プリンセス・ビター・マイ・スウィート (MF文庫 J も 2-2)

著者 :
  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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本棚登録 : 88
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840124980

作品紹介・あらすじ

理由不明の家出を繰り返す美少女、チャチャはクラスメイトから「魔性の女」と呼ばれるいわくつきの高校生。そんなチャチャと小学生の頃から付き合いのある晴之は、ある日彼女のとんでもない秘密を知ってしまう。秘密を知られたチャチャは姿を消し、そのことでチャチャへの恋心を自覚した晴之は、風紀委員の神人と共にチャチャの捜索に向かうのだが-。京都の街で巻き起こる連続殺人事件を背景に、チャチャに惚れてしまった晴之。あわれなチャチャの弟、謎の存在であるチャチャの兄の三人が、可愛くて恐ろしい女の子にその身を捧げるおかしくもせつない物語。

感想・レビュー・書評

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  • 今後要注目の作家
    文章の勢い良し
    第3作が楽しみ

  • 2014 2/6読了。Amazonで購入。
    ベネズエラ・ビター~読んで他のも読んで見ようと思った、ままで止まってはや数年。チョコレートのベネズエラ・ビターを食べたときにそれを思い出したので、とりあえず、と思って購入した本。
    記憶ごと人を食べて生きていく人の世に紛れる化け物・タマシイビトと、タマシイビトに食べられるためだけに存在するイケニエビト。
    そのうちの、タマシイビトの血を引く少女の話。
    少女に恋する(少女も恋する)男の子、少女の(義理の)弟、少女を大事に思う同じタマシイビトの兄、それに少女自身の視点、と移り変わりつつ話が進む。

    ・・・あー、最後、こういう感じで終わるかあ、ラノベ的にすげえすっきりはさせてくれないけど、それはそれでいいなあ、とか思ったりする。
    それにしても森田季節さんけっこういっぱい書いてるな・・・全部は手は出しきれないかなあ。

  • ベネズエラ(以下略)の続編かと思いきや、どちらかと言えば姉妹編。

    出てくる化け物は主に外見的な方面ではおぞましさを向上させるものの、お話としては甘くて切ない方向へ。つまり、ぎこちないラブ未満コメであって、その意味では、本来のラノベ的なテイストに仕上がっていると言えるでしょう。

    姉妹編と書いたけど、ある一場面を除いて、前作のヒロインとの関係性は不要かと。でも、その、ある一場面が欲しかったんでしょうね。作者的には。

    作品世界としては、一方を描いたらもう一方も、という感じかな?それはそれとして、ベネズエラ(ry)の続きそのものも見てみたい気はしますが……。

    今作の魅力は、ヒロインの口の悪さですね。丁寧な物言いなのに、口が悪い。というか、ガラが悪いから口が悪いんじゃ、おもしろくもなんともありませんから、これは萌えとして正しい方向性です。印象としては、愛宕輪月の原型がある感じですね。

  • 切ない……というよりはチャチャを応援してあげたくなる話。
    チャチャは晴之を二度失っているところがビターだけど、晴之も満泰も友淵もみんなチャチャのことが好き。晴之だけは過去形になってしまうけれども、チャチャの中だけでは現在系で、周囲との関係も変わらずに生活が続くはず。早くもとの関係に戻れるといいね。
    しかし、ちょっと展開に甘さも感じる。序盤は退屈に感じてしまったし、チャチャの過去と湯浅の関係は別に示さなくても良かったのでは?
    どちらかというと展開で読まされた感じの一冊。でも、チャチャは好き。

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著者プロフィール

森田 季節(もりた・きせつ)
『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(MF文庫J)にてデビュー。
ほか『きれいな黒髪の高階さん(無職)と付き合うことになった』(GA文庫)、『不戦無敵の影殺師』(ガガガ文庫)、
『お前のご奉仕はその程度か?』、『伊達エルフ政宗』(GA文庫)等。

「2020年 『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました14』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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