サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている (マイナビ新書)

著者 :
  • マイナビ
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839941932

作品紹介・あらすじ

停滞する日本経済、職場の人間関係、仕事の成果が思ったように上がらない-。このようなサラリーマンの一般的な悩みについて、世界中の学者が研究を進めています。そして近年、着実にこの悩みに対する「答え」は出そろい始めているのです。さあ、みなさんも一緒に、世界最高の学者たちが導きだした世界最高の「答え」を手に入れましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 20140608読み始め

  • 経済学 心理学 経営学 辺りの理論をサラリーマンの悩みに当てはめていった感じです。各学問から一冊ずつでも何か読んでいれば内容のほとんどはカバーできる、又は既に知っていると思います。一方で今まで特にその様な本を読んだことがなければ、一気にいいとこどりできる為、非常にお薦めです。

  • この本を読むと、自分が悩んでいる事は、別の人も同じ様に悩んだ事であると気付きます。
    そして悩んでいる事は、研究されている事でもあると分かります。
    目次を読んでビビッと来たら、読んでも良いかも知れません。

  • ●同じやり方の中で人だけが増えても、一人当たりの平均的な生産性が下がる。
    ●日本20 年の停滞は、大学で習う以上の知識のストックが不足していることを示す。
    ●ほとんどの投資のプロは、サルのダーツ程も稼げません。
    ●真面目<情熱を感じる天職をこなす
    ●良いリーダーシップとは、相手が良い仕事をするために必要なものを提供する事です。
    ●円満な家庭は仕事の成功に繋がる貴重な財産
    ●性格は生まれつきのものではなく、日々の習慣ですぐに変わるもの
    ●子供の問題を解決するなら、まず夫婦関係を幸せにしましょう
    ●お金と幸福度はそれ程関係しない。ただお金に執着する人は幸福度が低くなる傾向がある。使い道は、物より経験。
    ●夢は「叶えた結果幸せになるもの」ではなく、「叶えようが叶えまいが持っているだけで幸せになるもの」なのです。

  • この本は、星5個では足りない。星10個に値する。
    ほとんどの悩みについて、すでに研究されており、科学的に答えが出ているとして、その答えを教えてくれる本。
    詳しく知りたいときの参考図書も示されていて、自ら学ぼうとする人にとって大変有益な本。

    思い当たる悩みがワンサカ出てくるが、そのすべてに「すでに答えが出ている」と言われ、びっくり。
    悩みについて科学的に解決を図りたい人にはぴったりでしょう。

  • ・なぜ給料が上がらないのか
    ・なぜお金がたまらないのか
    ・どうすれば出世できるのか
    ・どうすれば職場の人間関係がうまくいくのか
    ・どうすれば仕事がうまく回るのか
    ・なぜ家庭がうまくいかないのか
    ・それでも悩みのつきない日々をどう生きればよいのか

    そんなサラリーマンによくある悩みを学問的に解決してくれます。正確には解決のきっかけを提示してくれます。

    全体的に広く浅く触れておりますが、各課題においてより深く知りたい方のための道しるべがきちんと示されていて、本書を読んで興味を持った分野にまた別の書籍で知見を得ていくといった使い方が良さそうです。

    正直あまり期待しておりませんでしたが、意外と良書。

  • 20年近くのサラリーマン生活で悩んだり苦しんだりする度に平易な自己啓発本を読んで自分なりの解決策を模索してきた。しかし、やや難解でより学問的な見識に触れると、私が悩んできたことは学問的に解決できることばかりであることに少しづつ気付くようになった。すでにアカデミックな理論があり、それを当てはめれば納得できたり、解決できるものであると。そんなときにこの本に出会った。参考になることが多かったが、特に「ポジティブ心理学」についてはもっと深く学んでみたいと思った。

  • どのような応えがあるか?

    →行き詰まりを感じているのであれば、まだ持ってない種類の知恵が必要
    成功者のほとんどは、自分たちの仕事をより大きな背景の中で眺め、その仕事に対して積極的に意義と喜びを持ち込んでいる
    仕事の構造化、感情的サポート、自信とやりがい、ビジョンと情熱のどれを与えるべき相手と状況なのかを考える
    幸福度の要因は、感謝、許容、気づきの3つの、考え方
    夢は叶えた結果幸せになるものではなく、叶えようが叶えまいが持っているだけで幸せになるもの

  • 仕事から幸福を得る方法にストレングスファインダーが出ていたのは、良かった。論の進め方に似たものを感じる。多分著者は、「着想」の強みを持っている。

    ・マルサスとリカードの「貧困はなぜ起こるか」の研究。
    彼らが「なぜ貧困が起こるのか」という問いに対して出した答えは、人口が増えれば増えるほど食料の増産が必要になるが、新たに農地にする土地はこれまでに比べて条件の悪い土地も開発しなければいけなくなるからだ、というものでした。
    →収穫逓減の考えの元の概念がよく分かる。ここから、会社で同じ様な努力をしても、帰ってくるものが少ないという主張に繋げる。

    ・マーティン・セリグマンのVIAテストによる人の強み。
    6つの知恵に関する美徳(好奇心・向学心・柔軟性・創造性・社会的知性・大局観)と、3つの勇気に関する美徳(勇敢さ・忍耐力・誠実さ)、2つの人間性に関する美徳(親切心・愛情) 、3つの正義に関する美徳(チームワーク・公平さ・リーダーシップ)、3つの節度に関する美徳(自制心・思慮深さ・謙虚さ)、それと最後に7つの高い精神性に関する美徳(審美眼・感謝・希望・目的意識・寛容さ・ユーモア・熱意)を加えたものをいいます。
    →出世するには、今の仕事を楽しみながら行えている事が大切という主張に繋げる。ストレングスファインダーも紹介されていて、とても嬉しい。ただ、参考までにこちらもどうぞ的な扱いだった。本を買わないとテストできないから、しようがないか。。無料のVIAテストのページは工事中だった。残念。

    ・このような組織行動論の研究が明らかにした大きな発見は、「人間は自分にとってベストなやり方を全ての人にとってベストだと錯覚してい る」ということです。
    …チームにおける9つのポジションとはそれぞれ、「創造・革新者」「探究・プロモーター」「評価・開発者」「推進・組織者」「完結・生産者」「管理・検査者」「擁護・維持者」「報告・助言者」「連結者」
    →こちらで紹介されていた本は、スティーブン・ロビンスの「組織行動のマネジメント」。評判も良いので、いずれ読みたい。

    ・素晴らしく幸せな人々とそれほどではない人の違いを分けるものは何か。唯一の外部的な要素は、豊かで満ち足りた人間関係の有無だった。

  • サラリーマンの一般的な悩み・・・ついぐちぐちとなって、本当に解決したいと思っているのかくだを巻いているだけなのかわからない無駄な時間を過ごしがち。そんな、悩みに学術的な考え方を紹介し、さらに深めたい場合の参考書籍までテーマごとに紹介されています。自分の天職を見つける方法なんていうのも非常に興味深かった。試してみよう。

    つまらないところで悩んでないで、すでにある思考のフレームワークを活用して、本当に「考え」で「実行」しろということですね。おもしろい本です。

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著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。統計家。東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員を経て、2014年11月に株式会社データビークル創業。自身のノウハウを活かしたデータ分析支援ツール「Data Diver」などの開発・販売と、官民のデータ活用プロジェクト支援に従事。著書に『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)、『1億人のための統計解析』(日経BP社)など。

「2017年 『ベストセラーコード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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