繰り巫女あやかし夜噺 ~かごめかごめかごのとり~ (マイナビ出版ファン文庫)

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  • マイナビ出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839963200

作品紹介・あらすじ

かごめかごめ かご籠の中の鳥は いついつ出やる
夜明けの晩に 鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ?

幼子の声が聞こえる。聞こえるけれど見えない、どこにいるかもわからない。天井近くにある小さな窓、そこから響いているが姿は見えない。窓は、つま先立ちになろとうと手に届かない場所にある。
太陽の光が恋しい。でも、外に出るのはおつと勤めの時だけだ。普段はずっとこの薄暗い部屋にしかいられない、誰も外に出してくれない。
「欲しいものはありませんか?」
「食べたいものはございませんか?」
優しく問いかける使用人たちだが、誰もが自分のことを気遣っているようで、そうじゃない。ならば、なぜここから出してくれないのか。

古都の玉繭神社にある機織り小屋で、今日も巫女・絹子は布を織る。田舎の辺鄙な村から出てきた絹子は、社務所に住みながら、大学で非常勤講師として日本文化や機織りを教えている。住処は大家が管理し、シロとクロという若者がいつも美味しい料理を作ってくれ、快適だ。だが、その寮の住人の数も、どんなモノが住まうのかも、絹子は知らない――。そしてまた、新たなる事件が始まった……

感想・レビュー・書評

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  • 【図書館本】大食漢の絹子に大家の過去が霞んでしまった印象。前作同様、物事を“知る”ことに消極的な絹子の姿勢が残念。そして、新キャラの一女(ハジメ)もあまり好きになれなかった。彼女には非がないと言えど、コロコロ変わる態度と刺々しい物言いはいただけないと感じた。ただ、物語の謎は残ったままなので続編を期待したい。

  • シリーズ2作目
    今巻もホラーでゾックゾク!
    あやかしと人間、どちらが怖いのか…
    いや、やはり人間の方が怖いと思ってしまう
    悪意にも色々あって、傷つけ方もそれぞれ違くて
    ちょっとしたものから、死を呼び起こすもの
    沼に絶対落ちたくない…

    そして今巻から出てきた一女(はじめ)ちゃん
    この子の出生の方が1番怖いかも
    家系ややこしい…大家さん……
    一女ちゃんのことは結構好きだから、また次も出て欲しいなと思うのです

  • シリーズ2作目です.普段は読まないジャンルですが,推しの著者ですし,面白かったです.

  •  今回は妖より人が怖いって感じかと思いきや、読み進めていくうちに、徐々に妖の存在が出てきて中々ホラーでした。まだ大家の謎も明らかにされていなくて、次巻が気になります。

  • 日向さんの本には評価が甘いかも(笑)。結局、はじめさんは娘ってことなのね。14とかの時の子供ってこと?うわー(-_-;)。内容的には色々怖いよね(-_-;)。花嫁行列とかいやすぎるよー( ;∀;)。しかし、この話はいずれどこに行きつくのかしら?

  • 絹子に自覚が無いのはあえての所もあるので変わらず。
    それを守る大家の秘密があれこれ暴露されて、色々びっくり。
    見る目がちょっと変わりつつも、穏やかな日々が続くことを願います。

  • 新キャラ登場だとか大家の家庭事情が少し判明するとか色々動きのあった巻だった。

    新キャラのハジメちゃんって大家の娘にあたるのか…?
    一回だけしか読んでなくてサラッと読んでしまったから内容が把握しきれてない……もう一回ちゃんと読まねば。
    でも、大家は一葉がしたことは許せないと言っていたし、一葉と大家の歳の離れ具合もクロが言ってたくらいだし。
    一葉には双子の弟、二葉ってのがいるみたいだけど、二葉が父親ってことはないよね…?
    でも、血が濃いもの同士の近親婚が推奨されてて…と大混乱してる(苦笑)
    やはり読み直しが必要だ。
    ハジメちゃんは自分の父親については知らされていないのかな?

    最後の最後で粟花登場。
    問題解決の対価なのか大家食べられちゃったな。
    食べられても平気な大家ってほんと特殊だよなぁ。

    オクトさんって八郎、つまり大家の兄だったんだな。
    薄々予想はしてたけれど、歳離れ過ぎだよ!笑
    オクトはオクトパスから来てるって知って笑ってしまった。
    これも兄だと分かった途端予想したけど、まさか本当にそうだとは。

    クロとシロって普通の人から見たら猫に見えるのかな?
    ハジメちゃんのあの意味深な言い方からして。

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著者プロフィール

福岡県出身。小説家、ライトノベル作家。2012年に「小説家になろう」に投稿していた『薬屋のひとりごと』が書籍化され、デビュー。同作は2種類のコミカライズされ、ねこクラゲ作画の作品は「次にくるマンガ大賞2019」でコミックス部門の1位、倉田三ノ路作画の作品は「Google Play Best of 2019」のユーザー投票部門にノミネート。23年にアニメ化された。

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