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本 ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784839986162
作品紹介・あらすじ
将棋界初の八冠を制覇した藤井聡太竜王・名人。女流タイトルを分け合う福間香奈五冠、西山朋佳三冠。
現在、圧倒的な実力で将棋界を牽引していると言っても過言ではないでしょう。
しかし、その牙城に迫ろうとする若手が続々と生まれています。
デビュー3年目で竜王挑戦・棋王挑戦と、タイトル戦に2回登場した伊藤匠七段。
現在の最年少棋士にして、年間の歴代最高勝率の更新に迫る藤本渚四段。
第50期女流名人戦で強豪を次々と破り、プレーオフに進む健闘を見せた内山あや女流初段。
各棋戦で好成績を残し、第17期マイナビ女子オープンで挑戦者決定戦に進んだ大島綾華女流初段。
他にも服部慎一郎六段、山根ことみ女流三段など、着実に実績を重ねている強豪も多くいます。
本書は棋士のインタビュー集です。
『将棋世界』2022年11月号~2024年2月号に掲載された「令和を駆けろ!俊英棋士インタビュー」および「華やかに舞え!女流棋士たちのエモーション」に新規書き下ろしを2つ加え、合計32編にまとめました。
将来を嘱望される俊英は何を見据えるのか。若々しい野望をぜひお読みください!
感想・レビュー・書評
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本書カバーの巻末に日本将棋連盟発行の書籍が11冊載っているのだが、うち7冊に藤井聡太の名が入っている。タイトルにある「新時代」というのは、要するに藤井聡太の時代なのである。
まえがきには「強い棋士はたくさんいたが、タイトル戦で一度も負けたことのないような圧倒的な者は存在しなかった」とある。しかし、これが書かれた3ヶ月後には、本書にも収録されている伊藤匠七段が叡王を獲得した。
インタビュアーである大川は、若手棋士たちが藤井についてどういう認識を持っているか聞きたかったようだが、通読したところ、たしかに藤井の存在は大きく感じつつも、そこまで強く意識している棋士がいるようにも思えなかった。
だが、それも当たり前である。若手棋士たちなので、そもそも藤井聡太との対局の場そのものが遠い面々たちも多い。それに、いくら厳しい時代とはいえ「藤井にはとてもかないません」と述べるような棋士はいないだろう。
後半は女流棋士たちのインタビューもおさめられている。当然ながら女流たちは対藤井への意識は棋士たちに比べて大幅に低くなるので、プライベートな面の話が多くなる。それはそれでいいのだが、毎度のように好きな男性のタイプを聞くのも、いまどき古臭い感じもする。いいけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示