セレモニー黒真珠 (ダ・ヴィンチブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840127417

感想・レビュー・書評

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  • ワカマツカオリさんの装画がステキ。
    ストーリーにぴったり。

    バラバラなようで団結している様がとてもおもしろい。
    あの人とあの人の恋の行方なんて
    意外ですごくよかった。

    とにかくよかった。
    日が経ってもなにをどうまとめようかと
    決まらないほどだ。
    綾崎隼さんがブログで好きな本の一冊にあげていたのが
    よくわかる。

    わたしの宮木作品ベスト3にはいる。
    宮木作品はじめての一冊にぜひ。

  • 葬儀屋さんを舞台にしたお話しってそうそうないので、
    表紙や挿絵のイラストも素敵だったし読んでみた。

    それぞれクセのあるスタッフたち。
    木崎さんのような人は葬儀屋にはピッタリかな。

    最後の話は、叶わぬ恋だったし悲しい話だったけど、良かった。

  • 積本消化月間。先日の『太陽の庭』が面白かったので、ずっと積んでいたこの本を手に取りました。

    ベタな部分もあるし時代劇っぽいというかコメディーな感じもあり、笑ったりしていましたが、一話一話不意に訪れる泣きどころにうるっときてしまい、最後の「はじめてのお葬式」では涙がこぼれました。永遠のさよならは悲しいけれど、温かいお別れができれば心の痛みもいつか思い出に変わるような気がするんだよね…。


    ワカマツさんの表紙絵に惹かれて買ったんだけど、宮木さん素敵すぎる。この本は自宅保管に決定。


    「セレモニー黒真珠」「木崎の秘密」「主なき葬儀」「セレモニー白真珠」「あたしのおにいちゃん」「はじめてのお葬式」


    「セレモニー白真珠」あたりから一気に面白くなってネチネチ元彼にはらわたが煮えくり返り、とある二人にハラハラしたり…楽しいひとときとなりました。ゴロ―社長の出番をもっと増やしてほしかった。できることならば続編読みたいです。

  • ワカマツカオリさんのイラストと宮木あや子さん、大好きな人たちの本です。おもしろかったです。

  • 初めての作家さん。良かった。

    葬儀屋さんが主人公だなんて珍しく、多分人様より個人的に葬儀屋さんにとても感謝しているという身としてとても興味を持ったので読みたくなった。

    数年前に込み入った事情を色々抱えた葬儀をこちらからお願いに行った先の葬儀社。
    その時の担当者に本当にお世話になった。
    最終的なお礼にうかがった時、相手の職種が職種なだけに、「今後ともまたよろしくお願いしますとは言ってはいけないけれど、でもその時は…」と挨拶してきた。

    そして今年がまた「その時」となった。
    その担当者が今も在籍してくれていることを祈りつつ夫が連絡をしたところ電話に出たのが彼で、あちらも覚えていてくれた。
    そしてすぐに駆けつけてくれて、また今回も本当に素晴らしい対応をしてくれた。
    前回も今回も、葬儀のことなんて何もわからない私達夫婦が取り仕切らねばならず、彼は全く押し付けがましくなく、控え目で穏やかで柔和な物腰で最初から最後までずっとそばに居て、アドバイスや世話をしてくれた。

    突然呼ばれて一旦関わったら、そこからずっと拘束され、深夜に駆けつけて翌日またすぐに来てくれる。
    一体彼は自宅に何時間戻れるのだろう?休暇は取れるのだろうか?と心配になった。(友引の日でも、葬儀が無いだけで彼にはやることは沢山ある)

    友人知人に「葬儀屋さんなら、良い所の良い担当者を紹介できるよ」とお勧めしたいところだけれど、それもまた憚られる。
    でも人生で例えおめでたい結婚式場にお世話になることがなかったとしても、誰しも葬儀屋さんには必ずお世話になるわけで、欠かせないお仕事なのだ。
    そこにスポットライトを当てたこの小説はなかなか面白かった。

    ただし私はこのイラストは無い方が良かったと思う。(三浦しをん氏の「政と源」も同じようなイラストだったが、どちらも描かれている人物像を自分でイメージしているので、こういうタイプのイラストが入るとちょっと邪魔になる)

  •  面白かったです。4にしなかったのはところどころ文章が乱れるのが気になってしまった分のマイナスで、4に近い3というところです。
     舞台が葬儀社、ということで話ごとに必ず人が死ぬし、事件自体も結構ヘビーなものがあるし、重い過去を持っているメインキャラクターも多いんですが、決してうじうじ湿っぽくはないです。芯が通った人間は老若男女関わらずかっこいい。じんわりできる作品です。続刊が出たら読みたいです。

  • 校閲ガール ア・ラ・モードに登場したので、読んでみた。
    葬儀屋、セレモニー黒真珠の主に3人と社長がいい味のキャラ設定です。
    連作短編で、スラスラ読めてしまいます。
    といって軽すぎもしなく、さりげなく重たいテーマを忍ばせているところがにくいです。
    さすが宮木さんといったところでしょうか。
    是非校閲ガールと共に。お勧め。

  • ★3.5
    悲しい過去・失った恋・弔うことのできない想い
    悲しいお別れを、優しく見守ってくれるチーム葬儀屋
    お葬式のご用命は、真心と信頼の旅立ちセレモニー黒真珠まで…。

    地域に根差した小さな町の葬儀屋「セレモニー黒真珠」を舞台に、
    葬儀屋という視点から見た、人の死とそれに纏わる6編の連作短編集

    ウェディング業界からの転職しシッカリし過ぎで、
    29歳なのに42歳位に見える笹島。
    異常なくらい喪服が似合う銀縁眼鏡男子
    霊の姿が見え声が聞こえる体質の木崎。
    親の借金の為、風俗で働き元恋人が末期がんで死に水を取りたいと
    入って来た21歳だというのに35歳位にしか見えない妹尾。
    元ヤンの社長も干からびたマンドラゴラみたいな見た目だが、まだ58歳

    個性的なキャラクター達の行動や言動に引き込まれました。
    キャラクター達が本当に良かったぁ。
    それぞれが、なかなか重たい過去を背負っている三人が主人公
    なので、一つ一つの作品が重みのあるしっかりした仕上がりになってる。
    それにしても、笹島の元恋人・典夫は酷い
    典夫の妻・由美が産褥死、子供も死産
    由美を殺したのは自分が由美と結婚したから
    どうして由美と結婚しなければならなかったのか
    それは、笹島が典夫より仕事を選んだからだ。
    だから、笹島が由美と産まれてくる子供を殺した。
    他の女と結婚する様子を見せ付けておきながらまだ足りないのか…。
    もーーーーなんて男ムキィィィィイ━━━━━(#`Д´)凸
    こんな男と結婚しなくって本当に良かったよ!

    生きるもの全てに「死」は訪れる。
    お葬式とは出発の儀式である。そう教えてくれる。
    人を想う事の大切さを改めて教えてくれました。

    面白かったって書くといけない気がしますが、
    読後感はとっても良かったです。
    「セレモニー黒真珠」社名がとっても良いなぁ
    表紙のイラストもとっても素敵
    続編があると良いなぁ。
    宮本さんもっともっと読みたい(〃^ー^〃)

  • 葬儀屋が舞台のライトなお話。
    想像以上に良かった。

    町の小さな葬儀屋「セレモニー黒真珠」
    そこで働くのはちょっとワケ有りな大人たち。
    ブライダル業界から葬儀屋に転職してきた笹島。
    実は霊が見えるイケメン木崎。
    愛する人の死に水をとるために葬儀屋で働く妹尾。
    それぞれに事情を抱えながらも、
    一つ一つのご葬儀に誠実に、前向きに対応していく。

    葬儀自体よりも、そこで働く人たちに焦点が当たっています。
    しかも、みんな懸命に働き、過去と折り合いをつけて生きているのです。
    そのため、たくさん故人は登場するけど、暗くならない。
    本多さんの「WILL」「MOMENT」も葬儀屋さんのお話ですが、
    あちらの方が故人の方に焦点が合っている分重めです。
    (あの作品も静謐な雰囲気が大好きです。ぜひ。)

    宮木作品は5作目ですが
    作風が二極化していますよね。
    お仕事小説は、コメディ風に
    恋愛小説は、耽美文学風に。
    どちらも読ませてくるので、すごいなぁと感じます。

    笹島の元彼の毒っぷりには辟易。
    あんな思考回路なら、誰も幸せにはできない。

    続編があるといいなぁ。
    こういう静かな余韻に、また浸りたい。

  • 木崎がかっこよすぎた。表紙をかいたひとが好きだったのも好評価でした。花宵道中や白蝶花とは違った雰囲気で少し驚いた。

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著者プロフィール

宮木 あや子(みやぎ あやこ)
1976年生まれ。神奈川県出身。2006年『花宵道中』で第5回女による女のためのR-18文学賞 大賞・読者賞受賞しデビュー。同作は2014年映画化された。
代表作に2016年テレビドラマ化された『校閲ガール』とその一連のシリーズ。

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