摩訶不思議な棋士の脳

  • マイナビ出版 (2015年10月23日発売)
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本 ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784839957339

作品紹介・あらすじ

「対局室もちょっとのんびりした時とピリピリした時があるが、この日はピリピリしたほうの日で、風の音どころじゃなかったのである。
そんな張りつめた対局室の空気も、次の攻撃の前には、ひとたまりもなかった。
その攻撃とは、ギョーザ攻撃である」(本文より)

本書は、将棋を指すことで生計を立てる、プロ棋士という天才集団の知られざる生態を先崎九段がユーモアたっぷりに描くエッセイ集です。

対局の現場を、何の変哲もない日常を、晴れのイベントを、先崎九段が12年にわたってつづった週刊文春の連載
「先ちゃんの浮いたり沈んだり」から70編を厳選して収録しました。


対局中のギョーザ攻撃に面食らう「対局室の静寂を乱すのは外の喧騒か、棋士自身か」。
風邪を引いたときのプロ棋士ならではの過ごし方を紹介する「風邪と素数と詰将棋」。 
長年の好敵手、島朗九段との対局風景を描く「島朗九段との伝統の一戦」。
ダイエットと詰碁の不思議な関係に思いをはせる「やれば効果が出るのにやらない詰碁とダイエットの相似性」などなど。

興味惹かれる短編エッセイの連続で思わず時間を忘れます。

さらに、書籍化にあたってほぼ全ページに今の目線でのコメントを追加、本編はもちろん、コメントを読むだけでも十分楽しめる内容になっています。

将棋ファンの方はもちろん、プロ棋士や将棋界に興味のある方、ただ面白いエッセイを読みたい方まで、幅広く読んでいただきたい一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 以前の週刊文春連載の再編集らしい。
    読みやすい。

  • 先崎学には棋士特有の崇高な雰囲気が感じられません。
    作者の読者に対するサービス精神は感じられますが、目線が俗っぽくて棋士という職業に従事する方に期待した内容ではありませんでした。

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著者プロフィール

先崎 学(せんざき まなぶ)
1970年、青森県生まれの将棋棋士。九段。
エッセイストの側面もあり、多くの雑誌でエッセイ・コラムを持つ。羽海野チカの将棋マンガ『3月のライオン』の監修を務め、単行本にコラムを寄せている。
著書多数。代表作に『フフフの歩』、『先崎学の浮いたり沈んだり』、『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』など。

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