僕たちの旅の話をしよう (文庫ダ・ヴィンチ)

  • メディアファクトリー (2009年10月20日発売)
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  • 本 ・本
  • / ISBN・EAN: 9784840130608

感想・レビュー・書評

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  • 藤倉舞
    巻地第一小学校の六年生。風船に手紙をつけて飛ばした。

    芳野健一
    視力がすごい。超高層マンションの最上階の六十階に住んでいる。小学五年生。手紙を拾う。

    ユウジおじさん
    白幡祐二。健一の母の弟。探偵をしている。真屋の恋人。

    真屋
    スーパー家政婦。ポクシングをやっている。

    喜田麻里安
    手紙を拾う。小学生。鼻がとても利く。

    大島
    麻里安の母を好きになった人。会社で偉くなって転勤した。

    麻里安の母
    小さなスナックをやっている。

    米沢隼人
    手紙を拾う。小学生。一年間入院していた。耳がいい。

    松坂
    隼人の小学三年生のときの担任。

    カンザキ
    麻里安の母のスナックの用心棒兼お母さんのパートタイム愛人兼バーテンダー。

    修人
    隼人の四歳上の兄。

    健一の父
    浩一郎。大リーグで活躍していた。

    健一の母
    元アナウンサーで料理研究家。

    池山
    〈ダースマーズ協会〉のカウンセラー。

    三輪
    健一の世話をしてくれる。

    隼人の父
    弁護士。

    辻本




  • わくわくした!4人の出会い方が素敵ですね。ロマンチックというかなんというか…こんな出会い方もアリだなぁと。特に終盤辺りは本当に鳥肌が立ちました。私も舞ちゃんと一緒になって飛び跳ねたい気持ちになるくらい嬉しかったし、興奮しました。できることならお父さんがどうやって普通の道に戻ってこれたのか、舞ちゃんとどうやって夏休みを過ごしたのかもっと詳しく知りたかったなぁという気もしますが、書かれていないからこそ良いのかもしれない。あの後どうなったのかな、中学生になっても仲良くしているのかな、そんなことを考えながらしばらく心地よい余韻に浸っていたくなる、そんな作品でした。

  • 子供向け。

    31歳が読むには、青い。
    純真過ぎるし、冒険とは言い難い。

    まぁ、嫌な気はしない。

  • 面白かった!
    子供の冒険の素敵な物語!!

  • 赤い風船が取り持つ縁っていうのがまずステキ。[more] 大人の決定に振り回されてしまうという、子どもであるが故の歯がゆさ、もどかしさがよく伝わってくる。それぞれの能力(?)を活かして困難を乗り越えるところが優等生過ぎるともいえるけど、ほっこりと心温まる。

  • 純粋無垢という言葉をを本にするとこうなる気がする。
    少しばかり御都合主義的なところがあるけれど、さして問題にはならないかと

  • 子供の頃誰もが考える設定で、その頃読んだなら随分と面白かっただろうなと…

  • さわやかだ…
    それぞれに家庭の事情を抱える小学生たちが偶然出会い、仲間のためにちいさな冒険をする、っていうお話。
    すごく目のいい男の子、鼻のいい女の子、耳がいい男の子、っていうちょっと特殊能力を持った三人。
    三人をつないだのは田舎で暮らす一人の女の子が飛ばした風船。
    このあたりの設定、面白い。
    ファンタジー要素もあるジュブナイルって感じなのかしら…
    それぞれの家庭問題あるけど、語りが小学生だから暗さはあまりない。
    起きる事件もそんなにハードではないので、とにかく全体的にほんとさらさらしてるんだよなあ。天然コットン100%みたいな。
    深刻にヘビーにもできる設定だろうけどあえてこんな感じに描いてるんだろうなあ…
    もうひとこえ、夏休みの田舎の描写を読みたかった…
    だってこのたどり着いた場所って、たぶんこの子たちにとって少年少女でいられる最後の瞬間だった気がするので…その奇跡のきらめきみたいなのを見たかったんだ…
    あとそこへ向かうまでの過程も少しだけほしかった…
    あ、でもまあそこはいくらでもご想像におまかせなのかも…

    とりあえずめちゃくちゃさわやかなお話、質の良い児童文学って感じでした。
    こういう読書もいいな…

  • 解説にもある通り、久々に気持ちのいい話を読みました。
    sfチックだし、突っ込みどころは多々あれど。

    大人が子供の目線を思い出しながら読んでも、子供が読んでも楽しいと思います。

  • 小路幸也さんの「僕たちの旅の話をしよう」読了。小学生による出逢いの物語。東京に住む小学生3人の下に風船で運ばれてきた手紙が届く。「はじめまして、あなたはどの町でこの手紙を読んでいますか」手紙の送り手と小学生は文通をしながらお互いのことを知っていくのだが。。この3人、ただの小学生じゃなく、それぞれ目、耳、鼻に特別な力を持っています。手紙を通じて夏休みに旅に出かける計画を立てるのだけど、いろんな出来事が起きてハラハラ。物語では親と子供の愛情について考えさせられた。最後は心温まる展開。金原さんの解説も良かった。

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著者プロフィール

一九六一年旭川市生まれ。札幌の広告制作会社に14年勤務。退社後執筆活動へ。
二〇〇三年『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』(講談社)でデビュー。著書に『HEARTBEAT』(東京創元社)、『東京公園』(新潮社)、『東京バンドワゴン』シリーズ(集英社)など。ほかに『うたうひと』(祥伝社)、『空へ向かう花』(講談社)、『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)などがある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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