ガフールの勇者たち 6 聖エゴリウス 運命の戦い
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2008年4月2日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840121996
感想・レビュー・書評
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ガフールの勇者たちシリーズ6冊目「聖エゴリウス運命の戦い」
フクロウが高度な文明を持つ世界。フクロウたちは3つの集団が戦っている。
この世に正義をもたらすカブールの勇者たち、子フクロウを誘拐して洗脳する聖エゴリウス孤児院、一部のメンフクロウが全フクロウを支配することを企む純血団。
純血団は、なんらかの電磁波を出し、フクロウの方向感覚や判断能力を奪う不思議な<光るかけら>を使い、世界中のフクロウ、ひいては世界中の動物を操ろうとしている。
純血団は聖エゴリウス孤児院を攻撃して占領した。
ガフールのフクロウのなかからメンフクロウのソーレンたちをリーダーとした特別チームが編成され、北の国に向かい、かつての戦士たちに協力を要請する。
ソーレンの親友ジルフィー(サボテンフクロウ)、大柄で陽気な戦闘者トワイライト(カラフトフクロウ)、飛ぶより走るのが得で熟慮型のディガー(アナホリフクロウ)、自慢屋でおしゃべりだが探究心と向上心の強いオツリッサ(ニシアメリカフクロウ)、精神的成長を遂げたソーレンの妹のエグランタイン(メンフクロウ)、小柄で身軽なマーティン(アメリカキンメフクロウ)、飛行術に長けたルビー(コミミズク)、そして気象学教授エジルリブ(ヒゲコノハズク)たちはそれぞれの体格や特性を生かして戦いや交渉に挑む。
そのころ純血団ボスのクラッドと妻のナイラの間には跡継ぎの卵が生まれていた。月食の晩に孵化したフクロウは英雄になるか悪に染まるかだという。
カブールのフクロウたちは、聖エゴリウス孤児院の純血団に奇襲をかけることにする。それはクラッドとソーレンの兄弟の最終対決だった。
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北の国でフクロウ以外のシロクマやヘビたちの戦士が出てきた。さらには二組の兄弟の因縁や対決や裏切りや…。この世界では人間はとっくに絶滅しているようだが、動物が知性を持つと人間がやっているような争いも生じてしまうんですね。
さらにフクロウの求愛?も出てきたんだが、これはシリーズ通して初めてだ。
1巻からの兄弟対決はいったん終了したけれど、恨みや争いは次世代に引き継がれた感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同じフクロウ。種別も変わらないフクロウもいるけど、言語に違いがある。
なんだかおもしろいことね。
その上、その言葉はフクロウだけでなく、全ての動物たちも使うことができる。
おもしろい。
どういう言語なんだろう。どう発音しているんだろう。 -
兄と決着がついてしまった。
卵はどうなるんだろう。
復讐しに来るのかなぁ。 -
第1部終了といったところで、読み応えあり。
兄弟対決は意外とあっさり。この辺は海外文学らしいなあ。
仲間達の活躍に、それぞれの成長も見せてくれて引き込まれる。
それよりも、ナイラの動向のが後を引く。
この先は、スターウォーズ的展開が進んでいくのだろうな。 -
ふしぎな≪かけら≫が大量に所蔵されている聖エゴリウス孤児院が、純血団に占領されたという知らせをうけたソーレン達は、北の王国の応援を得るために、正式に≪ガフールの勇者≫として訪れることになった。
援軍の派遣の返事を待っている間に、海賊たちにジルフィーがさらわれた。
失意のソーレンはガフールに戻り、新たな任務を受ける。
炎だけでなく氷の刃も扱うようになったフクロウ達。どこまで道具を使うんだって思いますが、面白いです。
一段落ついたかと思えば、新たな敵が生まれていた。まだまだ続きますね。平穏な日はいつ訪れるのでしょうか。