電子書籍の真実 (マイコミ新書)

著者 :
  • 毎日コミュニケーションズ
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本棚登録 : 126
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839934859

作品紹介・あらすじ

アップルの「アイパッド(iPad)」が発売されて以来、テレビや新聞、雑誌で「電子書籍」という文字を見ない日がありません。出版物・出版市場が大きく変化することになり、紙の出版物は今や文章や写真を世に送り出す独占的な媒体ではなくなっているのです。出版界は何らかの変化を迫られているわけですが、それはどのような変化なのでしょうか。本書は、電子書籍による出版界の変化をできる限り整理して、将来への課題を明らかにします。

感想・レビュー・書評

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  • おわりにで著者の村瀬さんはこう書いています。
    「デジタルの新しい流れについて、既存のアナログ清涼の立場から語ることは、それだけで『新しいことを理解できないバカ』に見えるため、なにやら損をするような気がします」 まさに!
    しかしこの新書では、出版業界内部の方が、業界がおかれている立場を冷静かつ良識的に見つめ、現状から未来に対して自らがどのように対応・対処すべきなのかを語っているものです。
    確かに、電子書籍に関するコラムや記事などで目にするものは、出版社側のエキセントリックな意見であったり、業界の閉鎖性、特異性に対する批判が多かったような気がします。
    本書では、それらについて冷静に「作り手」の立場から、感情的にならず問題点やあるべき姿を解説しています。特に、電子書籍草創期に筆者が実際に体験した「電子書籍づくり~流通」を通じて、当時の業界の動きや根底に流れている思想・思考を書かれている部分は興味深く読み進めることができました。
    日本の出版業界から、過去の流れ・歴史を含め「電子書籍の真実」を、そして先日読んだ「ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書) 大原ケイ著」からは、海外との比較、ITとのかかわりの中から日本の電子書籍の在り様を、さらには「デジタル時代の著作権 (ちくま新書) 野口祐子著」で、電子書籍著作、制作、流通に不可欠な著作権・著作隣接権を。この3冊の新書でトータルに、またある程度の部分まで「日本の電子書籍」を理解することができると思います。


    マイコミさんの紹介文
    『2010年5月28日にAppleの「iPad」が発売されて以来、テレビや新聞、雑誌で「電子書籍」という文字を見ない日がありません。電子書籍ビジネスに参入しているAmazonや参入予定のGoogle、北米で電子書籍端末「リーダー」を販売しているソニーの動向なども話題になっています・・・』
    http://book.mycom.co.jp/book/978-4-8399-3485-9/978-4-8399-3485-9.shtml

  • 2011/2/8 新刊棚で見つけて、ざっと目を通す。

    電子書籍関連の本はこのところ何冊も読んできました。
    ・ Kindle キンドル(Amazon)、iPad、ソニー・リーダー、ヌック(nook)、Googleブックス (Googleブック検索)

    本書は、電子書籍の出版界との関連が書かれていて、あまり一般読者向きではなかった。

    内容 :
    電子書籍の登場に伴い、紙の出版物は今や文章や写真を世に送り出す独占的な媒体ではなくなっている。
    この先、「本」はどう変わっていくのか? 
    電子書籍による出版界の変化をできる限り整理して、将来への課題を明らかにする。

  • よくまとまっているがやや古い。

  • 日本における電子書籍の状況が主な内容。しかし、当時はまだロクに電子書籍端末も無かったので、あまり実際的な内容にはなっていない。

  • 購入後、長い間積ん読してたのでけど、
    2010年の秋頃に書かれたものなので
    今とは状況が変わってしまっていて
    中身が古くなってしまっていた。

    過去の事例や基本的な確認事項の確認として
    しか使えなかったのが残念。

  • 電子書籍についての現状、そして今後のあり方について、弁護士の立場から見解を述べている。

    どうしても既存の出版社寄りなので、内容はやや保守的だが、黒船は既に迫ってきてる今、日本の出版社はどう対応していくのか?

  • 電子書籍市場についてよくまとまってるけれども、水ものなので賞味期限は切れてます。

  • 新潮社出身の弁護士によるもの。

  • 2011 9/7パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    Amazonでリコメンドされた本。
    2010年来の電子書籍本ブームの中で出た本に片っ端から目を通す一貫で手にとった。
    基本、類書にある内容をコンパクトにまとめてある本・・・7月出版は早いほうかな? それにしても、最後まで読んでもこれを読んだか読んでないか判断できなかった、ってくらいに既知の内容メイン(ブクログに登録されていないので初読のはずだが)。
    著作権関連のところには類書にはない記述もややあり。
    それにしても2010-2011の電書本ブームはなんなんだろうね・・・

  • 出版社の視点なんだろう。なるほど。フォーマット、著作権、流通が少し理解できた。

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