聖剣の刀鍛冶 (#1) (MF文庫 J み 1-9)

著者 :
  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840120838

作品紹介・あらすじ

かつて、大陸で"悪魔契約"を駆使した忌まわしい戦争があった。そして今-。騎士団に所属する元貴族の娘セシリー・キャンベルは、平穏となった今の世では禁忌となった悪魔契約の力を振るう暴漢を、奇妙な形の剣で一太刀の下に退ける男と遭遇した。セシリーは、父より受け継いだ寿命寸前の古剣を打ち直してくれる鍛冶屋を探していたのだが、一閃でその男の剣に惹きつけられる。しかもルークと名乗る謎めいた男は、鍛冶屋を営んでいるという。-衝撃の出会いが、すべての始まりだった!!火花を散らす気鋭の作家・三浦勇雄が、剣筆絢爛に舞う本格ファンタジー、見!!参。

感想・レビュー・書評

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  • ラノベというジャンルが確立された当初は、アニメやマンガのような話ではあるけれど、それを紡ぐ文章の表現力や語彙というのは、一般小説と同じ水準だったように思います。
    そんなことを思い出させてくれる小説家の文章で紡がれた、ファンタジーの世界観を舞台に魅力あるキャラクタが暴れまわるラノベの王道みたいな作品でした。
    お家復興を夢見る未熟な剣士に、謎多き刀鍛冶。
    リサが普通の女の子のような日常を送れるのかも気になるし、続きが読みたくなりました。
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  • 続刊への引きが多すぎて読了後のカタルシスがない。タイトルの「聖剣の刀鍛冶」の刀鍛冶の部分は出てきたけど聖剣出てこなかったよ。
    世界観が独自すぎて説明不足。キャラでひっぱれるほどの個性もない。というので読んでいてもやもやした。が、ライトノベルは概してこういうもので、私がそのスタイルに慣れていないだけかも。

  • 読み始め。
    新人女騎士のセシリーが刀鍛冶の青年と出会い成長していく話。

    漫画はある程度読んでて、もっと猪突猛進なイメージが合ったのだけど、
    新人らしく怯え立ちすくむ弱者な印象が目立った。
    まあ、まだまだ先は長いしここからでしょう。

  • 読書疲れが溜まった時の一冊、ライトノベル。直情型主人公の性格やら鍛冶屋とのからみやら人外の美女やら取り敢えず売れそうな要素詰め込みました感は否めない。それでも苦痛を感ずることなく読めたのはこの手の話が嫌いじゃないから…なのか?

  • 騎士団員であるセシリーは、助けてくれた男ルークの剣に見惚れ、打って欲しいと頼み込む。それが、すべてのはじまりだったとは、この時誰も知らなかった——。

    本作は、第一回MF文庫ライトノベル新人賞の特別審査員賞受賞作であり、今はベテランに成られている三浦先生の代表作です。
    「ロードス島戦記」の水野良先生がグランクレスト戦記にて述べられておりましたが、この頃のライトノベルというのは、ヤングアダルトと呼称され、内容こそ青少年向けではあるものの、一般文芸作品とは変わらぬ文章力や構成力を持って描かれていました。(現代のレベルが低いというわけではなく、研究による傾向変化だと思いますが)。そのため、今の大人の方が手に取るととても楽しめるのではないかと思います。また、この頃の作品にしてはアニメの出来がよく、古臭さを感じさせません。主題歌である「JUSTICE of LIGHT」はメロディーが特徴的で、未だ覚えのある人もいらっしゃるでしょう。興味ある方はまずアニメから、という手も存在します。

    刀鍛冶という難しいテーマながら、主人公を騎士の少女セシリーとすることで、謎多いルークが引き立っていますし、ないより内容の枯渇が防げると、職人気質の読者を満足させる内容になっています。技術系作品は展開が類似しやいのですが、それをうまく解決した稀有な例といえるでしょう。

    まあ、こんなどうでもいい視点は兎も角、今のラノベを読まなくなってしまった大人の人におすすめの「聖剣の刀鍛冶」。大人であればお金もあるので、大人買いも可能です。是非、余裕があるときに手に取っては如何でしょう?

  • 2020年28冊目。初読みのラノベ作家の方。アニメ化されたのは知っていたが、どういう話なのか自分の中で気になっていた作品。設定に無理がなく、すんなり読むことが出来た。理想を追い求めて騎士になったセシリーが、どの様に騎士として成長していくか、ルークとの関係がどうなるのか?。とりあえず、読み放題で読める分は読んでいきたいと思います。感想はこんなところです。

  • 全16巻完結。剣の戦いが熱くなる。ルークとセシリーのじれったい、いちゃらぶとか、アリアとセシリーのユリユリとか、見所多い。強い女の子が好きな人にお勧め。

  • 騎士団に所属する主人公は、休みの日に暴漢に遭遇する。
    それを退けたのは、鍛冶屋の男だった。

    ただの通りすがり(?)かと思ったら
    最後まで思いっきり意味ありで出てきた人も…。
    基本的にのんびりと、進んで行きますが
    進めば進むほど、悪魔契約が恐ろしい。
    悪魔とは?
    契約とは?
    えげつないというか、よくもまぁやろうと思ったものです。

    主人公の職業のせいなのか、そういう進め方なのか
    連続短編になっていて、事件わんさか。
    色々なヒントは転がっていますが、男に関しては
    完全に謎です。
    なぜ知り合いなのに、店の名前を聞いたのか、とか。

  •  鍛冶師にスポットを当てたハイファンタジーであり、主人公である騎士のセシリーのイケメンっぷりに惚れ惚れとするシリーズである。
     顔見せとなるこの巻は素晴らしくよくできていて、セシリーの真っ直ぐさが堪能できる。かなりハードな展開だが、清々しい読後感があった。

  •  ブクログでは辛口のレビューが多いようだが、個人的には近年のライトノベルにしては語彙が豊富で密度の高い文体と、今どき珍しい理想主義を正面から肯定する潔さに好感を持った。世界観はきちんと構築されているし、キャラクターもレーベルの制約を考慮すれば悪くはない。

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