怪談実話系3 書き下ろし怪談文芸競作集(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ ゆ 1-3)
- メディアファクトリー (2010年2月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840131995
感想・レビュー・書評
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加門さんを始め、好きな作家さんがたくさん出ていて嬉しい。温泉旅行先の怪異の話はさまざまな人からの視点で書かれている点では面白かったが、同じ話を何度も聞かされている感じがしないでもない。
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今回は4人の作家さんが同時体験した怪異について書かれているんですが、捉え方がそれぞれ違っていて面白かったです。割と冷静だったり、わけがわからずオロオロしていたり。
怪談シスターズでいえば、やっぱり加門さんが一番しっかりしていますね(貫禄すら感じる)。三巳華さんも慣れていてすごいけど。
立原さんは・・・天然すぎて可愛らしいと思いました(笑)。
見えない人代表(?)の宇佐美さんの目線もまた面白かったです。
他の話で一番怖かったのは、またしても安曇潤平さんの『霧幻魍魎』。
岩井志麻子さんのお話は、こちらも読んだことがありました(全く同じものではないけれど、大体の内容は同じ)。 -
私たちは、呼び寄せられていた……!?海辺のホテルで作家たちを見舞う怪異とは。
実力派執筆陣10名が拓く、怪談実話の更なる進化形。実力派執筆陣10名が拓く、怪談実話の更なる進化形。同時遭遇した怪異を4作家(加門七海、立原透耶、伊藤三巳華、宇佐美まこと)が競作する史上初の試み、あの稲川怪談に京極夏彦が挑む注目のコラボ企画など、新たな趣向を満載。
未知なる恐怖が、あなたを襲う!「怪談実話系」シリーズ初のコミック作品も収録。実話界きっての実力作家たちが腕を競う衝撃の第3集。 -
ちょっと弱い。
同じネタの女性作家4人視点は正直クドイ…。
試みは美味しいけど、同じ本に載せたらアウトでしょう。
岩井志麻子さんの「実はこれ、すべて一人の女の話です。」
がテッパン。
そのほかの作品は記憶に残ってないよ…。 -
前半のコラボはいまいち。実話系は、「えっ!そんなことほんとにあったんですか?…作り話ですよね?」という感覚が楽しいのだが、繰り返し同じ話しを読むと、あぁそうなんだ、と思ってしまって楽しくない。
最後の嘘つき女の話しは色々想像が膨らみたのしかった。 -
『伊藤三巳華の憑かれない話(マンガ)』(伊藤三巳華)・・・雑誌『幽』企画イベントの後、打ち上げを兼ねた慰安旅行に行った先のホテルでの実際にあった怪奇現象をマンガに。
その同じ出来事をそれぞれの視点で活字にした『するり、ずるり』(立原透耶)・『でもそこにいる』(宇佐美まこと)・『誘蛾灯』(加門七海)が続く。
『嘘談』(松村進吉)・・・実話系という感じのしない話であった。
『先輩の話』(京極夏彦)・・・あの稲川怪談に京極夏彦が挑む注目のコラボ。という事だったのですが、恐さがいまいち。京極さん自身の小説の方が怖いと思ってしまいました。でも、途中の戦争についての部分で泣いてしまいました。
『可視・不可視』(林譲治)・・・ショート3本仕立て。身近にある恐さが、じんわりと伝わってきます。
『御利益』(水沫流人)・・・石碑とか、簡単に傷を付けては祟られる!!
『霧幻魍魎』(安曇潤平)・・・山の別な意味での恐さを感じました。いわゆる”賽の河原”と呼ばれる場所のケルンは迂闊に崩さない方が身のためです。
『実はこれ、すべて一人の女の話です。』(岩井志麻子)・・・ショート5本仕立てが全て一人の女についての話なのだそうです。
*****プチ感想*****
もっとコワイのかと思っていたので、拍子抜けでした。
まぁ、実際の話なんてそんなものかもしれません。