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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840135993

感想・レビュー・書評

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  • 百物語はいつもゆっくり一日では読み終わらないようにしてる。
    怪異を読むのは大好物やけど、実際経験したいかと問われたらうーん微妙、怖いし笑
    今回は女性ばかり集まっての百物語でバラエティにとんでいて面白かったです。
    怖いなと思ったのは『中央線の駅』どこかわからないけどやばい駅のはなし。駅に黒い小さい人がいて押してるんちゃうかってはなし。知らないうちにそこに立ってたらと思うと怖くなる。
    『旧街道の話』『散歩途中で』は異界もの。異界へのアクセスは誰でも出来そうで戻ってこれない人もたくさんいそう。
    『コックリさん』も怖くて読みながらこわーって言ってた。死んでポリバケツに詰められてた子が教室に置かれてたってめちゃくちゃやばい。そのはなしを教えてくれたひとと連絡つかないのもやばすぎます。今回もめっちゃ面白かったです、実話怪談最高。

  • 女性ばかりの湿度の高いお話し中がたくさん入った本。可愛げな表紙に「あまり怖くないかも?」と思ったら、なかなか怖い。

    百物語形式だから、語り口が違って飽きさせなかっです。

    怪談は客観的に語るのが怖さを増すのだと実感しました。

  • 『女たちの怪談百物語』 東雅夫 監修、宇佐美まこと、伊藤三巳華、岩井志麻子、加門七海、長島槇子、三輪チサ、神狛しず、宍戸レイ、立原透耶、勝山海百合、見届人 京極夏彦 (メディアファクトリー)


    私の高校の先輩で、第一回『幽』怪談実話コンテストで大賞を受賞した三輪チサさんが参加している。

    最初この本のことを聞いたとき、百物語というのは喩えで、それぐらいたくさんの怪談を集めた短編集なんだと思っていた。
    が、実際に手に取って見ると、本当に行われた百物語の完全再現だった!


    真夜中の古い旅館の地下室。

    「いにしえの作法に則り、開始より終了まで、一切の人の出入りと、物語以外の発語は禁じられた」

    そんな中で語られた九十九話の物語が、語り言葉そのままに収録されている。
    話し手は十人。全員女性。
    “いにしえの作法”というだけで、もうすでに怖い。
    でもすごく面白かった。
    読み進むうちに、本を読んでいるという感覚がだんだんなくなっていって、次の話を“聞く”のが楽しみになってくる。

    いわゆる“幽霊”だけではなく、説明のつかない摩訶不思議なことや、何となくおかしいといった感覚的なこと、とりあえず変なことなど、結構何でもありだ。
    巻末で見届人の京極夏彦さんが言うように、「夢のような真(まこと)も、信じ難い現(うつつ)も、真贋判じ兼ねる奇(あやし)も、まことしやかな創作(つくりごと)も」すべて物語で、「信じさせるのではなく、信じる必要性を見失ってしまう」のが怪談なのだ。

    十人の語り手は皆さんそれぞれ個性的で、物語にも個性がよく出ていてどれも面白かったが、その中でも印象に残っているものをいくつか挙げてみる。


    短いけれど、私の中の何かのツボにかなりハマったのが、神狛しずさんの『自動販売機』。

    別に幽霊とかが現れるわけではないんだけど、自動販売機の下に入り込んでしまったお金を、子供さんが「おっちゃんが取ってくれた」と、さらりと言うところで、鳥肌が立ってしまった。
    子供がらみって結構怖い。


    伊藤三巳華さん『幽霊管理人』。

    かつて自殺の名所として有名だった団地に出る幽霊が、屋上に行かずに部屋に入って来る。
    最近その団地では、自殺防止のため屋上へは行けないようになっていて、仕方なく他人の部屋に侵入してベランダから飛び降りた人の幽霊だったという。
    この“成仏してない感”が、哀れで怖い。


    宇佐美まことさん『廃病院』。

    タイトルだけでもう怖いですけどね。
    廃病院に残されたカルテをふざけて持ち帰った若者に、幽霊から電話がかかってくる。
    「私のカルテを返してください。」
    ぞぞっ。


    三輪チサさん『今もいる』。

    学校の地下の音楽練習室に閉じ込められて死んだ女子生徒の話。
    ドアには無数の爪痕、壁には「たすけて」の血文字。
    これは怖い…


    第三話、三輪チサさんの『雨の日に触ってはいけない』に登場する「Uちゃん」とは、私の同級生Uのことだ。
    そこに出てくる“雨の日には決して触ってはいけない本”は、実は今、私の家にある…!


    フィクションと違って、オチがないことが、こんなにも不安と恐怖を煽るものなのだと改めて思った本。
    おすすめです。

  • 文学

  • 怪談オムニバス。
    長いのから短いの、ゾッとするのからあっさりしてるのまで。
    気分転換にさらりと読むのがいいのかな。

  • この催しについては伊藤三巳華さんや立原透耶さんが自書で載せていて、それぞれの視点から見た催しはかなり違うものだなあと感心しきり。こうなったら他の参加者の目線でも見てみたいなあと思ったのでした。

  • 女性作家さんたちの実話怪談集。実際に集まって開催されたというから、その場にいたらもっと怖いんだろう…と。伊藤三巳華さんの漫画で、この怪談をやっている時に霊が…!?と言ったお話しも載っていたので合わせて読まれると更にゾワゾワしますよ!しかし、一番怖いと感じたのは、岩井志麻子さんのお話しに出でくる霊ではなく人間ですかね。やはり生きてる人間はもっと怖いと再認識いたしました。

  • 幽霊的な話だけかと思っていたが、人間的な怖さの話もあり、また、少しほっこりするような話もあったり。そんなに怖くないかな、と思いながら読み進めていましたが、夜中に読んだら部屋の隅とか見れないくらい怖い気分になりました。私は全く霊感がないし、身近の友人にも心霊体験をしたことがある人はいないので、それぞれこんなに話があるのはすごいな、と変なところに感心しました。だからと言って、心霊体験をしたいとは思いませんが。笑 

  • 怖くない、中途半端な話が多いし、
    知名度の差がありすぎて、
    こいつ誰だっけとまたこいつか、が面倒だった。

  • 「幽」系の女流ホラー作家10名による百物語。
    実際集まって語り明かした記録です。
    怪談って、やっぱ「語り」が怖いよね。
    心霊関係だけでなく、色んなタイプの「怖さ」を堪能できました。
    「そこがオチかい!」みたいなのもw

    当然『男たちの~』もあるんだけど、図書館にはない。なんでだ!

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