- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839976088
作品紹介・あらすじ
東京駅と大阪駅、ある人は再会のために、ある人は別れをするために訪れる場所です。
本書はこの二つの駅を舞台にした、
人生の分岐点を描く、12編のストーリーを収録したものです。
ライト文芸の世界で活躍する気鋭の作家12人が紡ぐ本書で、ぜひ心地の良い涙を流してください。
【一部あらすじ】
『置いてきぼりのキラキラ』/朝比奈歩
失業中で恋人もいない私は、前向きな話をする友人に、置いてきぼりにされた気がして……
『富士山は見えたか見えないか』/桔梗楓
東京と大阪、二年間の遠距離恋愛を続けている二人。彼女から突然電話がきて……
『望京』/鳩見すた
社内誌の編集をしている俺。東京生まれの俺には故郷というテーマはピンとこなくて……
『大阪ダンジョンの冒険者』/溝口智子
うつ病を抱える主人公。出張先の大阪の地下街で、カウンセラーの言葉を思い出し……
『薫風のいたずら』/矢凪
結婚を決めた侑菜。東京駅でのウェディングフォト撮影で起きた奇跡とは?
【ほか7作品収録】
『ええねんよ』ひらび久美/『記憶の花園』朝来みゆか/『春告げ相撲』遠原嘉乃/『わたしたちは嘘つき』杉背よい/『退職』水城正太郎/『大阪駅地下には迷路が広がっている』石田空/『東京アリス探訪』猫屋ちゃき
感想・レビュー・書評
-
自分が以前工事を担当していた東京駅。大ターミナル駅のため、さまざまな物語の舞台となるが、そんな駅を舞台に人生の分岐点を描く12編のアンソロジーがこの短編小説集。東京駅と大阪駅。ある人は再会のため、ある人は別れをするための舞台となっている。中でも、東京駅でのウェディングフォト撮影で起きた奇跡を綴る矢凪の『薫風のいたずら』や力士とバレリーナになった同級生の再会物語である遠原嘉乃の『春告げ相撲』が特に面白い。都会の駅の人混みの中で、たくさんの出会いと別れが繰り返されているのである。
詳細をみるコメント0件をすべて表示