冥談 (幽BOOKS)

著者 :
  • メディアファクトリー
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本棚登録 : 897
レビュー : 132
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840132350

感想・レビュー・書評

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  • ページ数や章など細かい部分まで凝っていて、それも含めて雰囲気も話もこわかった。。。

    「庭のある家」「凬の橋」がむっちゃこわくって…夜に一人起きてこれを読んでいるのがつらかったです…。閉じこめられてしまった、逃げる場がない閉塞感。こわいw

    「予感」はあまり合わなかったけど「先輩の話」は少しじわーっときた。

    本って言うより「語り」で、京極さんが近くでささやいているような…気配がこわかった。さすが。

  • 久しぶりの京極小説。
    うーん。やっぱりいいなぁ。この独特な雰囲気。
    しっとりと心の襞に吸い付くような薄気味悪さ。
    溜まらない。

  • ”冥談”京極夏彦著 メディアファクトリー(2010/03発売)

    ・・・怪異譚。短編集。
    ”庭のある家”・・・病の友人を見舞う主人公。友人から留守番を頼まれるが。
    ”冬”・・・幼少時の記憶の違和感。それは旧家にあった”穴”についてであった。
    ”凬の橋”・・・死者の声が聞こえるという魔所。
    ”遠野物語より”・・・遠野についての語りを聞く男。
    ”柿”・・・古木に残る柿。
    ”空地のおんな”・・・ふと見た空地には無表情の女が佇んでいた。
    ”予感”・・・持家について語られる話。
    ”先輩の話”・・・おばあちゃんが見たのは遠く離れた地で戦死する叔父の姿であった。

    ・・・こうして書いてみるとさほど怖くなさそうですが、すべて不気味な話でした。(笑)
    違和感から恐怖に変わる、といった話が多かったですね。
    同著者の長編とはまた違った趣きが楽しめました。

  • 淡い記憶。
    もしかしたら、あの時のあれは…
    みたいな、気づいてはいけないものにあとから気づいて少し寒くなるような、そんなお話が8篇。
    怖い。忌まわしい。寒い。少し哀しい。
    また、この本の装丁がそういうイメージをさらに高める。
    少しくすんだ紙。濃紫の文字色と書体。上の余白がすごく空いていてぱっと見上下逆にしているような感じ。頁数やタイトルの向きがあっちこっちしているところ。すごいなぁ。本ってこんなに自由に作れるんだ、と思った。

  • なんだか、よくわからない、不気味だが怖くはない話を集めた短編集。
    作られた怖い話は、しっかりとオチがついているものだが、実際はこのように、オチなどなく!なんだか不思議で気持ち悪いものだとは思う。が、それが面白いかというと、そうでもないような。

  • 生と死のあわいをゆく、ほの暝い旅路―これぞ真骨頂!著者の「核心」に迫る、怪しき短篇小説集。(帯)

    庭のある家

    凬の橋
    遠野物語より

    空地のおんな
    予感
    先輩の話

  • 短編集。好みだ。

  •  読了から少し時間がたって感想を書いています。
     幽談の第2弾です。独特の世界観というか雰囲気が私は好きなシリーズです。
     この感想を書く前に軽く読み返してみたのですが、やっぱりぞっとしました。
     特に「冬」というお話が1番怖かったです。穴からいつも覘いている誰か。小さいときは「反対の部屋から誰かが覘いているんだ、この部屋はそういうものなんだ」と当たり前に思っていたが、大きくなるにつれて湧いてくる疑問。
     幼い頃によく読んでいたこわいお話の本。今はもう内容を覚えていないけど、怖い感覚がよく似ている。あの頃活字の本が苦手でしたが、ああいうお話は好奇心が勝ってがんばって読んでいたなと思い出しました。
     京極さんの作品は読むたびに色んな気持ちにしてくれます。私はこれからも何度も何度も読み返していくことでしょう。

  • 身近な存在であるものを怪談話にした物語。静かに語りかける物語の一節一節に、じわりじわりとくる怖いものを感じさせる。その中には、暑い場所が一気に涼しくなるかのような、吹きすさぶ冷涼感がある物語の背景であったり、実在するように見えて実在しない異質なものや世界観を感じたり、一度、怖くも怪しげな雰囲気に飲まれてしまうとそこから脱しても、まだ余韻が残っているかのようにまとまりつく、怖さがある。遠野物語から見えてくる、新たな遠野物語の世界と独特の雰囲気がより怪しげな世界へ誘うかのようであった。

  • 2017年5月22日

    装幀/坂野公一(welle design)

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著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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