- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840121910
感想・レビュー・書評
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好きだといってくれた時、並んで歩く時、どれだけ嬉しく誇らしかったかわからない。
それすら伝えずじまいだった。ここまで情けない奴だって、きみは知っていただろうか。
知っていてなお傍にいてくれたんだろうか。束の間でも幸せだったと思うべきなんだろうか…
損保会社に勤める27歳の智子と、元同僚の亮。遠距離恋愛を経て、交際期間は二年半になる二人の恋の行方が綴られた作品。
『大人のためのラブストーリー』という謳い文句とタイトルからのイメージで、勝手に“大人”ね…と想像したものの、見事に裏切られる。
彼等も自分で中学生みたいだと言っていましたが、まさにそれ。ピュアっぴゅあ!
傷つき傷つけ、思い悩み涙し、それでも一緒にいたいと願う。大人のピュアラブストーリー。
大人ならではの悩みも勿論あるんだけど、年齢のわりに幼いかな。可愛らしく見えました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
お互いが想い合っているからこそ伝え合えない。
好きだからこそ段々と臆病になっていく。
そんなもどかしさが読んでいて凄く伝わってくる。
文章がとっても優しくて分かりやすい。
このひとの他の作品も読みたい!と思った1冊。 -
付き合って2年半、元同僚の彼氏は、会社を辞めてから再就職はせず、バイトを転々としている日々。
そんな彼氏に本音をぶつけられず、気を遣い明るく振る舞う彼女。
仕事への自信を失い、愛することさえも自信を失くした彼氏。
お互いが大切で大切で、愛しているからこそ臆病になる。
弱い自分を見せたくない。
本音を伝えることができない。
胸が痛くなるくらい共感できるラブストーリーです。
本編は短い章で区切られていて、章ごとに語り手が変わります。
第一章は彼女、第二章は彼氏。
交互に語り手が変わるので、ストーリーを追いながら、場面場面の両方の思いがわかるんですよね。
それがものすごい…きます。
本音は違うのに、わざと軽く振る舞ったり明るくしたり。
相手を愛しているから、嫌われたくないから、無理に自分を作ってしまう。
弱さを見せる怖さ、本音をぶつける怖さ。
入りこむというか、共感できて、ほんとに自分のことのように思えて・・・泣けました。
かなりおススメです。 -
どこにでもころがっていそうな恋愛話なんだけど、
そんな普通な感じが心地良かった。
二人の気持ちのすれ違いがもどかしくて切ない。
明るい未来を予感させる結末がほっこりした気持ちになった。 -
突然会社を辞めて、バイトを転々とし続ける亮。
バイトの仕事に慣れ、その環境で認められると
幻滅されるのが怖くて、次の場所へと行ってしまう。
仕事を辞める前まで
今まで思っていた明るい自分、
どこでも出来ると思っていた自分、
決断するのも早く、仕事も出来ると思っていた自分。
ささいなキッカケと言われようとも、
脆いといわれようとも認めていようとも、
周囲から励まされようとも放置されようとも
受け入れられていても。
「自分で」受け入れて、
次へ進むチカラに出来ない原因は何。
亮と今の状況が似ているので、つい感情移入。
彼はカウンセラーとして見つけなおしたけれど、
私は自分の小説を進めなくてはいけないんだなぁ。。
男性サイドと女性サイドの
等身大の気取っていない恋愛感情が見えて面白かった。
高校生の恋愛と違う感じ。
ひさびさにストレートな恋愛表現を読んだ気がする。
こうやって想われて想うのが
ちゃんと通じ合えるのがいい。
知らないままなんて、かなしいから。
読みやすいと思ったら、モバイル小説だったんだ。。
知らずに装丁買い。 -
好きな人と迎える夜明けっていいよねぇ。
こんな終わり方。こんな始め方。 -
すれ違い続ける恋人たちの物語。最初のほうに、わっと会社の人が登場するあたりで、人物名の多さに混乱してしまいました。前作と比べて、情報量が増えたためか少し読みづらさを感じました。
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読みやすい。
けど…この人本当に恋愛したことあるのかしら?
あんまり共感出来ませんでした。
それは私が「大人の女性」ではないからかもしれないけれど。