仏師伊織と物語る像 (ファン文庫)

  • マイナビ出版 (2024年7月23日発売)
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  • 本 ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839986131

作品紹介・あらすじ

親に捨てられた麿夢を引き取って育ててくれた、優しい祖父・一男が亡くなった。
引きこもりニートだった麿夢は茫然自失。そんな彼の前に、誰もが目を奪われるイケメンの伊織が現れた。
新進気鋭の仏師である伊織は、一男に頼まれて作ったという地蔵菩薩を麿夢に渡し、自分の下で働くように言う。
麿夢を置いていなくなった家族の謎、伊織の命を付け狙う黒い影の正体とは? 
人の思いを知る仏像が事件を解決に導く異色ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • いい意味で生々しいというか、読んでいてエグい話が多かった。
    遠慮がないというか。
    特に終盤の話は主役二人のトラウマが一気に襲いかかるのと、ガチものの命の危機の展開もあって、読んでいて辛いやらハラハラするやら、読む側の情緒も不安定になった。
    無事に切り抜けられて本当に良かった。

    序盤は麿夢の炬燵を問答無用で捨てやがった伊織に好感触が抱けなかったものの、彼は彼で苦労性であり、トラウマ持ちであるという。
    だから後半では彼の強引さはあまり気にならなくなった。
    寧ろ仏や仏像に関する蘊蓄が聞けるのが楽しみになるという。
    自分も仏像彫りたくなりました。
    間違いなく彫刻刀で怪我すると思うけれども。

  • 心に傷をおった引きこもりと綺麗な顔のやはりこちらも心に傷をおった仏師のお話。傷の原因は傷の原因はあることから逃げてしまったことという点では一緒か。
    おばあさんとの関係がちゃんと修復できたのかなと引きこもりのこがこれからちゃんと自立できるのかが気になる。
    あとストーカーの執着が怖すぎた。人目を引く容貌というのも大変だ。

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著者プロフィール

関西在住。『2015年 共幻文庫短編小説コンテスト』で、「恋の章の終わりに」で最優秀作品賞を受賞。

「2017年 『レストラン・タブリエの幸せマリアージュ ~シャルドネと涙のオマールエビ~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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