シンガポールの基礎知識 (アジアの基礎知識 2)

著者 :
  • めこん
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839602949

作品紹介・あらすじ

その国のことを知りたいと思う人が最後まで一気に読めて、基本的なことがすっと頭に入るというシリーズです。
・読みやすい・・・各国の研究者がひとりで執筆→全体のまとまりがある。
・理解しやすい・・・各節2~4ページ。写真・図版・地図を多用。
・必要最小限の知識……詳しくなりすぎない。固有名詞より流れや構造を重視。各国を代表する人物10名のコラムがユニークで役に立つ。
・読者の立場に立ったレイアウト・・・細部まで気を配り、親切に。

感想・レビュー・書評

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  • シンガポールについて気になっていたので、とても役に立ちました。少し古いこともあり、情報に差異が生じていることもありますが、それでも多くのデータを元に丁寧に説明されているので、是非読んでみてください。

  •  数年前にシンガポールからの高校留学生を一週間受け入れていたことを思い出し、図書館で本書を見つけ読んでみた。
     シンガポールは1965年にマレーシアから独立し、シンガポール島に建国された都市国家だ。人口は約550万人で華人74%,マレー系(先住民)13%,インド系9%とその他のアラブ系やユーラシア系の人種で構成される。
     初代首相のリー・クァンユーは強引とも言える政治的な手腕で現在のシンガポールの姿を築いた。都市開発から教育制度(言語の管理も)や産業振興、言論統制など計画的に進めた。民主主義とは言え、PAP( People's Action Party)の一党独裁である。
     建国から現在のシンガポールまでの発展について大変興味深く読めた。シンガポールの教育課程では歴史を学ぶ機会が極端に少ないということであるが、シンガポール島には戦時中の日本の爪痕が残っていることも認識しておくべきだろう。

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著者プロフィール

北九州市立大学法学部教授(国際関係論、東南アジア地域研究)。九州大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。
主要業績:『多民族国家シンガポールの政治と言語――「消滅」した南洋大学の25年』(明石書店、2013年)、『マラッカ海峡――シンガポール、インドネシア、マレーシアの海峡を行く』(編著、北海道大学出版会、2018年)、『東南アジアと「LGBT」の政治』(共編著、明石書店、2021年)、『20世紀の東アジア史Ⅲ――各国史2(東南アジア)』(共著、東京大学出版会、2020年)

「2022年 『変容するアジアの家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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