虹色の童話 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

  • メディアファクトリー
2.82
  • (0)
  • (1)
  • (7)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840123488

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • レインボーハイツに関わる人達の視点がくるくると変わり
    奇妙な方向へと全てが流れて行く。
    その流れを作っているのは彼…と思いきや?

    人間ふとしたきっかけで狂気に駆られて行くわけですが
    これはもう箍が外れた、としか言いようが…。
    最初の夫婦は因果応報という感じがしなくもないですが
    次については…結局妻に因縁つけてる、という気も。

    少しずつ、そして怒涛のように流れる感情。
    その切り替わった瞬間には怖いものがありますが
    面白かったか、と言われると…どうなのでしょう?

  • ホラーと言うよりは、やっぱり怪談に近い感じ。人間の心の奥底にある闇が怖かったです。そして、その闇の箍を外すのが瑠衣という存在だったのかな、と個人的には思っています。でも、「レインボーハイツ」が建っている土地について、鶴江が少し口にしていたけれど…結局あれは何だったんだろう?

    ラストも後味は悪いけれど、ある意味スッキリしていて、それなりに楽しめた作品でしたが、ちょっとダラダラとしてしまった印象はあります。

  • 意外にもというか、なかなか読みごたえがあった。主人公の千加子の闇の部分は実は誰もが持っているもので、それを形にされてしまった不幸というか。おもしろかったな。

  • 怖い…。
    人の心の闇は深いです…

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

(うさみ・まこと)1957年、愛媛県生まれ。2007年、『るんびにの子供』でデビュー。2017年に『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞〈長編及び連作短編集部門〉を受賞。2020年、『ボニン浄土』で第23回大藪春彦賞候補に、『展望塔のラプンツェル』で第33回山本周五郎賞候補に選ばれる。2021年『黒鳥の湖』がWOWOWでテレビドラマ化。著書には他に『熟れた月』『骨を弔う』『羊は安らかに草を食み』『子供は怖い夢を見る』『月の光の届く距離』『夢伝い』『ドラゴンズ・タン』などがある。

「2023年 『逆転のバラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宇佐美まことの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×