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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784840118798
感想・レビュー・書評
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江戸時代に集められた奇々怪々なお話しを
時代設定はそのままに
現代風に読みやすくされた作品。
原文も載っています。
摩訶不思議で、すこしばかり恐い趣もあるけど
やはり、今、この時代に読むには
少し物足りないような。
ろうそく、行灯の光での生活にこそ
染みていく怖さがあるのだと思う。
今のこの明るい闇には、向かない怖さですね。
まったくの闇があったからこその
あの世とこの世、こちらとあちらの
境界線が曖昧な生活が息づいている。
そして、それをなんだか愉しんでいるような
そんな時代を感じることの出来る本ではあります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
冒頭に、この本がどのようなものかが書かれている。
江戸時代に根岸鎮衛という旗本がおよそ三十年にわたって書き記した「耳嚢」という書物。
三百年後、木原浩勝さんと中山一朗さんが「新耳袋」という、体験談を聞き集め、怪談として書き起こした作品を出されたこと。
で、この本は、「耳嚢」の中の怪しい話を、怪談として読めるよう「新耳袋」ふうに書き改めて、原文も併記している、という本!
江戸時代なのにK君とかGさんなどと表記されて本当に軽く読めた。
原文では、松平京兆、源蔵だった。 -
江戸時代に根岸鎮衛によって書かれた耳嚢から抜粋された怪談を書き下したもの。原文併記もあるため読み比べが楽しい。
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帯表
侍のUさんがお化けを見た!
帯裏
夜道にうずくまる者
便所に入って二十年
幽霊が狐に相談
礼儀正しい魍魎
幽霊が作った団子
人魂が落ちる
猫になった奥さん
『幽』一号(二〇〇四年七月刊)から『幽』六号(二〇〇七年一月刊)に掲載された「旧耳袋」に加筆修正いたしました。
「もう臭わない」のみ、『稲生モノノケ大全 陽之巻』(毎日新聞社)に掲載されたものです。 -
読書メモ 2023/01/20
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江戸時代に書かれた『耳袋』のちょっと怪しい話や変な話を現代の実話怪談風にわかりやすく書き改めた本です。ちゃんと原文も掲載されているので、読み比べてみるのもいいかも。
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35の小話。タイトルがうまいなあ(*´v`)注釈の細かさからみて、子供向けの本かなあと思った。
原文を読みイメージして京極さん訳を読む。
ものすごく膨らませているなあ(⁎˃ᴗ˂⁎)
原文って、箇条書きの骨子みたい。ひたすら句読点で事実を述べていく。だらだらと語り続ける感じ。
でもきっとリズムを取ってゆっくり語ると臨場感とイメージが立ち上がるんだろうなあ。
今と昔は文字の読み方もきっと違うんだろう。
今は言葉を尽くしすぎて、その分読む人の想像力を奪っているのかもしれない。
著者プロフィール
京極夏彦の作品





