ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫)

著者 : 辻村深月
  • マガジンハウス (2017年9月6日発売)
4.18
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  • 本棚登録 :493
  • レビュー :48
  • Amazon.co.jp ・本 (622ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838771004

ハケンアニメ! (マガジンハウス文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 本屋大賞2015年3位。アニメ業界を題材とした女性スタッフ視点のお話。アニメの覇権争いや地域とのタイアップ企画の内幕が章毎にプロデューサー、監督、アニメーターを主役として生き生きと描かれている。とにかく登場人物が魅力的で躍動してるし、話も引き込まれて何度か感動してうるっとくる。平易な文章で展開も自然でわかりやすくラノベっぽいけど、サクサク読めるし自分的にはこういうのはとても好み。終盤まではこりゃ最高傑作だなと思って読んでたけど、最後に関係者が全員集まって大団円を迎えるところで、さすがにこれでは話が甘すぎるしちょっとしまりがないって感じになる。もう少しピリっとした何かが欲しかった。自分はアニメ全然興味なかったので業界も全然知らなかったけど、いろいろ知識が得られてお得感あり。

  • またしても辻村深月にやられた。
    買ってしばらく置いておいたのに。
    よみ始めたら、瞬殺。

    第1章で、王子の描く『リデルライト』がもう観たくて観たくて。
    伝説のチヨダ・コーキ回なんて垂涎モノで。
    ああ、この空間が、王子に振り回されて覇権アニメなんてクソ喰らえだ!と痺れていたくなった

    のに、第2章!

    そんな『リデルライト』を見据える『サバク』のストーリーがまず、凄すぎません?
    辻村深月、ここで才能使って裏方描いて大丈夫なんか、と。衝撃すぎた。
    斎藤監督と行城さんのシビアコンビが、王子と有科コンビの対極を行くのに、この二人にはこの二人の良さがあって、ツライ。

    二つの最終回がきちんと書かれていたのも良かった。あああ。すごいな。
    そんな二作を上回るアノ作品が気になって仕方ないけれども。。。

    裏方のあり方をしっかり書いた小説としても、小説内のアニメを、観れるわけではないのに堪能する読み方をしても、どちらも楽しめる。

    あー。実写化しないかな。『リデルライト』と『サバク』。

  • 愛があふれている。登場人物たちの仕事への愛、作品への愛、そして作者の辻村深月さんのアニメへの愛が熱い。アニメ業界に限らず、どんな仕事にも通じる愛。うらやましくもあり、勇気づけられる。特に軍隊アリと公務員が好き。いい仕事は、自分も他人も助ける。

  • アニメ界のお話。業界に生きる人たちを凄くわかりやすく描かれてます。テーマがアニメなので、想像しやすく話しにスッと入っていく事が出来ました。アニメ業界で働くそれぞれ違った立場からの3人の視点を追ってボリュームたっぷりです。

  • この日々を後悔しない。
    自分で選んで自分で歩く。
    好きな道だからこそ。

  • 面白い作品はいっぱいありますが、何年も心に残る印象的な作品を多くありません。その理由がこの作品を読んでいてよく分かりました。面白い作品というのは誰か一人の力でできるものではありません。監督、脚本家、声優等々、作品に関わるすべての人が一丸となってこそ珠玉の作品は生まれるのです。革新的な作品で魅了する王子監督に、堅実な作品で感銘を与える斎藤監督。両極端な二人に思えるけどアニメを愛しアニメの力を信じる二人は、とても似ている。そんな二人の思いを受け止め、関わる人みんなが熱量を持って作った作品が面白くないわけがありません。
    監督の失踪という暗澹とした出だしに、辻村氏の心の闇を描く描写に今回も心抉られるかと思いましたが、予想に反して王道なエンターテイメントでした。
    久しぶりに寸志を惜しんで小説を読んだよ。

  • その年の「覇権」を取るアニメを目指し、各会社の制作チームがしのぎを削る。
    共通の時系列は一貫して進めながら、それぞれの場面をプロデューサー、脚本家、原画家を主役として物語を描く。

    ある人物からみると嫌なキャラが別の人物の視点からみると実は良いキャラであったりと、主人公を入れ換えながら描く作品の利点を生かしている感じ。
    作品への愛や男女間の組合わせなど、読後感が有川浩の「シアター」に近い。

  • アニメ制作、アニメによる地域振興に関わる人間の織り成すドラマに、はあそんな苦労があるのか、喜びやこだわりがあるのか、と引き込まれて読んでいた。彼ら彼女らの熱い仕事ぶりは美しさも感じた。そんな、魅力あふれる一冊である。

  • 面白かったー。    
    王子と猛獣使いの話をもっと読みたかったが、まぁ他の話も面白かったのでよしとする。    
    アニメ好きの一人として、とても楽しめた小説でした。

  • アニメの製作現場の話。

    3組のアニメ関係者の話が最後で繋がる様子が爽快でした。
    有川浩さんの本を読んでるような気分になったけど、チヨダコーキが出てきたりするので辻村さんの本だなぁと思い直したりしました。

    続編が出たらまた読みたいです。

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