行動経済学まんが ヘンテコノミクス

  • マガジンハウス
4.14
  • (68)
  • (74)
  • (28)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 1058
レビュー : 101
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838729722

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 行動経済学に興味を持つのに最適だと思う。マンガでわかりやすい。ひとつひとつ理解しながら読むとなるほどと、実例付きで分かりやすい。学生に是非読んでほしい。

  • ヘンテコノミクスというタイトルがキャッチ―で、ついついジャケ買いしてしまいました。一話完結の漫画が23編おさめられており、行動経済学を面白おかしく、分かり易く、書き記した一冊。人間ってのは合理的に判断しているようで、ヘンテコな判断をしてしまうイキモノであるってことがよく分かります。行動経済学を学ぶ上での入口の書としてお奨めです。

    ・アンダーマイニング効果。報酬が動機を阻害する。イチローが国民栄誉賞辞退。

    ・感応度逓減性。1万円のものが9千円に割引かれてる店があれば、遠くても買いに行くのに、100万円のものが99万8千円で割り引かれてても、遠くまで買いに行かない。後者の方が2千円と節約できる額が大きいのに。分母が大きくなると分子の値に頓着しなくなる。

    ・フレーミング効果。同じ現象を伝えるのでも、見方を変え、伝え方をかえることで、フレームを変えることで、印象が大きく異なる。手術を受けるときに、失敗が20%あると言われるのと、成功確率80%と言われるのでは、印象が異なる。

    ・罰金による罪の意識の低減。保育園でお迎えの定時を守らない人がでないように、時間過ぎたら罰金という制度を入れたら、却って定時を超える人が増えた。お金を払うことで、お迎えに遅れることが正当化され、罪の意識が減った。

    ・メンタルアカウンティング。同じ貨幣価値でも、そこにまつわるストーリーで心理的な価値が代わる。5千円の特急券を1万円で購入。お釣りの5千円を取り忘れるのと、チケットを取り忘れるのでは、どちらの方が精神的ダメージが大きいか。

    ・アンカリング効果。判断の基準となる値が与えられるとその額を起点として物事を見てしまう。同様の製品が2万円で売られている店と1万5千円で売られていたのが、どちらもセールで1万円で売られてた場合に、前者で購入した方が得した気分になる。

    ・代表制ヒューリスティック。教授と言うと、何のことわりも入れない場合は、男性を思い浮かべてしまう。

    ・おとり効果。単品で売り出すのではなく、選択肢を提示することで、その製品自体を買うか買わないか、から、どちらの製品を買うか、に判断するべき事項が代わる。

    ・親近効果。終わりよければすべてよし。手前の記憶が優先される。高いけど美味しかった!はポジティブなイン上に、美味しかったけど高かった!はネガティブな印象に。

    。極端回避性。2000円と1000円のランチだと、1000円のランチがよく出るが、3000円のランチも品揃えすると、2000円のランチが売れるようになる。選択肢が3つそろうと、極端な価格では無く、真ん中の価格に意識が寄り易い。

    ・保有効果。一度手にしたものは、そのものがもつ価値以上の価値を感じやすくなる。1週間お試し、気に入らなかったら返品OKなども保有効果を狙ったしかけ。

    ・プライミング効果。事前に与えられた情報により印象が大きく変わる。

    ・ハロー効果。中村新兵衛の話。表面的な特徴に引っ張られて印象が決まってしまう。

    ・上昇選好。徐々に数字が良くなっていくとモチベーションが上がり易い。

    ・目標勾配仮説。ゴールが近づくと人は頑張れる。ゴールが近づいていることをうまく伝える。

    ・同調行動。集団の判断に自分の判断が引っ張られる。

    ・認知的不協和の解消。不満な気持ちのバランスを取るために、負け惜しみを言う。

    ・損失回避の法則。目先の損の方が、心理的インパクトが大きい。

    ・錯誤相関。因果関係のないこと同士に、関係があると思いこむ。ジンクス。

    ・無料による選好の逆転。タダが判断を狂わせる。

    ・プラセボ効果。プラセプラスという偽薬が製品化されている。

  • 漫画なので、すらすら読めます。
    そして分かりやすい!
    仕事で使えそうな話ばかりで、特に「モラルかお金か」は目から鱗でした。
    買って正解の一冊です。

  • あとがきの中にある「行動経済学をなんとか新しい表現方法に結びつける」からの「自分たちでサザエさんをやるんだ」という流れ、とっても素晴らしかった。

    自分の興味のあるテーマを、自分の好きな人が表現したもので触れられることに感謝。

  • ・いま流行りの「行動経済学」のマンガ解説。
    ・短編のため、数字で説明できないものを「xxx効果」として説明できる言葉を見つけて後付けでさも見えてたかのように解説している。そこには体系が見えず言ったもの勝ちのように思える。もっと勉強が必要。

  • サザエさん風の漫画で描く、サルでもわかる行動経済学。「なぜ人は合理的な行動を選ばないのか」という疑問のもと、すべてをマンガというフレームの中で理解してもらうために、身近な生活シーンを用いながら、ときに見たこともない描き方で行動経済学を読み解く。

    学術をマンガでわかりやすくという本は多いけれど、この一冊は群を抜いていると思う。さすが佐藤雅彦さん、、の一言に尽きる。精度が高すぎて、もはやこわい。

  • 「行動経済学」の理論を4Pほどの漫画(赤塚不二夫等のころの漫画のイメージ)で面白く、そして簡潔明解に説明してくれます。

    人は合理的に行動しているようで、意外と感情に流されていたり、非合理な行動をしている。

    マンガの構成がよく練れているので、なるほどーっと頭に入ってくる。

    記憶するためには何かと関連付けると記憶しやすいというので、この漫画のような具体的なエピソードとともに理論を覚えられると記憶が定着するので、良い効果があるのでは。

    この企画を思いついて実行したことが快挙。
    きちんとエンターテイメントにもなている、この前TVで終わってしまったオイコノミヤと少し近いかもしれません。

    「塀のらくがき」の巻―アンダーマイニング効果 報酬が動機を阻害する
    「安売り合戦」の巻―感応度逓減性 母数によって変わる価値
    「スーパーおしの」の巻―フレーミング効果 枠組みを変えると価値が変わる
    「保母さんの名案」の巻―社会を成立されているのは、モラルかお金か 罰金による罪の意識の軽減
    「心の会計」の巻―メンタル・アカウンティング 心の中で、お金の価値を計算する
    「はじめての背徳」の巻―アンカリング効果 基準が判断に影響を及ぼす
    「 」の巻―代表性ヒューリスティック 私たちはイメージに囚われる
    「欲しいけど買えない」の巻―おとり効果 選択肢を生み出すことで、市民権を得る
    「占い師のアドバイス」の巻―新近効果 終わり良ければすべて良し
    「れんが亭の新メニュー」の巻―極端回避性 ついつい真ん中を選んでしまう
    「野球部の夏合宿」の巻―保有効果 一度手に取ったものは、手放したくなくなる
    「思春期のデート」の巻-プライミング効果 事前の情報が解釈を左右する
    「槍中村の後悔」の巻-ハロー効果 顕著な特徴だけで、物事を見極める
    「週給どんぐり70個」の巻-上昇選好 だんだん良くなる方を好みます
    「鬼キャプテンの計略」の巻-目標勾配仮説 ゴールに近付くほど、人間は「やる気」を起こす
    「長さに関する感覚テスト」の巻-同調行動 集団の判断が、自分の判断を歪めてしまう
    「キツネと葡萄」の巻-認知的不協和の解消 不満な気持ちのバランスを取る
    「お年玉クライシス」の巻-損失回避の法則 目先の損失を嫌う心理
    「最高の日の丸弁当」の巻-参照点依存性 基準に引っ張られて、価値が変わる
    「漢字の抜き打ちテスト」の巻-錯誤相関 関係の無いこと同士に、関係があると思い込む
    「無料の誘惑作成」の巻-無料による選好の逆転 「タダ」が判断を狂わせる
    「秘伝のタレ入り特性ラーメン」の巻-プラセボ効果 信じ込むことで、感覚さえも変えてしまう。
    「脳裏に浮かぶ一本道」の巻-双曲割引 自分おtの距離が遠ければ、差を感じない


    「」の巻-

  • 行動経済学が大好きになるきっかけになった本。
    「経済学×心理学」この組み合わせはむちゃくちゃ面白い。

  • ‪従来の経済学では説明しきれない人間の経済行動を人間の心理という視点から解明しようとする新しい経済学=行動経済学を実際の生活のシーンを漫画で解説。普段、意識することがない行動が再認識される面白い試み。‬

  • 2018/7/17

    331||サ (5階社会科学)

    「経済」というと、中学で習った「需要」と「供給」によって成り立っていると思っていたら、意外と人間的で深い所で動いている事がわかります。
    「生きた経済」の入門書に良いと思います。

全101件中 11 - 20件を表示

プロフィール

1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。慶應義塾大学教授を経て、現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。主な著書に『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵氏との共著・日本経済新聞社)、『新しい分かり方』(中央公論新社)、『考えの整頓』(暮しの手帖社)、『差分』(美術出版社)、『毎月新聞』(中公文庫)ほか多数。また、ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』『‪0655/2355』『考えるカラス』など、分野を越えた独自の活動を続けている。2011年に芸術選奨受賞、2013年に紫綬褒章受章、2014年にカンヌ国際映画祭短編部門招待上映。‬‬‬

「2017年 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤雅彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
恩田 陸
佐々木 圭一
三浦 しをん
菅 俊一
ヨシタケ シンス...
佐藤雅彦
村田 沙耶香
夏目漱石
佐藤 雅彦
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする