舞姫 10―テレプシコーラ (MFコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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本棚登録 : 493
レビュー : 58
  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840116619

感想・レビュー・書評

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  • 第一部の終わり。
    こうなるのではないかと途中予感したこともありましたが、やはり残念で悲しい。
    長く読み続けてきた後だと、主要登場人物である千花のことは、かなりの衝撃がありました。
    もう少し、取り返しのつく形にして欲しかった…

    現実に、バレリーナをめざしている子達の十代は、決して楽ではないんですよね。
    素質だけでなく色々な事情で、どんどん振り落とされていく。
    バレリーナでなくとも、自殺してしまう子もいるし、拒食や過食に悩む子もいる。
    家庭内暴力や、さまざまな苦難が、人に知られても知られなくても、子ども達に襲いかかっている…
    そういうダークな一面を、目をそらさずにえぐるように描くことが出来るのも、山岸さんの素質の一部。

    ネットも含めたいじめの陰湿さ。
    それよりも親が原因だと自分を責める母の哀しさ。
    このお母さんのやや片寄った性格は、容赦なく描写されていましたから。ありがちな感じで、普通よりひどいとも言えないんだけどね。

    六花(ゆき)の成長は、10巻通して描ききってあるので、そちらを思い出せば、からくも生き延びた個性と才能の~さらに伸びることを祈る気持ちになります。
    これまでにない気迫と切実さを見せる六花の踊りは、圧巻でした。

  • 小さい子の悪意がとても怖い・・・
    主人公はとても強いな
    才能豊かな姉と、恐怖の祖母を持つ転校生やら個性的なキャラが目白押し
    毒度:★★

  • まさかの展開に少々ショックを隠しきれなかったりする。

  • 千花ちゃんが痛い。あのクラスメートはその後どうしてるのか気になったりもする。そんなこと言ったら、空美ちゃんもだけど。
    トゥオネラの白鳥を聞いてみたいし見てみたい。夢のシーンはとても美しくて哀しくて、でも救われるシーンでもあった。

  • テレプシコーラはまだまだ連載中の漫画なので、表紙が素敵だと思う一冊を代表して登録。

    理屈抜きでワクワクして面白い漫画。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「理屈抜きでワクワクして」
      愉しみ!
      連載が終わったので読もうと思ってます。第2部を含むと15冊、図書館からチマチマ借りたら、読むのにどれく...
      「理屈抜きでワクワクして」
      愉しみ!
      連載が終わったので読もうと思ってます。第2部を含むと15冊、図書館からチマチマ借りたら、読むのにどれくらい掛かるかなぁ~
      2012/10/01
  • 六花・中学2年生。第一部・完。

  • 千花ちゃんは、バレリーナに戻れるか、
    それとも新たな道に進むか。
    そのどちらかを期待してワクワク突入した第10巻でしたが、最悪の結果に…。

    その前に第三巻を最後に行方不明になった空美ちゃんですが、
    彼女の父は無職DV飲んだくれて生活保護を受けている。
    母のパートではやっていけず、空美ちゃんは児童ポルノのモデルをやります。
    母曰く「本番以外はOK」というもの。
    体に鎖まいたり。

    一方の千花ちゃん六花ちゃん姉妹は公務員の父とバレエ教師の母のもと、何不自由なく暮らします。
    バレエが上手なのはもちろん、二人とも中学から私立、留学にそなえて英語の塾にいったり。
    父方の祖母はお茶の先生、母方の祖父は妻を亡くしてすぐ若い優しい女性と再婚。

    同じ年頃でありながら、生まれた家庭がちがうとこんなにも格差が。

    でも第10巻で、
    「千花ちゃんと六花ちゃんのお母さんも実は毒親だったのだ」
    と、私たち読者は知ることになります。

    千花ちゃんにバレリーナ以外の道を選ばせない。
    そのお母さんの気持ちが、千花ちゃんを自殺に追い込んでしまったのですね。

    これはただのバレエ漫画というより、
    世の親たちに警鐘を鳴らすことを目的とした作品だったのではないでしょうか。

    また、脚のケガがもとで命を絶った千花ちゃんと対照的なのが、空美ちゃんの伯母、美智子さん。
    父の年の離れた姉である彼女は、「幻のプリマ」「早すぎた天才」当時奇跡的ともいえる優れたバレリーナでしたが、海外に行って大きなケガをして帰国。
    その後姪の空美ちゃんに指導をするのですが、
    頭がおかしい車いすのおばあさんとして長生きしています。
    ただし空美ちゃんへのバレエの指導だけは素晴らしい。

    千花ちゃんも美智子さんも足のケガにより挫折をしたわけですが、
    こういうことはどんな世界でもありうることでしょう。
    自分だったら…考えさせられます。

  • せっかく素晴らしいストーリーをじっくり丁寧に書いていたのに、なんでこうなるのかな。悲しいわ。

  • 予想していたこととはいえ、悲しいお話である。

  • 何度となく10巻を読んでは涙を流します。思い出しても泣けてくる…。

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著者プロフィール

1969年、漫画家レビュー。1983年、「日出処の天子」で第7回講談社漫画賞受賞。2007年、「テレプシコーラ(舞姫)」で第11回手塚治虫文化マンガ大賞受賞。代表作に「アラベスク」「妖精王」など多数。

「2016年 『山岸凉子画集 光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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