなと思います。

  • 何かと困っております。イメージする、自動化を解いていろいろ観察する。うーん。ますます少なくなってきている気がする。それが老化という名前の省力化なんであろう。

  • フォトリーディング&高速リーディング。

    物忘れに嘆くことなく、脳の特性を理解しつつ有効にメモリを使う・・・っといった内容。

    Facebookやその他のパスワードについてのアイデアは俊逸。(基本語句はずらさず、残り3文字をfacやama、tweとする)。

    このような便利なアイデア満載の仕える本であった。

    脳の理解とか、脳の力を高めるということを期待しているとがっかりするかも。

  • 記憶は結構曖昧。
    繰り返すことが大切。

  • 行きつけのスナックのお姉さんの名前がさっぱり覚えられなくて、この本を読むことにしました。著者は、受験生・ビジネスマン向けに記憶術を指導するコンサルタント。彼の説くには、脳というものは「忘れること」が基本動作。「覚えること」は特別の動作。
    5000人のお客様の名前を覚えているホテルマンの話がありました。彼は名刺を何度も何度も見返して、お客様にお会いする度に名前を重ねて呼ぶ。そういう地道な努力をしただけだ。だから、誰でも記憶力は訓練できる。
    私なりに本書をまとめてみると、感受性の豊かな生活をしていれば、行動や環境と思い出し記憶が連鎖する。
    若いころは、感受性の豊かな人になりたい、そんなふうに考えていた。人一倍音楽を聴いたり、恋愛におおげさに悩んだりしたものだ。けれどもそれも人生を経るにつれてどうも忘れがちになってしまったよ。生きる楽しみを今日また見つけることができました。ありがとうございます。

  • 記憶、すぐ忘れることは、エピソードと結びつけたり、場所なら名前をつけたり、話してみたり、書いてみたり。メモに残せば覚えなくってもいい。

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著者プロフィール

宇都出雅巳(うつで・まさみ)

速読×記憶術の専門家。トレスペクト教育研究所代表。

1967年生まれ。東京大学経済学部卒。出版社、コンサルティング会社勤務後、ニューヨーク大学に留学(MBA)。外資系銀行を経て、2002年に独立し、トレスペクト経営教育研究所(現・トレスペクト教育研究所)を設立。35年以上にわたり、記憶術と速読を実践研究し、脳科学や心理学、認知科学の知見も積極的に取り入れた独自の勉強法を確立。その勉強法を使って自らも資格試験に継続してチャレンジしている。TOEIC990点を獲得したほか、難関とされるCFP試験に一発合格。2021年には公認会計士試験にも合格した。そのほか、受験生・ビジネスマン向けの講座・個別指導、企業研修や予備校講師の指導も行う。NHK・Eテレなどメディア出演も多数。現在は監査法人に勤務。

「2022年 『2倍速で読めて、忘れない 速読日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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