繰り巫女あやかし夜噺 ~かごめかごめかごのとり~ (マイナビ出版ファン文庫)
- マイナビ出版 (2018年5月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839963200
作品紹介・あらすじ
かごめかごめ かご籠の中の鳥は いついつ出やる
夜明けの晩に 鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ?
幼子の声が聞こえる。聞こえるけれど見えない、どこにいるかもわからない。天井近くにある小さな窓、そこから響いているが姿は見えない。窓は、つま先立ちになろとうと手に届かない場所にある。
太陽の光が恋しい。でも、外に出るのはおつと勤めの時だけだ。普段はずっとこの薄暗い部屋にしかいられない、誰も外に出してくれない。
「欲しいものはありませんか?」
「食べたいものはございませんか?」
優しく問いかける使用人たちだが、誰もが自分のことを気遣っているようで、そうじゃない。ならば、なぜここから出してくれないのか。
古都の玉繭神社にある機織り小屋で、今日も巫女・絹子は布を織る。田舎の辺鄙な村から出てきた絹子は、社務所に住みながら、大学で非常勤講師として日本文化や機織りを教えている。住処は大家が管理し、シロとクロという若者がいつも美味しい料理を作ってくれ、快適だ。だが、その寮の住人の数も、どんなモノが住まうのかも、絹子は知らない――。そしてまた、新たなる事件が始まった……
感想・レビュー・書評
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シリーズ2作目です.普段は読まないジャンルですが,推しの著者ですし,面白かったです.
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今回は妖より人が怖いって感じかと思いきや、読み進めていくうちに、徐々に妖の存在が出てきて中々ホラーでした。まだ大家の謎も明らかにされていなくて、次巻が気になります。
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日向さんの本には評価が甘いかも(笑)。結局、はじめさんは娘ってことなのね。14とかの時の子供ってこと?うわー(-_-;)。内容的には色々怖いよね(-_-;)。花嫁行列とかいやすぎるよー( ;∀;)。しかし、この話はいずれどこに行きつくのかしら?
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絹子に自覚が無いのはあえての所もあるので変わらず。
それを守る大家の秘密があれこれ暴露されて、色々びっくり。
見る目がちょっと変わりつつも、穏やかな日々が続くことを願います。