行動経済学まんが ヘンテコノミクス

  • マガジンハウス
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レビュー : 113
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838729722

作品紹介・あらすじ

人は、なぜそれを買うのか。
安いから? 質がいいから?
否。そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。
そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。
この本には、その原理が描かれている。
漫画という娯楽の形を借りながら。

雑誌「BRUTUS」の人気マンガ連載「ヘンテコノミクス」が
ついに単行本化!
いま最も注目されている学問「行動経済学」の理論が
サザエさん並みに楽しく学べる唯一無二の一冊です!

人間の経済行動の真実とその理論が
なんと漫画になってあなたに迫る!

全23話にのぼる「行動経済学まんが」から内容をいくつか紹介

◎「塀の落書き」の巻――報酬が動機を阻害する

悪ガキたちの塀の落書きに悩む家の主が
行った秘策とは?
  ――【アンダーマイニング効果】

◎「れんが亭の新メニュー」の巻――真ん中を選ぶ心理

仲良し三人組がよく使うレストランに新メニューSが登場。
その時から、彼女たちはいつも避けていた
高いランチAを選んでしまうのであった。それはなぜ?
  ――【極端回避性】

◎「保母さんの名案」の巻――罰金による罪の意識の軽減

お迎えの時刻を守らない母親たちに対して
保育園が取った対抗策は
なんと逆の結果を招くのであった。
 ――【社会を成立させているのは、モラルかお金か】

全23話の「行動経済学まんが」に加え、
書き下ろしコラム「発見!こんなところにヘンテコノミクス」、
ユニークなビジネス用語解説マンガ「ヘンテコミック」など
愉快痛快でためになるページが次から次へと連続登場!
発見と驚きがクセになる「行動経済学」の決定版。
読むと、新しいあなたがそこにいます。

ここには、本当の経済学がある!

感想・レビュー・書評

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  • 行動経済学とは、従来の経済学で想定されていた合理的な人間像を用いては説明しきれない、人の非合理な経済行動を、心理学の視点から解明しようとするもの。
    まっとうな理由だけで、人は行動しない。そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。この本ではその原理が、親しみやすいマンガの形で描かれている。

    こういうのを読むときは、誰かを騙してやろう、引っ掛けてやろうという意識で読んだほうが頭に残りますね。
    上昇選好や目標勾配仮説なんか使えそうだな。アンカリングはふだんから使ってる。おとり効果、極端回避性あたりはちょっとポピュラーになってきていてかえって警戒されることも多そう… なんてね。

    佐藤雅彦さんのあとがきも面白い。
    語られるのは「そうだ! サザエさんをやればいいんだ」と閃き、『ヘンテコノミクス』が生まれるまでの紆余曲折。このエピソードの中にも心理学の断片が見られて、興味深い。

  • 行動経済学をわかりやすいマンガにして、それの解説が書いてあるという構成の本。1話完結のマンガが23話あり、一つのマンガを読むと一つの行動経済学の概念が分かる。
    読んでいると、確かに人間の行動は合理的では無い事が多いなぁ、というのを改めて感じるし、行動経済学という学問って非常に面白いなぁ、と思ったりもした。行動経済学の入り口としては、これ以上の本は無いんじゃ無いかな、と思うくらいの出来。自分自身が取る理不尽な行動についても良く理解できたので、うまく生活に生かしていきたいな、とそんなことを感じた。

  • 行動経済学というなんとも難しそうなテーマだか、どれも身に覚えのある、所謂あるある、を学術的な根拠に基づいて説明している。身近な事柄を実例にしていて楽しみながら知的好奇心を満たしてくれる。

  • 漫画で面白おかしく描かれています。わかりやすいので、すぐに読めます。

    アンダーマイニング効果
    感応度逓減性
    フレーミング効果
    罰金による罪の意識の軽減
    メンタル・アカウンティング
    アンカリング効果
    代表性ヒューリスティック
    おとり効果
    親近効果
    極端回避性
    保有効果
    プライミング効果
    ハロー効果
    上昇選好
    目的勾配仮説
    同調行動
    認知的不協和音の解消
    損失回避の法則
    参照点依存性
    錯誤相関
    無料による選好の逆転
    プラセボ効果
    双曲割引
    サンク・コスト効果
    デフォルト効果
    フォールス・コンセンサス効果
    ピーク・エンドの法則
    確実性効果
    確証バイアス
    決定回避の法則
    少数の法則
    プロスペクト理論
    利用可能性ヒューリスティック

  • サザエさん風の漫画で描く、サルでもわかる行動経済学。「なぜ人は合理的な行動を選ばないのか」という疑問のもと、すべてをマンガというフレームの中で理解してもらうために、身近な生活シーンを用いながら、ときに見たこともない描き方で行動経済学を読み解く。

    学術をマンガでわかりやすくという本は多いけれど、この一冊は群を抜いていると思う。さすが佐藤雅彦さん、、の一言に尽きる。精度が高すぎて、もはやこわい。

  • 行動経済学について、漫画でわかりやすく解説した本。わかりやすいし面白かった。
    もともとは、サザエさんのエピソード内でとりあげてほしいと思っていたらしい。確かに、こういう話はサザエさんにあってるかもなぁ(いくつかはありそうな気もしたし)。
    まあ、実際にあってもこんなふうにはならないだろうと思う話も多かったけど。第1話のアンダーマイニング効果を利用した話とか、子どもたちはダメな大人になりそう。
    ホームベーカリーの話は本当にあった話なのだろうか。調べると、パナソニックが発売してすぐにヒットして他社も相次いで製品化したような記述しかでてこなかったのだけど。それより、調べて初めてホームベーカリーの発祥が日本(パナソニック)ということを知った。意外。
    第17話の「キツネと葡萄」を元にした認知的不協和の解消についての話はちょっと感動した。負け惜しみな性格ってすごい悲しい人生だなと思った。
    それと、プラシボ効果を利用した薬が実際に発売されているということを初めて知った。「プラセプラス」というらしい。アマゾンのレビューを見てみると、結構効いている人も多いそう。いい目の付け所だなぁ。

  • 人間は知的で合理的、ムダなことが大嫌い。それなのに、ときどき不可解で非合理的な行動をとってしまう。それでこそ人間。と言ってしまうこともできるが、一方でその非合理な行動の理由を知りたくなるのも、人間。そして生まれたのが、行動経済学だ。

    死亡率20%の手術と成功率80%の手術、どちらを選ぶ?AランチとBランチを比べて、安いBランチを注文していたお客は特Aランチの登場後もやはりBランチを選ぶ?

    これら人間の不可解な行動にも実は理由がある。本書はその理由を味のあるヘタウマなマンガでわかりやすく説明する。そして、最後の締めは、

    「人間とは、かくもヘンテコな生きものなり」

  • 面白すぎ。読まない理由がみあたらない。経済学とかマーケットとか、座学だと死ぬほどつまんないけど、これは、体験できるいわゆる経済学。そりゃ、ノーベル賞もとるわな。

  • 『新しい分かり方』を読んで佐藤雅彦が気になっていたところだったので。
    うん、やっぱり知的で手軽な面白さがちょうどよくていい。

  • 往年の学習漫画風の絵が楽しい。社会の仕組み、とりわけ経済活動に関することは、人が合理的に行動することを前提に作られているが、実際には私たちはしばしば合理的ではないことをする。さすがの着眼点で、わかりやすい内容になっていると思った。

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著者プロフィール

1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。慶應義塾大学教授を経て、現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。主な著書に『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵氏との共著・日本経済新聞社)、『新しい分かり方』(中央公論新社)、『考えの整頓』(暮しの手帖社)、『差分』(美術出版社)、『毎月新聞』(中公文庫)ほか多数。また、ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』『‪0655/2355』『考えるカラス』など、分野を越えた独自の活動を続けている。2011年に芸術選奨受賞、2013年に紫綬褒章受章、2014年にカンヌ国際映画祭短編部門招待上映。‬‬‬

「2017年 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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