わたくし的読書 (MF文庫 4-61)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2003年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840107143
作品紹介・あらすじ
セイコが手当たり次第にゆるゆる読んだ本102冊。
感想・レビュー・書評
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全く中を見ずに買った本。
内容の前に、特徴のある字が私にはあまり受け付けず流し読みになってしまいました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4840107149
2003/2/28購入
2005/6/30読了 -
途中で吹き出しちゃた!
絵がかわいいし、おもしろい( ̄▽ ̄) -
面白いですけれども、若干読みにくいですねぇ…漫画が縦に両開きになっていたり…これは何とかならなかったんでしょうか??
↑といったクレームを加味してもアレですね、十分に元の取れる(!)作品だったかと思います!
著者の本は初めて読むんですけれども、インターネッツで検索していると結構な著作数だそうで…機会があれば別のも読んでみたいですね!
個人的に読書エッセイとかいうジャンルが好きなので、こうした本を見かけた際には買うようにしているんですけれども…著者の、なんでしょう、ボーっとした感じが個人的にシンクロするというか…こんなこと言っちゃ著者に失礼ですけれどもね!
けれども、ぼーっとしている中にもしっかり才能があるからこうして本となって出版されるわけですし…まあ、ともかく雑食というかね、ジャンル問わず様々な本を読んでいるなぁ…! といった印象ですね! こういう下地があってこそ、素晴らしい作品が作れるのでしょう、きっと…おしまい。
ヽ(・ω・)/ズコー -
「占い」「たべもの」「恋愛」「エロ」などテーマごとに数冊ピックアップしイラストで紹介した読書日記。
表紙も文も全て手で書かれているので漫画エッセイとしても楽しめます。そして著者自身の解釈が良いバランスで書かれてなるほどと思います。書評のみを目当てにすると少し見にくさを感じる方もいるかもしれません。1度目はユニークなイラストを楽しむために、2度目は書評に重点を置いて読んでみました。古典も漫画も雑誌もごちゃっと紹介されていますが、面白い視点で選書・紹介をしているので参考になり読みたい本が増えました。 -
ちょっと珍しい書評漫画。画風は女性的なイラストでカワイイが、外人さんとかオジサンはちょっとリアル。うまく特徴を掴んでいる似顔絵もあり。各章ごとに日常生活と何冊かの書籍の内容をからめて紹介している。雑誌とか漫画も盛り込まれていて著者の守備範囲の広さがわかる。ただ書体が手書きで漫画と混在しているので少々読みづらい。親しみはあるんだけど。
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著者がこれまで読んできた102冊の本を、ジャンル別に3冊ずつ取り上げて紹介してくれています。
推薦本ものは割と読みますが、マンガ家のものは初めてです。
マンガ家と言ったら、マンガをたくさん読んでいる人というイメージを持っていますが、この人は書物をたくさん読んでいます。
家の父親の本棚の中身を片っ端から読んでいったという、根っからの文学少女だったようです。
3人姉妹と3人兄弟とでは、物語の性質が全く異なるという意見がおもしろかったです。
「若草物語」のベスや、「細雪」の雪子が採り上げられており、確かに世にある血縁ものは、姉妹と兄弟を入れ替えることはできないような話ばかりだなあと思いました。
中でも「哲学」項目が気になりました。
「ソフィーの世界」「イリュージョン」「星の王子さま」の3冊がピックアップされています。
直接的な哲学本とは言えないものばかりなので、チョイスの独特さに引かれました。
さらに、著者のコメントとして“「モモ」を外したのは、最後が死なのを選んだため”とあって、はっとしました。
そういえば「ソフィーの世界」の最後には、突然どんでん返しがあり、死と永遠の話になっていましたね。
「イリュージョン」好きの私としては、彼女のチョイスにぐっときました。
本の紹介の中に、パリの町の紹介などもちょこちょこと入っており、推薦本紹介の本に一緒に収録されているのが、謎だったりします。
日本のマンガを置いているトンカムという書店訪問記もありました。
先日読んだ『ル・オタク』で知った本屋です。
フランスは、外国の中でもとりわけ日本アニメに興味と理解を持つ国だと思っていましたが、『もののけ姫』は残虐シーンが多いため、上映が許されていないと知り、驚きました。
ほかに、フランスマンガのバンド・デシネの仕事場を訪ねたり、パリのリアルジゴロを見つけてインタビューをしたりしており、興味深く読みました。
ジゴロって、本当にいるんですね。
今ではネットに募集が載っていたりするとか。
ジゴロ卒業後はゲイになる人が多いそうです。なかなかリアルなインタビューでした。
一つ難点を上げるとすれば、本を縦にしたり横にしたりして、向きを変えて読まなければならない装丁が、読みづらく感じました。
推薦本コーナーとそれ以外のコーナーを区別したかったのか、コマ割の関係なのか、わかりませんが、なんとか全て統一した普通めくりにして、収録してほしかったです。
独創性が必須のマンガ家だからといって、奇をてらわず、真面目に本紹介をしてくれる様子に共感を持てる本でした。 -
画文家という職名は始めて知ったが
それに該当する本は妹尾河童さんや寄藤文平さんの描いたもので
以前から知っていて、それぞれとても楽しいすばらいしものである
こちらの本も、文字で伝えにくい内容を上手く絵で伝えていて
視点も専門的ではなく観察、考察に近く
それぞれのテーマについての入口を知るには良い
場合によっては、その本、知ってる、知ってる
著者はそう捉えたのかーなるほど
とか、そんな本があるのか、一度読んでみよう
と思わせられるいいきっかけになる本である
書評家の紹介してくれる本もいいが
このような方が紹介してくれる本も違った視点でとても参考になると思う -
大田垣さんのイラスト読書エッセイ。こちらも以前の雑誌連載。1つのテーマで数冊を扱い、そこから考えることがイラストで広がっていく、いつもの大田垣さんスタイル。占い、恋愛…という雑誌的ネタだけでなく、「小人もの」といった、小さいころに楽しんでこられた作品や思い出もふんだんにとりあげられています。「姉妹もの」のうち、「自分は『若草物語』では誰?」と考えた、というのはちょっと覚えがある…。F1レーサー、故アイルトン・セナを追ったノンフィクションにはひかれるけど、走り屋マンガ『頭文字D』の面白さが理解できないというのは、激しく同意します(笑)。本編の「読書」も面白いんですが、間にはさまれた長編漫画がケッサク。「私的パリ・ジゴロ専科」では、ジゴロよりもおフランスのマダームの奥深さがトレビアン!「トキメキ―」って…『ゼクシィ』、結構ナマなネタ載せてるんだ…『たまひよ』みたいなもん?絵に頼りっぱなしというのではなく、それに添えられたことばの感覚がいつもながらシブいです。ほんとうに本が好きで、小さいころから読んでこられたかただというのがよくわかるような。あとがきも素敵。それに加えて、文庫版あとがきがとつとつとシンプルに、でもこれ以上ないってくらい本好きのツボを刺激する言葉で、すごく好きです。解説では、「大田垣さんをつくったもの」が紹介されており、こちらも「ほほー」と楽しめたので、この☆の数です。
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この本の中に紹介されていた本で「読んでみたい!」ってのはあんまりなかったかな。
「若草物語」でベスに、「細雪」で雪子に感情移入ってのは、笑った。私もそうだったもん。大抵そうか?