家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択

  • マガジンハウス (2023年5月25日発売)
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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784838732418

作品紹介・あらすじ

自分の面倒を自分でみる
これがほんとうの
お金に頼らない生き方

今の私の目標は、最後まで幸せに生きること、
すなわち死ぬまで家事をやり続ける、自分で自分の面倒をみて生きていくことだ。
そのためには身の丈にあった暮らしをすればいい。
歳をとり体が動かなくなったら、食べるものも、着る物も、住まいも、持ち物も、どんどん小さくしていくだけ。
そう考えたら安心だ。
だって増やすことは難しくとも、減らすことなら誰だって実現可能だから。

デフレ・インフレ・不況災害・老後もなんのその
一人一家事の提案。それで全員が確実に救われる!
人生100年時代のまさかの出口戦略


…………
目次

はじめに 家事なんてなくなればいい?  

1 私が手にしたラク家事生活 
   私のラク家事メモ①手ぬぐい一本あれば

2 あなたの家事がラクにならない本当の理由 
   ・その1 「便利」をやめる
   私のラク家事メモ②「洗わない」という究極の選択 
   ・その2 人生の可能性を広げない 
   私のラク家事メモ③いきなり一汁一菜はムリな方へのアドバイス 
   ・その3 家事の分担をやめましょう
   私のラク家事メモ④ゼロから料理を始めるあなたへのアドバイス 

3 家事こそは最大の投資である理由 
   私のラク家事メモ⑤生ゴミ堆肥で「一石五鳥」を体感する

4 老後と家事の深い関係 

5 老後を救う「ラク家事」
   私のラク家事メモ⑥私の「お手伝いさん」たち 
     
6 モノの整理が天王山 

7 実録・人はどこまでモノを減らせるか 
   その1 怒涛のイメージ作り編 
   私のラク家事メモ⑦マジで錆びついていた五感 

8 実録・人はどこまでものを減らせるか
   その2 怒涛の実践編
   ・洗面所まわり編 
   ・洋服編 
   ・台所編 
   私のラク家事メモ⑧結局最後は宅配弁当? 

9 死ぬまで家事  

おわりに 総理、家事してますか? (ラク家事えみ子、政治経済を語る) 

感想・レビュー・書評

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  • ずっと読みたかった本

    私も家事は苦手 というかやらなくていいのならやりたくない笑

    でも、家族を持ち、子供もいるのでやらなければいけない
    仕事して疲れて帰ってきて、ご飯作り、必ず夜は洗濯 
    もちろん相方もやってくれます!それはもう助かってます

    でも、やっぱり大変です
    お金がたくさんあったら、毎日外食したいくらい
    でも、外食のご飯を毎日なんて食べ続けられない
    飽きてしまうし、身体に良くない

    女の人は本当に大変だな、、、と思っていましたが、稲垣えみこさんの考え方からヒントたくさんもらえました!

    結局は「欲望」なんです
    まずはお洋服を減らします 
    来年は仕事も辞めてとても良いタイミング!!
    今だからこそこの本に出会えて良かった
    家事を見直す良い機会です
    やる気出ました!!

  • 著者のような生活をしてみたい

    確かに家電は便利
    家電を手放したら楽になる部分は否めない


    「便利をやめれば自分が育つ」
    便利なものが混乱の種になるのは
    高齢になれば、そうかも?と納得

    家事が「生きる動機」
    老後を救う「ラク家事」

    首がもげる程頷いたけれど、
    どこかで「ひとりならできるか?
    著者とはワタシは違うけど、どうだろう?」と諦めている自分もいる

    今から
    断捨離して、モノや欲望を
    ちょっとずつ手放したいなぁと
    読了後に思った

    江戸の長屋の住人や
    修道女のような暮らしを目指す著者は
    凄いわ、ブラボーだわ!

    「変化の少ない暮らし」が必要で
    自分のことは自分でやる!(→当たり前だけどできていないよなこの社会)

    難しく考えないで、欲望をもたずに
    モノを持ちすぎず、最低限で
    生活していこうと思えた
    元気をもらえた本╰(*´︶`*)╯♡

  • 家電(炊飯器、電子レンジ、掃除機、洗濯機、冷蔵庫)を手放し、食事は一汁一菜。
    カセットコンロ1個で全調理を行い、洗濯物は手洗い。
    服は9割捨て、タオルはフェイスタオル一枚残して、全捨て。
    化粧品類もシャンプーなどのヘアケア商品も全捨て。
    ガスは契約せず、電気代は月に200円。

    物を減らせば家事が楽になり、自由な時間が増え、お金も貯まるとのこと。

    究極のミニマリストだ。
    真似を出来るかと言われるとここまで減らすのは私には難しい………多分、無理だ。

    ただ、この本を読むと不要な物を処分しようという気持ちになるし、家事は老若男女問わず生きていく為には必須だなと思う。

  • ズボラ人間だった私が得た「豊かな暮らし」のコツ ふきん1枚でスッキリ、暮らし縮小化のススメ | 家庭 | 東洋経済オンライン
    https://toyokeizai.net/articles/-/670958

    「これはもうサウナどころではない」高級マンションと洋服と化粧品を手放した50代女性の"毎日が整う習慣" 1日の終わりにふきんを洗って干すのが最大の楽しみ | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://president.jp/articles/-/69465?page=1

    稲垣えみ子「うまく老いて死んでいく方法とは 人生100年時代の醍醐味」〈AERA〉 | AERA dot. (アエラドット)
    https://dot.asahi.com/aera/2023052500062.html?page=1

    『家事か地獄か 』 — 稲垣えみ子 著 — マガジンハウスの本
    https://magazineworld.jp/books/paper/3241/

  • 稲垣さんは、悟りの境地に達したようですね。
    自分の面倒を自分でみる。それができることそのものが自分の幸せ。手に負える人生を手に入れること。
    それが、家事をするってことなのだ。

    でも、読んでる途中から、私にはできないな、いや、やりたくない…と思ってしまった笑
    トイレに手を突っ込んで毎日掃除するのは、ムリ…。
    それに寒いの苦手だし。
    稲垣流ミニマリストになるには、やはり多くのものを捨てなければならないようです。私は捨てられない人だということを再確認してしまった読書でした。

  • ▼感想
    ・家事に焦点をあてながら、著者の目標・在り方・行動についての内容がむちゃくちゃおもしろかったです!

    ・何で母親が家事をしなければならないのか、当たり前となっている疑問に一石を投じて頂き納得しました!


    ▼メモ
    ・私が整理しなきゃならなかったのは、モノより何よりまずは自分の肥大化した欲望だったんである。

    ・モノを処分し暮らしを小さくすることは、泣きながらものを捨てることでも、惨めさに耐えることでもなかった。それは自分を鍛え、進化させることだったのだ。貧乏長屋からは「スキル無き者は去れ」という声が聞こえてきそうだった。

    ・「買い物」こそが最大のムダな家事

    ・ここで良いのだ、自分は自分で良いのだ、自分はすでにすべてを手に入れているのだと思うことができたなら。それだけで、人生は間違いなく一変する。有り余る時間とエネルギーを使って、本当にやりたいことをどこまでもすることができる。

  • 「人生における最大の相棒を、誰もが好きな「お金」ではなく、誰もが大嫌いな「家事」に変えろ」! 著者が実践している「家事をすることで最低限のお金でラクに豊かに暮らす」とは実際のところどんな感じなのかを、事実に基づいてできるだけ詳しく書い」た書。断捨離のススメ。

    家事を圧倒的にラクにするためのイナガキ流3原則は、「①便利に頼らない、②可能性を広げない、③分担をやめる」。要するに「欲に振り回されず、自立してシンプルに生きる」ことだという。

    「ものを無駄にしたり、ものを使い捨てたり、ゴミを垂れ流したりすることは、実は自分の心をそれだけ荒ませていたのだということに気づく。ものを大切にするということは自分を大切にするということで、環境に優しく生きることは、自分に優しく生きることでもあったのだった」。いい言葉だな。

    断捨離を徹底すると家事が楽になり、家事が楽しくなり、自己肯定感に満ち溢れ、日々楽しく(しかもコスパよく)生きられる。そして老後への備えとしても完璧。頭にすっと入ってくるな。

    今日からさっそく断捨離始めよう! 著者推奨の「人生がときめく片づけの魔法」(こんまり著)も読まなきゃな!

  • 衝撃を受けました。

    作者は、この令和の時代に
    江戸時代的な生活を営む女性。

    家に冷蔵庫がない。
    とか
    洗濯機がない。
    とか

    えっと···どうやって生活するんですか??
    なんだか怖いもの見たさで
    読み進めることに。

    しかし元新聞社勤務していただけあって
    彼女の世界観に引きこむ文章力が
    やたらとすごい。

    するりと心に入ったと思ったら
    ガッチリつかまれました。


    豊かな生活のために買った便利なモノたち。
    あれも欲しいこれも欲しい···
    欲望は留まることを知らず
    モノはどんどん増え続けていく。

    本当の幸せってなに。

    自分が本当にやりたいことってなんだろう。

    自分自身に問いつつ読みました。

    いずれやってくる老後。
    モノであふれ埃まみれの部屋で、
    でも体力気力が落ちて片付けられず
    途方にくれてぼんやりしている自分を
    想像して···
    ああ恐ろしい。

    お片付け系の本や雑誌の家事特集はよく見るけど、
    さらに一歩というか百歩くらい踏み込んで
    人生を問う本書は貴重。
    心に響きました。



  • ▽メモしたところ
    ・便利をやめたら家事が楽になった。
    ・ごちそうをあきらめたら全てが手に入った(時間も、エネルギーも、健康も、美味しさも)
    ・料理は調理法別に3種類作る
    ①火を通さないおかず(サラダ、漬物など)
    ②サッと火を通すおかず(炒め物、焼き物など)
    ③じっくり火を通すおかず(煮物、味噌汁など)

    ▽感想
    不要なものを処分して、暮らしを小さくしたことで、便利な家電を手放しても家事が楽になった。

    確かにそうだろうな…と内容や理屈は納得はできるものの、子供がいると家電や洗濯機なしの生活はとてもじゃないけど厳しいのが本音。便利を追求して様々な家電があるけれどむしろそれによって家事をややこしくしているのもあるという、現代に一石を投じた内容でもあると思う。

  • 家事の大切さや効率化について書かれていました。
    自分にはできそうにないことが多々ありましたが、料理や片付けなど参考にしたいこともありました。

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著者プロフィール

1965年生まれ。元朝日新聞記者。原発事故後に始めた「超節電生活」や、50歳で会社を早期退職したことを機に、都内の築50年のワンルームマンションで、「夫なし、子なし、冷蔵庫なし、ガス契約なし」の楽しく閉じていく人生を模索中。著書に『魂の退社』『老後とピアノ』『家事か地獄か』など。

「2024年 『シン・ファイヤー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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