ガフールの勇者たち 3

  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840118149

感想・レビュー・書評

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  • フクロウたちが高度な文明を築き、火を操る唯一の生物となっているどこかの世界。
    <ガフールの神木>に住むフクロウたちは、世の中の悪と闘い、弱いものを助けるために共同生活をしていた。
    主人公のソーレンと妹のエグランタイン(メンフクロウ)、ジルフィー(サボテンフクロウ)、トワイライト(カラフトフクロウ)、ディガー(アナホリフクロウ)は友情を誓い合い、それぞれの分野での修行に励んでいた。
    そんなときに気象学の老教授のエジルリブ(ヒゲコノハズク)が行方不明になった。
    教授を助けようとするソーレンたちは「メタルビーク」という仮面をつけたフクロウが作る危険な『純血団』の存在を知る。
    かつてソーレンやジルフィーが捕らえられていた聖エゴリウス孤児院より危険と言われる純血団。そして双方が集めようとしている<光るかけら>は、特別な電磁波を発して動物たちの行動を狂わせるのだった。

    純血団はガフールの気象学教授エジルリブ(ヒゲコノハズク)を監禁し彼の知識と武力を自分たちの組織に利用しようとしていた。
    火を扱うソーレンたちはエジルリブの判断力を狂わせた<かけら>を燃やして彼を助ける。
    そこに純決断のリーダー、仮面のフクロウメタルビークが襲いかかってくる。仮面が外れたメタルビークのその正体は…。

    ===
    今のところフクロウ組織は、正義の味方カブールの勇者たち、誘拐したフクロウたちを催眠術で洗脳するが頭脳はあまり優れていない聖エゴリウス孤児院、そしてメンフクロウによる全フクロウ征服を企む純血団の3つがお互いを牽制しあっている状態。
    ガフールの勇者たちは火を扱い、聖エゴリウス孤児院は月の光と個性を取り上げて洗脳を行い、純血団は<かけら>の出す電磁波を使っての精神支配を行うという、戦い場面よりも洗脳されそうになる場面が怖いです。
    それにしても「仮面で顔が分からないフクロウ」「戦闘用爪を付けた戦闘フクロウ」ってかなりファンタジーだな。

    さらに北の国は小さな組織がたくさんあり、それぞれが戦ったり傭兵として雇われたりしているということ。
    いろいろな種族のフクロウがそれぞれの特徴を生かしていてなかなか興味深いです。

  • 収穫祭の夜、はぐれ鍛冶に会いに行き、
    そこで、失踪しているエジルリブ教授には過去があり、敵もいると知ったソーレン達。

    神木に戻ったソーレンは、エジルリブの洞に潜入し、錆びた戦闘爪をみつけ、戦士だったことを知る。
    そんなとき妹エグランタインの記憶が戻り、捕えられていた城へと向うとことに。

    純血団の総統メタルビークとはいったい・・・


    記憶が戻って、城の場所をみつけ、対決のときを迎えて、終わりなのかと思ったら、まだ続くね。
    何故メタルビークはそうなってしまったのか。
    気になります

    ワーナーで映画化決定だそうな。
    アニメ?CGかなあ。

  • 2巻を読んでからずいぶん間が空いてしまいました…

    ソーレン率いるガフールの仲間たちと、世界一邪悪なフクロウ・メタルビークとの初の戦いが繰り広げられます。
    メタルビークの仮面の下の正体も明らかに…

    ソーレン、ジルフィー、ディガー、トワイライト、それにガフールで共に暮らす仲間の結束がより強まりました。
    1巻では子フクロウだった彼らも、成長してたくましく知恵を備えたフクロウになっています。

    今後も少しずつ読み進めたいと思います。
    刊行ペースに追い付きたい…

  • ソーレンの妹のエグランタインが助かったので、怖い兄のクラッドもそのうち登場するとは思っていたが、このような登場の仕方をするとは・・・

    それにしても

    火を使って、金属を加工するフクロウって・・

    二本の足で、そんなに器用にできるのか? 疑問です

    字を書いたり、本を作ったり・・

    楽しいフクロウたちです。

    今回のぱらぱら漫画(本の左上)は、ティガー(アナホリフクロウ)の走る様子でした。

    走るのと穴を掘るのが得意なちょっと変わったフクロウです。

    哲学的な頭の持ち主、ティガーは私のお気に入りです

    さて、第4巻は、「フール島の危機」

    いよいよ、戦いの幕開けのようです。


    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    “ガフールの神木”で、真の勇者となるための修行を積むソーレンは、生き別れになっていた妹エグランタインと再会した。だが、記憶をなくしたエグランタインは、毎夜、悪夢にうなされるようになる。一方、失踪したエジルリブ教授の行方は、依然として知れない。そんなある夜、ソーレンのもとに両親の亡霊が現れ、「メタルビークに気をつけろ」と警告した。金属の仮面をつけた、謎のフクロウ“メタルビーク”。すべての事件にメタルビークが関係していると見たソーレンは、仲間たちとともに、その正体をつきとめようと、神木を飛び立った―。

  • 彼がああなったきっかけがどこだったのか。
    何かに接触したのかな。
    その何かが今後のキーなのか。
    そして3つの勢力はそれぞれどうなっていくのか。
    しかし、やっぱり火を使えるのは大きいなあ。

  • 一巻で性悪だった兄と最悪の形で再会。
    次巻から物語が大きく進みそう。

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著者プロフィール

キャスリン・ラスキー(Kathryn Lasky)
アメリカ北東部、インディアナ州インディアナポリス郊外の大草原の大邸宅で生まれ育つ。おおらかな両親のもと、5歳年上の姉とともに、のびのびと育ったキャスリンは、10歳ですでに作家を天職と考えていた。
自然や歴史を題材にした児童・ヤングアダルト向けフィクション、ノンフィクションを中心に多数の作品がある。写真家でドキュメンタリー映画作家でもある夫クリス・ナイトとの共作「Sugaring Time」で、すぐれた児童・ヤングアダルト向け作品に与えられるニューベリー賞を受賞するなど、受賞作品も多い。2003年に書きはじめたフクロウが主人公のファンタジーシリーズ『ガフールの勇者たち』はベストセラーとなり、ワーナー・ブラザースにより2010年に映画化された。

「2015年 『ガフールの勇者たち スペシャル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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