行動経済学まんが ヘンテコノミクス

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838729722

感想・レビュー・書評

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  • 行動経済学とは、従来の経済学で想定されていた合理的な人間像を用いては説明しきれない、人の非合理な経済行動を、心理学の視点から解明しようとするもの。
    まっとうな理由だけで、人は行動しない。そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。この本ではその原理が、親しみやすいマンガの形で描かれている。

    こういうのを読むときは、誰かを騙してやろう、引っ掛けてやろうという意識で読んだほうが頭に残りますね。
    上昇選好や目標勾配仮説なんか使えそうだな。アンカリングはふだんから使ってる。おとり効果、極端回避性あたりはちょっとポピュラーになってきていてかえって警戒されることも多そう… なんてね。

    佐藤雅彦さんのあとがきも面白い。
    語られるのは「そうだ! サザエさんをやればいいんだ」と閃き、『ヘンテコノミクス』が生まれるまでの紆余曲折。このエピソードの中にも心理学の断片が見られて、興味深い。

  • 『新しい分かり方』を読んで佐藤雅彦が気になっていたところだったので。
    うん、やっぱり知的で手軽な面白さがちょうどよくていい。

  • 往年の学習漫画風の絵が楽しい。社会の仕組み、とりわけ経済活動に関することは、人が合理的に行動することを前提に作られているが、実際には私たちはしばしば合理的ではないことをする。さすがの着眼点で、わかりやすい内容になっていると思った。

  • 行動経済学を小学生にもわかりやすく説明した漫画。
    ただ、小学生ではない私も騙されてしまった。

  •  タイトルのとおり、マンガの形を取った行動経済学入門である。
     経済学と心理学を融合させ、人間が時に取る非合理的な経済行動の背景を、心理学的観点から読み解く学問である「行動経済学」。そのおもなキーワードを取り上げ、一つのキーワードにつき4ページのマンガにしている。

     「ヘンテコノミクス」とは、行動経済学で俎上に載る非合理的経済行動が、ある意味で奇妙であることの謂だ。
     全23話のマンガは毎回、「――人間とは、かくもヘンテコな生きものなり。」という言葉でしめくくられる。

     取り上げられている言葉は、アンダーマイニング効果、メンタル・アカウンティング、極端回避性、代表性ヒューリスティック、双曲割引、おとり効果、感応度逓減性などなど。

     マンガを担当している高橋秀明は、広告の世界のアートディレクター/クリエイティブディレクターで、マンガを描くのはこれが初めてだという。
     昭和40年代くらいの古き良きギャグマンガを模した、シンプルで味のあるタッチは見事なもの。初めて描いたマンガとはとても思えない。

     何より、行動経済学入門として非常によくできていて、取り上げられたキーワードの意味がすんなり理解できるし、行動経済学の面白さもよくわかる(ただし、「マンガとして面白い」かというと、そこは微妙)。

     元は『ブルータス』に連載されたものだから、当然、大人が読んでもためになる。一方、小学校高学年くらいから読んでも大丈夫なくらいわかりやすい。

     佐藤雅彦といえば、竹中平蔵との対談形式で作った『経済ってそういうことだったのか会議』は、平明な経済学入門として出色であった(日本の格差を拡大させた竹中がキライな人も多いだろうが、それはさておき)。
     その佐藤が、こんどは行動経済学入門の傑作を作ったのである。

  • 行動経済学を手軽に楽しめる

  • ‪従来の経済学では説明しきれない人間の経済行動を人間の心理という視点から解明しようとする新しい経済学=行動経済学を実際の生活のシーンを漫画で解説。普段、意識することがない行動が再認識される面白い試み。‬

  • 「行動経済学のひみつ」と銘打って、学研のひみつシリーズにしてもいいんじゃないだろうか。作者グループはもうやる気なさそうだが、この路線を踏襲して未記載の用語や新しい知見を加筆するのはそれほど難しくないだろう。

  • わかりやすく、イメージしやいけど、漫画だと絵柄の個性もあって、内容が頭に残らなかった。行動経済学の解説書、新書を読みながら、理解しずらい専門用語の意味を本書で補う、という使い方もアリかもしれない。

  • 行動経済学についてヘタウマな漫画で学べる本。ブルータス連載の書籍化。著者は佐藤雅彦とバザールでござーるの高橋秀明、菅俊一。新聞広告で気になったので図書館で借りた。

著者プロフィール

1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。慶應義塾大学教授を経て、現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。主な著書に『経済ってそういうことだったのか会議』(竹中平蔵氏との共著・日本経済新聞社)、『新しい分かり方』(中央公論新社)、『考えの整頓』(暮しの手帖社)、『差分』(美術出版社)、『毎月新聞』(中公文庫)ほか多数。また、ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』『‪0655/2355』『考えるカラス』など、分野を越えた独自の活動を続けている。2011年に芸術選奨受賞、2013年に紫綬褒章受章、2014年にカンヌ国際映画祭短編部門招待上映。‬‬‬

「2017年 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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