ペロー残酷童話集 (パサージュ叢書 4 知恵の小径)

  • メタローグ
3.33
  • (2)
  • (5)
  • (9)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 36
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839830090

作品紹介・あらすじ

「裸になってベッドにはいると、赤頭巾ちゃんは狼に食べられたきり誰にも助けてもらえないのでした、とさ」-世界初の童話、それはグリム兄弟より100年も前に、17世紀フランスのパリで産声をあげた。作者は宮廷作家シャルル・ペロー。一見、子供相手に見せかけた、ほんとうは凄く怖い話を聞くことが、太陽王時代のヴェルサイユの貴婦人たちの間で大はやり。そこでペローは「赤頭巾ちゃん」「シンデレラ」「眠れる森の美女」など、庶民に語り継がれていた、冷血で残忍なおとぎ話や民話をまとめ本にした。それが「ペローの昔話」。童話誕生の裏に、女たちの好奇心…ああ、ほんとうに恐ろしや。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前半はペロー童話、後半は澁澤龍彦のエッセイ。
    童話集のイラストが不気味でよろしかった。
    後半はさすがになんでもエロティシズムにもってくな!
    と笑いつつ、っぽいところが澁澤龍彦!

  • 大学の授業で「青髭」を扱ったため手に取った一冊。事前に「青髭」を読んで予習しておこうと思ったのだが読んでよかったと思う。

    童話に含まれるエロティシズムについての考察は興味深いものであった。童話や神話といった普遍的なエピソードの中にはその民族の特徴や人間の欲望がひっそりとはさまれているので面白いと思う。

    ただ挿絵が怖かった。人によってはこんなの全然じゃーんと思うだろうが、わたしには怖かった。

  • ぺローの童話とともに、澁澤龍彦のエッセイ?解説?が載っている。それが興味深い。

  • 「裸になってベッドにはいると、赤頭巾ちゃんは狼に食べられたきり誰にも助けてもらえないのでした、とさ」――世界初の童話、それはグリム兄弟より100年も前に、17世紀フランスのパリで産声をあげた。作者は宮廷作家シャルル・ペロー。一見、子供相手に見せかけた、ほんとうは凄く怖い話を聞くことが、太陽王時代のヴェルサイユの貴婦人たちの間で大はやり。そこでペローは「赤頭巾ちゃん」「シンデレラ」「眠れる森の美女」など、庶民に語り継がれていた、冷血で残忍なおとぎ話や民話をまとめ本にした。それが「ペローの昔話」。童話誕生の裏に、女たちの好奇心……ああ、ほんとうに恐ろしや。

  • これは怖いー!多分、ペローの和訳の中で一番怖い。(笑)澁澤の淡々とした訳が素敵。

  • 060522・借

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

Charles Perrault (1628-1703)
17世紀フランスの作家、詩人。ルイ14世の宮廷に仕えた政府高官だったが、晩年に民話をもとにした作品を次つぎと公表し、フランス民話編纂の始祖として知られる。民話に独自のアレンジを加えた彼の作品は、後世に様々な影響を与え、いまでも読みつぎ語りつがれている。

「2023年 『民話の森叢書1 グラビアンスキーの絵本ペロー昔話集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

シャルル・ペローの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×