君の嘘、伝説の君 (MF文庫 J し 2-2)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2003年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840108867
作品紹介・あらすじ
K中学に通う二年生の男子、浅井操は、授業で読書感想文の音読をさせられ、とんでもなく不機嫌になってしまう。しかし、その作文を欲しいと言う女の子があらわれた。色が白く、薄茶っぽい髪と目、卵形の顔、すっきりした目のラインに沿った長いまつげ。人形のような容姿で語りかけてきた彼女の名前は神鳥智奈。ここから彼は"嘘"と"伝説"、そして"魔女"を巡る数ヶ月の物語に静かに、そして深く取り込まれていく-。
感想・レビュー・書評
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嘘シリーズ:切ない小説
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5年以上も前に買ったくせに今の今まで読まなかった。自分が書きたいと感じている方向性の作風で、尚且つ面白い作品なんだろうというはっきりとした予感が、この本を遠ざけていた。
いやはや、素晴らしいの一言。そして今となっては、この読後感がそのまま励みになる。
主人公のちょっとひねくれたメガネくんと、透き通った人形のような美少女の青春話。「現実ではまずあり得ないだろうけど、その可能性は決して0じゃない」という絶妙なバランスの上に成り立つ奇跡のような物語に、そして切ないラストに、読み終えてしばらく放心してしまった……あ、今は正常です。
種明かしのシーンで即座にピンとこないあたり、まだまだ読書不足だなと痛感しました。頑張ります -
面白い文章ではある。
が、結局何だったんだろうね?という話になってしまっている。
ストーリーの膨らませ方にもう少し工夫が欲しい。中盤ぐらいまでは良い感じで展開しているので一寸残念。 -
出先で暇になったのでブックオフに寄ってジャケ買い。
toi8さん好きです。
内容はボーイ・ミーツ・ガール的な感じかな。
終わり方がもう一ヒネり欲しかった。 -
嘘と伝説と空席の話。前半はキャラクター含め兄妹ごっこや目を瞑ったまま海を見に行くエピソードなどたいへん好ましいのだが物語が進むにつれ雲行きが怪しくなりラストは作中でもいわれているが、どこからが夢でどこまでが現実なんだか。都合よくても分かり易いハッピーエンドが欲しかった・・・。
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個人的にはポスト桜庭一樹
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キャラクターが中学生という設定が生かされているなーと思いながら読み進めたらラスト付近でいきなりぶん投げてきた!! という感じになったのが残念。
ラスト前までの丁寧さでラストまで書いてほしかったなぁ。 -
前作に続いて、やっぱり微妙な終わり方…
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内容(「BOOK」データベースより)
K中学に通う二年生の男子、浅井操は、授業で読書感想文の音読をさせられ、とんでもなく不機嫌になってしまう。しかし、その作文を欲しいと言う女の子があらわれた。色が白く、薄茶っぽい髪と目、卵形の顔、すっきりした目のラインに沿った長いまつげ。人形のような容姿で語りかけてきた彼女の名前は神鳥智奈。ここから彼は“嘘”と“伝説”、そして“魔女”を巡る数ヶ月の物語に静かに、そして深く取り込まれていく―。