love history single cut (ダ・ヴィンチブックス)

著者 : 西田俊也

• KADOKAWA(メディアファクトリー) (2005年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[５さんの感想 · 2014年10月5日]

若い頃にレコード絡みの恋をして、
大人になった現在、その音楽がで記憶を刺激され、
気付くとその当時の自分に戻ってしまって・・・
って感じの短編が9篇。

過去に戻っても意識は現在のままなので、
当時気づかなかった事に気づいたり、
今の自分からすると、それ程の相手でもなかったりと、
なんだかんだで、過去の失恋をやり直すのではなく
結局別れを繰り返して気づけば現在の自分に戻る。

自分がもし同じ様な体験をしたとしても、
やはりやり直す事は無いかな？

最後の章は、祖父の過去の恋愛がきっかけで
新たな恋を予感させる感じで良かった。

著者プロフィール

1960年奈良生まれ。

「2023年 『夏に、ネコをさがして』 で使われていた紹介文から引用しています。」