東京の夫婦

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838729616

作品紹介・あらすじ

「僕、51歳、福岡出身。M子、31歳、茨城出身。東京で出会った」

東京で家族を失った男に、東京でまた家族ができた。
夫は、作家で演出家で俳優の51歳。妻は、31歳の箱入り娘。
東京で出会って、東京で夫婦になった。
ときどきシビアで、ときどきファンタジーで。
東京の夫婦はたくさんいる。そのどれにもドラマがある。
これも一つの東京の夫婦のストーリー。


「大人計画」を主宰し、
作家、俳優として活躍する松尾スズキさん。
2014年に「普通自動車免許を持った一般の女性」
(著者twitterより)と再婚した松尾氏が
その結婚生活を綴ったエッセイ「東京の夫婦」
(雑誌GINZAで2015年より連載)が単行本化。
松尾氏ならではの諧謔的で赤裸々な描写に笑いつつ、
ときに本質を鋭く見据えた視点からあぶりだされる
「今の社会に漂う閉塞感や歪み」に共感させられる、
多面的な魅力を持つ作品となりました。
「今までの著作の中で最も文章を練り上げて書いたものの一つ」と著者も認める、
34の「結婚」の像。

「この本には、僕が大好きな松尾さんがたくさん詰まっています」
(帯コメント・星野源)

感想・レビュー・書評

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  • ・人生の着地点の見えない子供のいない夫婦は、いつまでも、旅の途中なのだ

  • 松尾さんの本は初めて読んだ。
    「大人計画」を旗揚げした人っていうくらいしか印象はなく、でもこれを読んでみて普通に思い悩む、本当に自分と同じような人なんだな~と思った。
    完璧じゃない人の話はホッとする。
    自分もこれでいいのかな~って思えるから。

    M子さんと知り合えて本当に良かったです。
    大事にしてあげてください。

  • 読みやすい、面白い。

    日常の夫婦のやり取りや経験からの価値観。物を書くって、日々に意味を持たせてくれることなんだと感じた。

    M子さんのことが大好きで50過ぎても弱さを認めて寄り添って欲しいという感じ、愛は永遠では無いけど。愛に溢れてる。

    子どもがいない夫婦の在り方の勉強機会

  • 心のうちを綴ってある日記のような日々の話。帯に絶賛のメッセージがあるが、わたしはあまり好きになれなかった。
    どうしてかな。
    たぶんシングルマザーの郷里のお姉さんとの間のことが引っかかっているんだと思う。私はお姉さん側の人間なので、こんな勝手なことをされたら、こんな風に怒り狂いそうな気がする。
    ちなみに私は松尾スズキさんという人を知りませんでしたので、演出家とか俳優とかのフィルターなしでフラットな気持ちで読むことが出来ました。

  • 時々「GINZA」にこんなの載せて大丈夫?と心配になるけど、松尾氏の著作物の中ではかなり上品(笑)。面白いし読みやすい。松尾氏の周りは変な人多いな…。年の差が親子ほどに離れてるM子さんを、きちんと尊敬してる松尾さんが良いな、と。夫婦がお互いを敬い合うのは当たり前のことなんだけど、多分それを出来てない夫婦が多い、と思うのです。

  • 前の奥さんもよく著書に登場されてたが、再婚後はあっちこっちに書くことよりまとめて本にされたところに秘かに前回の教訓のようなものを得られたのかと勘繰ってしまった。ごめんなさい。

  • 作者の活動を少しは知っているので、『面白い』のだろうと思い読んだ。『面白い』ではなく『興味深い』読後だった。淡々と日常を書いているけど、独自の生死感が感じてとれた。

  • ただ惚気じゃないのがプロ。

  • あまちゃんの喫茶店マスター、『クワイエットルームへようこそ』の作者 くらいの認識しかなかったが、この人きっと面白いだろう、という予想で読み始めた本書。
    確かに面白い。
    特に茨城の箱入娘であった妻のキャラがいい。
    お互いの出身県話で「北九州」「土浦」のくだりが笑える。
    出身じゃないけど、茨城在住のワタクシ、松尾さんなら「イバラギ」と発音しても許すよ。

  • 面白かった。
    こんな夫婦いいないと感じた。

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著者プロフィール

作家・演出家・俳優

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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