逆算メモ術 ~結果を出している人の実践テクニック~ (マイコミ新書)

制作 : マイコミジャーナル編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839936433

感想・レビュー・書評

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  • 本書「逆算メモ術」は、タイトル通り、メモ→清書という通常の流れとは逆に、その成果をあげるのに、それぞれのインタビューイーがどうメモを使ったか--あるいは使わなかったかを帰納した一冊。正順のものとしては「図で考えるとすべてまとまる」さえきちんと実践できればあとは充分だと考える私だが、「ふつうの奴らの上を行く」ためには、もう一工夫必要なのだろう。本書がカバーしているのは、まさにそこだ。

    目次
    第1章 超基本、仕事がうまくいく簡単メモ術
    【メモ1】 会議メモ
    【メモ2】 議事録メモのコツ&デジカメ議事録
    【メモ3】 席次メモ
    【メモ4】 会議に役立つねぎま式メモ
    【メモ5】 上司を動かす企画書メモ術
    【メモ6】 TPOを意識したメモ術
    【メモ7】 自分の成長を早める電話メモ
    【メモ8】 相手の心をつかむ嗜好メモ
    【メモ9】 「見える化」で節約メモ術
    【メモ10】 左が記録、右がTODOのセミナーメモ術
    第2章 多忙な人が質の高い仕事をするためのメモ術
    【メモ11】 自作TODOリフィル
    【メモ12】 自作TODOリフィル2「会話版」
    【メモ13】 戦略や指針を打ち出す図解メモ「比較」
    【メモ14】 プロジェクトの進行管理に役立つ図解メモ「線表」
    【メモ15】 略語メモ術
    【メモ16】 カンバン方式メモ・ポメラとHayaMemo
    【メモ17】 メモはそのまま貼りつける&付せんメモ術
    【メモ18】 モチベーション維持のためのメモ
    【メモ19】 自己分析付せんメモ術
    【メモ20】 ノートや名刺はデジタル化してiPhoneで
    第3章 アイデアをカタチにするためのメモ術
    【メモ21】 ノートの上ではすべてが許される・悪口もアイデアの一つ
    【メモ22】 アイデアノートとイメージノート
    【メモ23】 現物を貼る
    【メモ24】 お風呂メモ術
    【メモ25】 アイデアはとにかく出して、公開する
    【メモ26】 エバーノートに携帯メールでアイデアを送る
    【メモ27】 セキュリティを守る「同期しない」エバーノートメモ
    【メモ28】 ストレス解消もできる「探さないでください」ノートブック
    【メモ29】 手書きメモ× iPhоne × エバーノートでアナログを即デジタルに
    【メモ30】 デスクトップ付せんメモ「スティッキーズ」
    【メモ31】 ブログはデジタル母艦ノートとして使う
    【メモ32】 デジタルメモはすぐに忘れろ!
    第4章 相手の心をつかむメモ術
    【メモ33】 顧客満足のためのメモ術
    【メモ34】 送受信フォルダをメモ帳と考える
    【メモ35】 名刺代わりになる図解メモ「コンセプト」
    【メモ36】 事業内容を説明できる図解メモ「プロセス」
    【メモ37】 アドリブのようでも準備をしている! 携帯メールメモ
    【メモ38】 あこがれの人の話し方をものまねしよう
    【メモ39】 スピーチに役立つマッピングメモ
    【メモ40】 スピーチ力がつくブログ・ツイッターメモ術
    【メモ41】 スピーチを成功させるメモ「SDS」
    【メモ42】 初対面の直後に出すメールのポイント
    【メモ43】 あこがれの人や有名人と親しくなれるメール
    【メモ44】 手書きメール&お礼
    本書の中で、私は「メモらない」者として登場する。正直インタビューを受けた時、どう考えても「視聴者は真似しないでください」の代表格である私がいったい何の役にたつのかと訝しんだが、なかなかどうして使いようがあるではないか。まさになんとかとハサミという奴だ。

    メモらないメモ術というのが一体なんなのか--そしてもちろんメモるメモ術とはなんなのかも--本書で確認していただければ幸いだ。それが成果につながるのであれば、なおのこと。

    つまらない会議は、「3つの予想」をする
     方法は実に簡単だ。自分のノートの片隅に「いつ」「誰が」「何をする」かの予想を書き込むだけ。しかしこれこそが会議をぐっと面白くするキーワードなのだ。(中略)

     この3つの「問い」があるだけで、会議で決めるべきことが明確になり、新たなアイデアもわいてくる。
    「予想」と「結果」が違った場合、どうしてはずれたのかも考えてみよう。もちろん入社したての新人がすべてを的中させることは難しい。しかしここで大切なのは予想を的中させることではなく、仕事の先を読むカをつけることなのだ


    会議での「席次メモ」では発言を色分けする
     確かにそれぞれの発言を色分けしてメモすると、一番多く意見を述べた人は誰なのかすぐにわかる。もちろん発言の内容にもよるが、この人はいわば会議のムードメーカーといったところだろう。反対に発言の数は多くなくても、的を射た意見を言う人もいる。もしそんな人がいたら、部署が違っても知り合いになっておこう。



    企画書を一人歩きさせる
     企画書を積極的に提出し、そのたびに上司が人事部や本部に転送すれば、社内に自分の名前が知れわたる。つまり企画書が「自己ブランディング」の役に立つのだ。そのうちに自分と直接関係がない部署でも「ああ、〇〇さんですね。名前は知っていますよ」と話が通じるようになり、しかもある程度の無理も引き受けてもらえる。


    電話メモは自分専用のノートに書く
     電話を受けたらまず自分のノートに用件を書き、そのあとメモ用紙に清書して担当者に渡す。すると「部署の〇〇さんに誰が電話をかけてきたか」がノートに残るので、その人の業務内容や社内の連絡体系などを覚えることができるのだ。社外の人からの電話を取り次いだ場合は、どんな取引先があるのかを知る手がかりになる。つまり自分のノートに電話メモを書き込むほど、短期間で職場の状況を把握し、溶け込むことができるのだ。



    アイデアは自分以外の人に見てもらえる環境でアウトプットする
     アイデアは「質より量」が前提だが、さらに他者からのフィードバックを得ることが大切なのだという。例えば引き出しのなかにしまって自分一人で読む日記と、インターネット上で公開するプログを比べたら、断然ブログのほうが効果があるということ。実際小飼さんの書評ブログ「404 Blog Not Found」も、訪問者数やコメントはもちろん、アマゾンのアフィリエイトやツイッターなども駆使して、読者からのフィードバックを可視化している。

     三橋さんによると、スピーチには「3S(スリエス)」の要素を入れるべきだという。「3S」とは、
    「共感(SYMPATHY)」
    「ちょっとした知識を与える(SERVICE)」
    「笑い(SMILE)」
     の三つだ。

    「名刺交換をしたり仕事やプライべートでお世話になったりした場合には、自宅のパソコンのGoogleカレンダーに記録しています」(小松さん)
     つまり彼女はGoogleカレンダーを自分が出会った人たちを記録するデータべースとして使っているのだ。もちろん肩書きや会社名だけでなく、「いつ・どこで・どんな話をしたか」も忘れずに書き込んでおく。そして定期的に開催される会合に出席するときは、前回の話題やどんな人に会ったかをGoogleカレンダーで復習してから臨む。こうしておけば前と同じ話をして時間を無駄にすることもないし、会合全体の流れを把握することもできるからだ。


    上記ポイントを見て、「メモじゃないのもあるのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

    それについて、本書の「はじめに」では、広辞苑の「メモ」に関する定義(「忘れないように簡単に書きとめること。また、その記録」)を明示した上で、「この定義を塗り替えるべきだ」と主張。

    単なる「備忘録」ではない、ビジネスパーソンならではの「メモ術」を、計65個列挙しています。

    広い意味では「メール術」も「ノート術」も「メモ術」ということでw


    ◆そういう点が気にならず、「使えるネタだけ選んで使う」私のようなスタイルの方なら、本書から得られるノウハウは有益です。

    本書では「メモの達人」が11人登場し、それぞれの持ちネタを披露。

    というか、そのうち7人のご本を当ブログでは紹介しているので、「他人の本のような気がしない」んですが。←他人の本ですw

    ただし、それぞれの方ごとに章が分かれているのではなく、目次をご覧頂ければお分かりのように、「テーマごと」にリミックス。

    なお、「メモ術」が登場するのは第6章までで、最後の第7章は、編集部での考察になっており、その一番最後には「新しいメモの定義」なるものも披露されています。


    ◆もっとも、私としては「定義」はさておき、相変わらず「使えるネタ漁り」がメインでして、上記で挙げたポイントは、いずれも実践したいものばかりでした。

    初っ端の「3つの予想」を意識していれば、「発言する機会のない会議には出たくありません」などと上司に暴言かますこともなかったでしょうし(ヲイw)、「企画書を一人歩き」させていれば、希望の部署に異動ができたのかもしれません。

    また、「自分専用の電話メモ」も、今やってるのは「言った・言わない」にならないようにするためであって、会社員当時には考えもしませんでした(遠い目)。

    そういう意味では、これらはいずれも「若いうちに意識しておく」と良いテクニックではないか、と。

  • 『従来の書き留める作業だけで終わるのは止めよう。企画など具体化する所まで持っていこう』
    というのが全体を通して読んだ感想。

    メモの取り方は、仕事関連のが多数だけれど、手帳の使い方に応用できるなと感じました。

  • 書く事は大事だわ。その場でわからなかったとしても。

  • 逆算メモ術 ~結果を出している人の実践テクニック~  マイコミジャーナル編

    マイコミジャーナルで連載されている「メモの極意」を新書にまとめた本。
    様々な世界で「メモ」を武器にしている方々の「メモ活用法」を紹介したノウハウ本ですが、「メモ」の考え方が大きく変わりました。「メモ」はインプットではなくアウトプットだということはなんとなくわかっていたつもりでしたが、ここまでうまく活用できるとは全く思い至りませんでした。


    メモの定義「広辞苑第六版」(岩波書店)
    メモ「MEMO」Memorandumの略。忘れないように簡単に書き留めること。また、その記録。
    「メモをとる」
    「要点をメモする」
    「メモを見ながら話す」
    「メモ用紙」


    本書メモの定義
    メモ「MEMO」最小にして最大のアウトプット。自分のアイデアや目標、夢を書き留めること。こまめに書くほど人生が豊かになり、充実感が得られる。

    「メモはアウトプット」
    「自分はどう思うかをメモする」
    「メモをもとに行動する」
    「メモで結果を出す。」

  • 自分にとっての #memo とは、インプットと同時にストレス解消のアウトプットだった事に気づいた! #kotoba #book

  • 第1章 超基本、仕事がうまくいく簡単メモ術/第2章 多忙な人が質の高い仕事をするためのメモ術/第3章 アイデアをカタチにするためのメモ術/第4章 相手の心をつかむメモ術/第5章 「気づき」を成果に変えるメモ術/第6章 人生を豊かにするメモ術/第7章 結果を出す人のメモは何が違うのか

  • なぜか「メモを取ろう!」という気持ちにはならなかった…。

  •  
    ── 早川 洋平《逆算メモ術 ~結果を出している人の実践テクニック
    20101023 マイコミ新書》毎日コミュニケーションズ
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4839936439
     
    …… インタビューという形式は、ひとりで何かを語るよりも敷居が低
    く簡単に試すことができる一方で、第三者が聞いておもしろい内容にす
    るために相手の話を「聴」き、その内容から現れるいくつもの話の道筋
    の中からこれぞというところを「訊」く必要があり、奥が深いものであ
    ることを実感してきました。
     早川さんは、これまで様々なジャンルのスペシャリストにインタビュー
    をされており、改めてインタビューという形でお話を聞いていただく
    ことで、自分自身を見つめ直す良い時間になりました。
    http://chris4403.hateblo.jp/entry/2019/09/02/134306
     
    http://www.ck-planning.jp/Profiles/HayakawaYohei.html
     Hayakawa, Youhei 19‥‥‥ 横浜 /キクタス株式会社代表取締役
    https://life-upd.com/archives/4768 栗栖 義臣さん対談音声試聴版(約8分)
     
     Kurisu, Yoshiomi 1978‥‥ 鹿児島 /大阪大学原子力工学科卒
    /大手システムインテグレータに就職。2008 エンジニアとして
    はてなに入社。任天堂との協業事業「うごメモはてな」「Miiverse」
    などのプロジェクトを担当。2013 サービス開発本部長に就任。
    2014 2代目の代表取締役社長。201602‥ 東証マザーズ上場。
     
     ポッド・キャスト(音声発信)の躍進 隔週収録、毎週発信。
    https://twitter.com/kiqtas
     
     早川 洋平 プロ・インタビュアー
    https://ja-jp.facebook.com/yoheih
     
    『Life Update Unlimited』最新対談は髙田 明さん。
     
    …… 若い時はもてはやされるが、それはその時だけの「時分の花」。
    「まことの花」は精進によって咲かせられるもの。髙田さんが敬愛する
    世阿弥の言葉から「明日死んでも後悔のない生き方」が見えてきた。
    https://life-upd.com/archives/4623
     
    https://twitter.com/kiqtas/status/1161801606792302592
     
     むかし、ダウンタウンの漫才を、横山 やすしが“チンピラの立話”
    と評したが、いまや松本 仁志は吉本興業の大看板となり、実兄とかが
    “松本興行”を旗揚げするとか、仁義なき業界に変貌した(20190903)。
     
    (20190903)
     

  • 具体的なテクニックが満載。しかも手順だけではなくテクニックの意義も書かれているので、取り入れたらただ真似をする以上のものが得られると思う。マイコミジャーナルの記者が取材した連載記事をまとめた構成になっているため、個人が自分のテクニックを紹介するよりも記者のフィルターが入っている分、テクニックの押し付けがましさが薄まっているのがいいと思いました。

  • メモの取り方を集めたもの。アイデア満載。65のメモ術があるが、まだまだあるはず。この65のヒントから、自分なりの目的にあったメモ術を生みだせたらこの本を書いた人たちは喜ぶんだろうなぁ

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