ソーシャルメディア維新 ~フェイスブックが塗り替えるインターネット勢力図~ (マイコミ新書)

  • 毎日コミュニケーションズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839936471

感想・レビュー・書評

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  • そろそろFacebook関連も、別の切り口の本が読みたいなと思っていたら、ひょっこり本屋で見つけてしまったこの本。副題に「フェイスブックが塗り替えるインターネット勢力図」とある通り、Facebookをソーシャルメディアのキープレーヤ―として企業の側面から描いている。昨今のブログ記事などでテーマとなっていることが丁寧に体系化されており、ソーシャルメディアの最近の流れを俯瞰で眺めることができる貴重な一冊である。

    ◆本書で触れている内容
    1章:世界最強のグーグルが恐れをいだくフェイスブックの正体
    2章:フェイスブックを中心としたソーシャルメディア企業群の動向
    3章:ソーシャルメディアに寄生して成長する新しいEC - ソーシャルコマース
    4章:次なる10年へ - ソーシャルメディアはリアルとウェブの融合を加速させるか?

    1章ではハイパーリンクvsソーシャルグラフという切り口で、若きチャンレジャーFacebookの前に焦れるGoogleという切り口を描いたかと思えば、2章では次を狙うソーシャルメディア群との対比でFacebookを描く。3章ではFacebookがソーシャルグラフをオープングラフへと拡大する中で成立するソーシャルコマースの世界を描き、4章ではこの先の展望を描いている。

    ◆本書を読んで感じたこと
    Facebookが日本に普及するかという議論が昨今多いが、自分の意見は、想像以上のスピードで普及し、想像以上のスピードで”次のキープレーヤ―”に取って代わられるだろう、というもの。時代の流れを追っていくと、”システム的なもの”と”人間的なもの”の間を行ったり来たりしているので、今の”人間的なもの”にも、いずれ寄り戻しが来ると思う。そうして、行ったり来たりしながら融合していくのが、進化なのではないだろうか。

    また、ソーシャルグラフという”相対的”かつ”受け身なもの”も自分自身の一部にすぎない。となると、今後フォーカスがあたるのは、他者との関係論ではなく、自分自身の絶対的なものということか。それは、レコメンデーションの精緻化ということかもしれないし、自身との対話のシステム化ということかもしれない。

    ソーシャルメディアの明日は全くわからない。次のキープレーヤ―と目されるFacebookであったとしても、その栄華は長くあるまい。我々にできることは、自分自身を磨きあげることに尽きるのだ。

  • フェイスブックVSグーグル。自分の中で曖昧だったフェイスブック像がかなり具体化された。検索という能動的な動作を捕まえにいくグーグルに対し、そこに居るだけで届く受動的なフェイスブック。なんともテレビ的なメディアだ。mixiとの対比も面白い。ソーシャルやるなら抑えておきたい一冊。

  • 2010年10月初版発行の時点でフェイスブックの可能性を指摘することがどのくらいすごいことだったのか。今となっては当たり前すぎて驚けない。
    どういうわけか段落ごとに1行あけているのが,かえって文章がブツ切りになって分かりづらいように思う。

  • facebookが一番隆盛だった頃の本。
    最近は誰が利用してるんだろう…

  • Facebook等々、現在のソーシャルメディアは特にマーケティング関連のビジネスを考える上でなくてはならない存在になっているが、この本だけを読んでそのへんを考えるのはやや難しい。そもそも予備知識がない人に横文字だらけのこの本を読み解くことが困難だし、他で目にしたことがないソーシャルグラフという概念を押し付けている点には閉口。もっとフラットに各ソーシャルメディアの傾向を解き明かした上で今後を語ればいいわけだが…

  • facebookが伸びる理由やgoogleとの比較が書いてあってわかりやすかった。
    facebookの得意な部分とgoogleの得意な部分がよく分かった。最初は小さなまとまりでも大きな広がりを見せているfacebookはすごいと思う。
    これからますます伸びていくことになるのだろうか

  • ソーシャル関連に強い2人による共著。

    2年近く前の時点で、既にFacebookの台頭を予見してたという意味では、先見性の感じられる一冊。

  • ソーシャルメディアを、googleの検索の時代からの転換として見ていて、トラフィックエンジンが、検索エンジンから、ソーシャルメディアへと変化していることを述べている。言い換えれば、ハイパーリンク 対 ソーシャルグラフの構図となっている。

    検索エンジンとしてのマネタライズができたgoogleであるが、ソーシャルグラフとしては、機能を追加できる「ソーシャルプラグイン」とソーシャルグラフの情報を使った「オープングラフ」と、そしてオープングラフAPIを用いて、企業は誘導することができる。

    フェースブックがプライバシーの問題を抱えているが、時系列のtwitter、動画共有サイト、GPS、などの中でどのようになっていくかわからない。グルーポンなどのソーシャルコマースなどは、SMOをすることになるだろう。

    このような時代の変革期をわかりやすい言葉で要約した良書である。一読の価値あり。

  • ソーシャルメディアがウェブのインターフェイスになる可能性が高い
    フェイスブックはソーシャルグラフを持つという強みがある
    つまり、検索エンジンからソーシャルメディアへトラフィックエンジンのパラダイムシフトを起こしている

  • パーリンク対ソーシャルグラフやGoogleとの対比でFacebookが描かれている。人間関係、物・人・事の関係であるソーシャルグラフを使って過多の情報の中から最適な情報が得られる

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