オーイ・メメントモリ (MFコミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840113854

感想・レビュー・書評

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  • 瀕死のシェイクスピアっぽい。

  • しりあがり寿の描く死は優しくてほんわりしている.

  •  雑誌「ダ・ヴィンチ」'99年11月号から04'年5月に連載されたコミックエッセイの単行本化である。
     主人公である瀕死のエッセイストが、毎回様々なスポットに足を運んでは「メメントモる(「死を想う」の意味らしい)」という内容だ。しかしそこはしりあがり寿氏、時にシュールに、時にベタに、あまりに下らないギャグを挟みつつ、それでも読者の意識を鋭くつっつきながら、僕らにも「メメントモれ(死を想え)」と訴えかけてくる。

     渋谷、原宿、新宿、秋葉原…。焼肉店や占い師や男性用エステ、性器バー(本当にあるのだろうか?)など、その時話題になっていた場所を尋ねながら、瀕死のエッセイストは今を生きる人々の背中に死を発見する。基本的に流行のスポットを紹介しているのだが、全編を通じて、一過性の流行など死の前には意味がないのではないか、というメッセージを感じる。

     連載中にはあの同時多発テロもあった。それをテーマにした回もある。その他にも戦争や犯罪など、不条理な死を扱った回も数多い。かと思えば自殺を追って富士の樹海を訪れるシーンもある。
     なぜ人は死ななくてはいけないか。死とは何か。死者は何を感じているのか。

     霊能者や死者も多数登場。死と生の合間を自由に行き来し、死を徹底的に“ネタ"にすることは生きる事をネタにすることだ。
     死の正体を求め続ける瀕死のエッセイストは最後に何を見るのか。巻末には“生”を徹底的にネタにした描き下ろし「元気なエッセイスト」を収録。
     普段忘れがちな「死」について笑いながら考えてみるのはなかなか貴重な時間だ。

  • ギャルは最強

  • 青と赤がいいなぁ。

  • ちょっと頭痛くなった

  • ためになるタウンガイド

  • メメントモった。

  • ソー・クール!

  • 文芸雑誌?「ダ・ヴィンチ」でずーっと(今も)連載されていて、ずーっとコミック化を待っていた漫画。
    「瀕死のエッセイスト」と同じ人が主人公。 瀕死だけど粘り強く 生と死について時におかしく、時に哀しく語ってくれてます。

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著者プロフィール

1958年静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻。1981年食品メーカーに入社、宣伝・商品企画に従事する一方、漫画家としても活躍。1994年専業漫画家となる。2000年『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)にて第46回文藝春秋漫画賞を受賞。2001年『弥次喜多in DEEP』(エンターブレイン)にて第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞。

「2006年 『本当は知らなかった日本のこと 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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