ひとり百物語 怪談実話集 (幽BOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840127127

感想・レビュー・書評

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  • 北海道が舞台になっているので、どこだろうと思いながら読んでいた。
    母はイニシャルの地名でどこのことを指しているのか分かったようだった笑
    すごく怖い、というものはなかったけれど、家についての話は残穢を読んだばかりだったのでなんとなく思うところがあった。

  • 実話ひとり百物語。

    生きていれば、不思議な事のひとつやふたつ。
    しかし百もあると、それはもう…という感じです。
    4割弟さん、1割姉と母親、6割自分体験、という
    おそるべし体験談です。
    不思議だ、で終わるものもあれば
    夜に一人で読みたくないものも。

    類は友を呼ぶ、が納得するほど
    周囲にも感じる人ばかり…。
    読む端から忘れた方が、精神衛生上よろしいかと。

  • 2014年2月12日

    イラスト/今井有美
    デザイン/池田進吾(67)

  •  立原歩けば怪談にあたる――。
     日々怪談的現象に遭遇する「視える」著者が書き下ろす、怪談実話集。

     加門七海さんや伊藤三巳華さんと同様、視える人。ただ他の二人と違うのが、「心霊関係のトラブルメーカー」だということ。
     或る人は「霊を呼び寄せるくせに祓えない、困ったヤツ。」と評する。
     また或る人は「怪異を記しても何の問題もない人とそうでない人がいる。立原さんは、悪いものの影響をもろに受けて、弱ってしまうタイプ。まさしく生け贄の子羊状態で、無防備この上ない。」と評する。
     その評価はまさしく正しく、悪いものに懐かれたり憑かれてしまったりするのは日常茶飯事。怪異を体験したのにそれに気付かず、周囲から指摘を受けて、初めて怪異だと気付くこともしばしば。
     霊感はあるのに自己防衛力がとても鈍く、危険な場所に気付かず侵入してしまうことも度々あり、それが原因で加門さんと伊藤さんに祓ってもらうというエピソードも。
     あげくには、自身の行為が新たな都市伝説を生み出してしまったことも。
     それゆえに、怖いエピソードもあるが基本的に日常の延長線上の怪異を書き出した、「心霊エッセイ」という感じである。このテイストは、加門さんや伊藤さんの作品が好きな人には、大いにオススメだ。

     ただ、読者として読む分には大変面白いが、身近にはいてほしくない、というのが、本音ではある。

  • 立原透耶さんと言えば、
    あの伊藤三巳華さんの本に出てきた惹きの強い方でしたね。。。

    と、読み終わった後に気付いた。

    こういう体質は、いろいろと大変だろうなぁ、と思う。

    関わる世界が多ければ、気苦労の多い性格だと気苦労が絶えないだろうなぁ…。

  • おどろおどろしい表現は特に無いのに、体験談ならではのリアルな雰囲気が怖くて面白かった。著者は霊感が超絶強いのにもかかわらず霊的なモノにピンとくる感度が鈍い人で、加門七海とは対照的。呼びこむ一方で祓う方はからっきしの体質って危険だし周囲にも影響が及ぶのでは?もうちょっと何とかした方がいいんじゃないと老婆心が湧いた。愛犬が猫に生まれ変わって戻ってきた話は感動、羨ましい。話が時系列になってたらよいのにと思った。

  • 短くて分かりやすい実話系怪談
    弟さんの勤める鉄道会社の宿直室やばいだろ。
    そして作者が天然すぎてイラッとする。
    レッカーされる事故車の運転席にニコニコ笑う女の人って。
    深夜の真っ暗な中古販売店の中古車に男の人って……。
    生きてるわけないでしょ!!

  • みんなで一遍ずつ読み回したら楽しそう

  • 窓から見える、会社の廊下にいる、マンションにやってくる…。人の形をしたもの。人の形をなさぬもの。著者(や著者を取り巻く人々の中)では、人でないもの達が時折姿をあらわしては、視界の端に消えていき、時間さえも時として秩序をなくす。

    この本だけは一晩に百話読んではいけない--と加門七海に言わしめた、さりげなくしかし存在感のある怪談実話集。

    ずっと気になっていた本でした。本の表紙のはじっこに垂れさがる黒髪が夜になってじっと見ていると怖いです。実は、一気に百話読んでしまったのですが…一晩じゃなきゃ…大丈夫だよね。読んだの昼だし、夜に読まなきゃ…大丈夫、だよね?
    もし何かあったら著者にご報告、ですね。

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著者プロフィール

立原透耶(たちはら・とうや)
大阪府生まれ、奈良県育ち。北海道在住。日本SF作家クラブ会員。
一九九一年、『夢売りのたまご』でコバルト読者大賞を受賞し翌九二年デビュー。二〇〇〇年までは「立原とうや」名義で活動。小説家としての作風はファンタジー、SF、ホラーなど多岐にわたる。華文SFの翻訳も手掛け、『三体』シリーズでは日本語版監修を担当する。大学教員の顔も持つ。

「2023年 『蘭亭序之謎 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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